桂川有人2週連続V・小祝さくらとの夫婦同時優勝成らず

海外での成長ぶりを披露(JGTO提供)

「バンテリン東海クラシック」(愛知・三好、パー71)最終日、3位で出た桂川有人(28)は、最終18番で13㍍のウィニングパットを決める劇的な2週連続V。7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの「67」で回りトータル12アンダー。追う田中裕基を1打差で振り切りました。前週の欧州ツアー(韓国大会)「ジェネシス選手権」に続く2週連続の快挙。通算3勝目です。優勝賞金は2200万円、副賞にトヨタ・クラウンをゲットしました。同時に行われていた愛妻・小祝さくらが出場した「樋口久子・三菱電機レディス」(埼玉・武蔵丘)で小祝は惜しくも1打差2位。新婚夫妻での同時優勝はなりませんでした。優勝は佐久間朱莉。

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欧州ツアー「ジェネシス選手権」で海外初優勝を遂げた桂川は、久々の日本でのゴルフでした。4月、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」以来、2試合目の国内戦。大会主催の「興和」とは昨年7月からスポンサー契約を結んでいる28歳の桂川。2024年から欧州を主戦場にしていますが、海外戦を始めてから体のトレーニングに加え、食事にも気を配る生活を続けています。まず体重を増やすために、この春から栄養士をつけ、日本と欧州をリモートで献立等を作ってきました。特に炭水化物を多く採った結果、体重は5~6㌔増え疲労を感じても集中して力を発揮できるようになったそうです。今回の2週連続Vも、そのタワモノだったのでしょうか。

最終日のプレー。2、3番でいきなり連続バーディー。グリーン奥からの長い3打目をパターで寄せてバーディースタートし、3番は2㍍のチャンスにつけて“連続”。5番のパー3は1㍍につけてとる順調な滑り出し。先を行く岩崎亜久竜を捉えて抜け出しました。インコースでは“魔の16番”(パー3)といわれる難関でグリーン右サイド、傾斜面のラフに打ち込み、寄せはまさかの空振りに近い“ざっくり”。ダブルボギーをたたいて田中裕基に11アンダーで並ばれる大ピンチ。しかしここでも慌てはしませんでした。並んで入った最終18番。グリーン上先に打つ桂川のロングパット(約13㍍)は、スライスラインに乗ってきれいに沈むウィニングパット。小さくガッツポーズを繰り返す有人でした。

「18番のあのパット。なかなかああいう場面では決められないもの。それが入ったので、グッとくるものがあったですね」と、逆転勝利の一瞬を振りかえりました。

小さなガッツポーズを繰り返した(JGTO提供)

シングルプレーヤーだった祖父の手ほどきで4歳からクラブを握り、通信制のルネサンス豊田高に進み、フィリピン・マニラに3年間ゴルフ留学。その後日大では「日本学生」をとって2020年にプロ転向でした。24年4月の日欧共催「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つか」で8位から逆転初優勝。以降は主に欧州で戦い、25年も欧州ツアーを主戦場にしてきました。今季は前半戦苦戦続きの日々を過ごしましたが9月、予選落ちした「アイルランド・オープン」のあと、新たなパッティング・コーチと出会ったのが転機となり、パットにも目覚めて一段上のゴルフで有人を変えてきました。

年間ポイントランキングも今季は“安全圏”に入っている桂川ですが、このあとはすぐ海を渡り、欧州ツアーのプレーオフ初戦「アブダビ選手権」(11月5~8日)に挑戦し、米ツアーへの“昇格”も模索するという。

同じ週、埼玉・武蔵丘で小祝さくらは佐久間朱莉と優勝争いを演じて、最後1打差の2位で涙をのみました。夫の桂川の2週連続Vを聞かされ「2週連続ですね。凄いですね」と感激し「私も次のTOTOは日本選手、外国選手と大勢出るので自分も負けていられません。いまの流れで私も頑張ります」と、夫の奮戦には大きな刺激を受けているようです。

桂川・小祝夫妻の“ダブル優勝”が待たれます。