レギュラーにシニアに″強い強い”マークセン(タイ)!今季早くも5000万円超の荒稼ぎ!

164㌢の小兵ながら、強靭な足腰でレギュラー顔負けのドライバーを放つマークセン(タイ)=茨城スターツ笠間GC=

164㌢の小兵ながら、強靭な足腰でレギュラー顔負けのドライバーを放つマークセン(タイ)=茨城スターツ笠間GC=

昨季のシニア賞金王、プラヤド・マークセン(タイ=51)が、今年もシニア2戦して早くも2勝。向かうところ敵なしの強さを見せつけています。昨年シニア入りし、9戦して4勝、シニア史上最高額の6227万円で圧倒的な賞金王に輝きました。今季はレギュラーツアーの開幕戦、SMBCシンガポール・オープンで逆転優勝。レギュラーツアー6勝目を挙げて優勝賞金2105万2800円を稼いだばかり。今度はシニアツアーに舞い戻って、すまいーだ杯シニアに勝って1000万円、2戦目のスターツにも連勝して1400万円。両ツアー出場8試合の合計は、なんと5637万2718円になる荒稼ぎです。まだシーズンは半ば前、どこまで大暴れするか分からないタイからの刺客ですが、シニアツアーの選手たちは戦々恐々の面持ちで見守っています。

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2週連続でシニアツアー通算6勝目の優勝カップを抱くマークセン(17.6スターツ・シニア)

2週連続でシニアツアー通算6勝目の優勝カップを抱くマークセン(17.6スターツ・シニア)

シニアツアー開幕3戦目のスターツ・シニア(茨城・スターツ笠間GC)。前週のすまいーだシニア(栃木・イーストウッド)で完全優勝したマークセンは最終日、首位に3打差の5位からのスタート。しかも前夜食べたキムチが合わなかったのか、朝から腹痛で顔をしかめながらのプレーなのに、上がってみれば4アンダー、68で通算11アンダー。上位を走っていた川岸良兼、白浜育男、米山剛、ピーター・ファウラー(豪)らは軒並み足踏みして先に上がっていたマークセンに吉報が飛びこんできました。

2週連続でシニアツ優勝賞金1400万円のボードを掲げる喜びのマークセン(右)=茨城・スターツ笠間GC

2週連続でシニアツ優勝賞金1400万円のボードを掲げる喜びのマークセン(右)=茨城・スターツ笠間GC

練習グリーンでプレーオフに備えていたマークセンは、もう笑いが止まりません。手を差し伸べられるギャラリーに満面の笑みで応えながら表彰式へ。そこへ「おい、い~加減にしろ!!」と、某ベテランプレーヤーから手厳しい一喝が飛んできましたが、表情も変えずに表彰場へ急ぎました。まさにシニアの選手連には″鬼”のようなマークセンの強さです。

最終日首位スタートしながらスコアが伸びず、シニア初Vを逃がした川岸良兼。(スターツシニア)

最終日首位スタートしながらスコアが伸びず、シニア初Vを逃がした川岸良兼。(スターツシニア)

「半端じゃないよ」(高見和宏プロ)という飛距離。歩き方にしても51歳にして″若さ”にあふれる精悍さ。しっかりした足腰から放たれるアイアンショットのキレもまだまだレギュラー並みです。時折イージーなパットをミスするところはご愛嬌ですが、日本のシニアツアーでは格上のゴルフ。それでいて攻めのゴルフに徹するゴルフスタイルですから、勝ち星がくるのも当然というところです。

スターツ笠間は、井上誠一氏設計の戦略性に富んだコースですが、7101ヤード、パー72の設定では、マークセンには苦も無くこなせるところなのでしょう。昨年は、2日目首位に立ったマークセンが「コースが簡単」と発言して物議をかもしました。「シニアツアーを甘く見るなよ」と対抗心をあらわにした崎山武志が、最終日3打差を逆転して優勝。涙を飲んだマークセンが、今年この因縁の試合を執念でリベンジしました。

最終日、一時は単独トップに立ちながらマークセンの逆転を許した白浜育男。(スターツシニア)

最終日、一時は単独トップに立ちながらマークセンの逆転を許した白浜育男。(スターツシニア)

3打差の5位から出たマークセンは、好調が蘇ったパッティングでぐんぐん飛ばし、前半で3つスコアを縮め、11番も取って大混戦に持ち込みました。14番(パー5)で2打目をバンカー。バンカーショットを奥のカラーまで飛ばすミス。最後の1.5㍍も外し、パー5をボギーにして2位に落ちました。しかし諦めません。最終18番(パー5)ではセカンドでグリーン奥まで運び、1㍍のバーディーパットも決めて11アンダーに再浮上。そのまま逃げ切りの優勝を勝ち取りました。

★今季もシニアツアー2戦2勝のマークセン。

「今朝、お腹が痛くて体調悪かったから優勝する自信はなかったです。痛みはスタートのころからよくなってきた。14番のボギーで勝つのはムリかなと思ったけど、18番はバーディーをとって上がろうと決めていた。去年、負けているので今年は勝ちたかった。このゴルフ場はグリーンの状態がとてもいいので、好きなコースです。2戦2勝?勝つ秘訣?他の選手よりドライバーが飛ぶことと、自分にはまだ若さがあるからだと思います。他の選手より(2打目を)前から打てて、若さで疲れないのがその要因かも。今週は、悪かったパットがよくなったのに、セカンドショットがよくなかった。これがかみ合うようになればもっと優勝できると思う。出る試合は全部勝ちたいね。プロだからね」

シニアツアーに集まったギャラリー。スターツ笠間の1番ティーグラウンド。

シニアツアーに集まったギャラリー。スターツ笠間の1番ティーグラウンド。

先週、すまいーだシニアに勝ったあとは、日曜日にタイに帰り、兄弟と会うなどしてリラックス。水曜日朝にはまた日本に戻ってスターツに備えた渡り鳥。今月はあと日本の男子は試合がないため、タイに帰って「来週、サムイ島の試合に出る」と意気軒昂です。酒やたばこもやらず、「夜更かしもしない。ゴルフだけがぼくの仕事」(マークセン)と、徹底したゴルフ人生。シニア入りした昨年は、日本プロシニア、日本シニアオープンと2大メジャーも獲り「今年もその2つは特に勝ちたい」と息巻くこの刺客。今年もシニア、レギュラー両ツアーにかけもちで挑戦。米ツアーにも出かけて、全米シニアオープン(6月29~7月2日、米マサチューセッツ州セーラムCC)でのひと暴れをもくろんでいます。どこまで荒稼ぎをするか、目の離せない男です。