「いまの世の中甘くない」ー来季日程また1試合減に青木功会長嘆き節。女子ツアー人気に押されっ放しの男子ツアーだが・・!

2018年男子ツアー日程を発表するJGTO青木功会長。

2018年男子ツアー日程を発表するJGTO青木功会長。

男子プロゴルフの2018年度ツアー日程が発表されました。試合数はホンマ・ツアーワールドカップが開催中止となって今年より1試合減の25試合。賞金総額は8700万円減の35億775万円。女子ツアーが来季も38試合、6年連続史上最高額の賞金37億2500万円と人気を保っているのとは厳しい明暗。2年目を終えた青木功会長は「(会長就任から)1年や2年で簡単に試合数を増やすほど、いまの世の中甘くない。下準備はしてきたつもりだから、来年以降もうちょっと待って欲しい」と、近い将来の試合数回復に期待するのですが・・。

 

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(左)大西久光副会長 (中)青木功会長=東京・ANAインターコンチネンタル東京

(左)大西久光副会長 (中)青木功会長=東京・ANAインターコンチネンタル東京

3年間、ホンマ・ツアーワールドのメインスポンサー(賞金総額1億円)だったホンマが、大会から降りました。谷原秀人やイ・ボミ(韓国)はじめ、多くの人気男女トッププロと用品契約等を結んでいるホンマの″撤退〝は、ゴルフ界に少なからずショックを与えています。10月第1週に開催されていたこの大会の期間は、絶好の秋の陣だというのにポッカリと穴があいたままです。「試合が減ったのは残念ですが、ホンマさんの経営判断なので仕方ない。さ来年以降はまた増やせるようにマーケティングや選手教育の体制を整えて頑張るしかない」(JGTO関係者)と、苦汁の表情でした。試合を降りるところがあっても、すぐその穴を埋める新規大会があれば問題はないのですが、補充がされないままなのが手厳しい現実です。

17年の男子ツアーを引っ張った宮里優作。

17年の男子ツアーを引っ張った宮里優作。

3月1日に開幕し、年間1週だけしか空き週のない女子ツアーに比べ、男子ツアーは1月にアジアツアーと共催の2試合をシンガーポールとミャンマーで行う″海外開幕〝。国内開幕戦は4月12~15日の東建ホームメイト杯(三重)。その後も6、7月は2試合ずつ。8月は1試合だけしかない″歯抜け日程〝を余儀なくされています。国内の賞金最高額はISPSハンダ・マッチプレー(埼玉・鳩山)が2000万円アップで2億3000万円(優勝:5200万円)。メジャー第1戦の日本プロ選手権は千葉・房総CC(5月10~13日)で行われますが、メインスポンサーの日清食品(日清カップヌードル杯)が契約切れで降板。現在のところ後続のメインスポンサーが決定しておらず、冠なしの大会になる可能性もある事態になっています。日本オープンはコース大改造が終わった神奈川・横浜CC(10月11~14日)で開催。最終戦の日本シリーズJT杯(東京よみうりCC)は、11月29日~12月2日でツアー閉幕します。

正確なショットを身につけ、初の賞金王をつかんだ宮里優作。

正確なショットを身につけ、初の賞金王をつかんだ宮里優作。

会場が変更されるのは7大会。中でも注目は、全長8000ヤード超の日本最長コースのザ・ロイヤルゴルフクラブ(茨城)で行われるミズノオープン。従来のザ・ロイヤルオーシャンが全面リニューアルされたこのコース。16番は705ヤードという最長のパー5ホールがあります。JFE瀬戸内海GCで開催されてきたミズノオープンがここに移って、プロたちの超ロングコースへの挑戦が見ものです。アジアパシフィック・ダイヤモンドカップが千葉・カレドニアンGCから埼玉の名門、武蔵CC笹井コースへ。日本オープンの神奈川・横浜CCは15~16年2年間にわたって世界的著名なゴルフ設計事務所「クーア&クレンショー」(ベン・クレンショー)の手により、西コースと東コースの一部で新設コース並みの大改修が施され、新たにトーナメント専用の東西混合のルーティングも設定されています。装いも新たな横浜CCでの日本オープンも注目されます。

17年は海外を転戦してレベルアップを目指した谷原秀人。試合数の少なかった国内ツアーでも 賞金シードは55位に入った。

17年は海外を転戦してレベルアップを目指した谷原秀人。試合数の少なかった国内ツアーでも
賞金シードは55位に入った。

またJGTOは賞金シード等に関する改定も発表しました。賞金シードは来季から賞金上位65人に一本化し、75位まで15人に
与えていた第2シードは廃止されます。最終予選会(QT)1位通過者には、翌1年間の出場資格の特権も付与されることになりました。すべてはツアーの活性化を目指しての変更としています。

大西久光副会長は賞金総額が35億円台を保っていることについて「試合が40試合以上あったころのバブル期と同程度の賞金額がいまも用意されている。試合数は25試合程度に減ってはいますが、その分、選手は稼ぎやすいはずです。これだけの賞金額を保てるのもスポンサーはじめ選手やファンのおかげです。若者がもっともっと夢を持てる体制やシステムをこれからも作っていきたい」と前向きに語っています。試合数は減っても賞金獲得への効率は悪くないというのも一理ありますが、年々試合数が減少していくようでは明るい将来は見通せないでしょう。

44歳の片山晋呉がシーズンを通して大健闘。賞金ランク8位に入る踏ん張りでファンをひきつけた。

44歳の片山晋呉がシーズンを通して大健闘。賞金ランク8位に入る踏ん張りでファンをひきつけた。

来季から石川遼が米ツアーを撤退、6年ぶりに国内ツアーに戻ってくるのも男子ツアーには話題です。苦戦続きの男子には久々の朗報。青木功会長も「アメリカでは遼も苦しんだと思うけど、日本へ帰ってきてくれたのは我々には嬉しいこと。遼、ありがとうっていいたいね」と、遼人気の再来に期待をかけています。女子ツアーには、なにかと後れをとっている男子ツアーですが、2018年、どんなシーズンになるでしょうか。

 

 

 

≪2018年 男子ツアー日程≫
(1月)
18~21日  SMBCシンガポールOP
25~28日  レオパレス21ミャンマーOP
(4月)
12~15日  東建ホームメイト杯
19~22日  パナソニックOP
26~29日  中日クラウンズ
(5月)
10~13日  日本プロ選手権
17~20日  関西OP
24~27日  ミズノOP
31~6月3日 日本ツアー選手権森ビル杯
(6月)
21~24日  ダンロップ・スリクソン福島OP
(7月)
5~ 8日  長嶋茂雄招待セガサミー
26~27日  ISPS ハンダマッチプレー(1、2回戦)
(8月)
23~26日  RIZAP・KBCオーガスタ
30~9月2日 フジサンケイC
(9月)
5~ 9日  ISPSハンダマッチプレー(3回戦、決勝)
13~16日  ANA
20~23日  ダイヤモンド・カップ
27~30日  トップ杯東海C
(10月)
11~14日  日本オープン
18~21日  ブリヂストンOP
25~28日  マイナビABC
(11月)
1~ 4日  平和PGM選手権
8~11日  三井住友VISA太平洋
15~18日  ダンロップフェニックス
22~25日  カシオワールド
29~12月2日 日本シリーズJT杯

(了)