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藤田寛之(55)「全米シニアOP」2位に続き、今週も難関・カーヌスティGCの「全英シニアOP」に挑戦!来季は米シニアツアー本格参戦か?!

 

55歳にして世界のシニア舞台へ挑戦する藤田寛之。

6月の「全米シニアオープン」で惜しくもプレーオフで敗れた藤田寛之(55)が、今週25日開幕のシニアメジャー今季最終戦「全英シニアオープン」(スコットランド・カーヌスティGCー)にも挑戦です。すでにスコットランド入りしている藤田は、きょうからの練習ラウンドを前に「カーヌスティも初めてで楽しみ。でも難しいんだろうな」と、ワクワク感を募らせていますが「全米シニアOP」に続き「全英シニアOP」と、世界のシニアの最高峰に身をおける喜びをかみしめる藤田。来年はこれらのチャンスを生かして米シニアツアーへの本格参戦を検討中です。日本ツアーの元賞金王は、55歳にしてゴルフの新世界へ、夢と冒険を広げるつもりです。まずは今週の「全英シニア」を注目しましょう。

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得意のハイフィニッシュは健在。

6月27日の「全米シニアオープン」の初日、異国の地で藤田が7バーディー、ボギーなしの「63」(パー70)をマークし、首位タイ発進したのには驚かされました。2日目は勢いに乗って「66」。通算11アンダーで単独トップ。3日目はさらにスコアを伸ばす「67」で単独首位を守りました。30日の日曜日、悪天候に見舞われて最終日途中でサスペンデッドとなったのが運命の分かれ目でした。8ホールを残した11番からスタートした藤田の月曜日は、風向きが逆になり3ボギーを叩いて最終Rは「71」。通算13アンダーでリチャード・ブランド(51、英国)とのプレーオフへ。その延長4ホール目、バンカーからの3打目をピンそばに寄せたブランドがパーをセーブ。藤田の6㍍のパーパットはカップをかすめて通過し、勝負がつきました。

“大魚”を目前にしながら、何とも不運な藤田でした。悪天候にならずスムーズに最終日を消化していれば・・。悔いは残りますが、藤田は昨年の「日本シニアオープン」には勝ったものの、今年に入ってからもショットの不調に悩まされ続けていました。本来の“藤田ゴルフ”ができずに低調続き。今季は国内シニアツアーは3試合に出場、38位(ノジマ箱根)、43位(すまいーだ)、18位(スターツ)と、トップ10もなし。5月に出場した「全米プロシニア」では4日間とも70台で、4オーバーの51位タイに終わっていました。

今週は難コース「全英シニアOP」に挑む藤田寛之。「全米シニアOP」2位をしのげるか?!

そんな藤田を蘇らせたのは、30年来の師匠・芹澤信雄プロやチーム・セリザワの遠藤正人プロたちの親身になってのアドバイスでした。5月の「すまいーだシニア」、6月の「スターツシニア」と、それぞれの練習場では藤田の手とり足とりのレッスンに明け暮れる毎日でした。「すまいーだ」の最終日、「スターツ」の2日目と連続してようやく60台のスコアが出始めたのです。
「スターツ」の最終日、6月16日は藤田の55歳の誕生日でした。ささやかにそれを祝ったあと、米ロードアイランド州の「全米シニアオープン」の会場へ向かったのです。そして6月27日「全米シニア」に臨みました。僚友・宮本勝昌と一緒の参戦でしたが、初日からトップに立ち連日人が変わったような快進撃。日曜日もサスペンドになった10ホール消化時点までトップを譲っておらず、悔しい天候の急変でした。8ホールを残し、2位へ3打のリード。が、月曜日に持ち越したリンクス風のコースには試練が待っていました。前日3Rまではわずか1ボギー。フェアウェイを外したのも1ホールだけという快調だったゴルフが、出だし4ホールで3ボギー。3打あったリードもあっという間に消え、通算13アンダーでのプレーオフにとどまるのがやっとでした。
「やっぱり若い時代と違って難しい年代ですよ。気持ちで乗り越えられることもあるけど、年々トシを重ねる体は正直だから」と、5日目まで持ち込み、急変した天候、コースコンディションの変化に、藤田のコメントも苦汁に満ちていました。

ところで、藤田はこの「全米シニアオープン」単独2位で賞金43万2000ドル(約6955万2000円)を獲得しました。その前5月の「全米プロ」は51位で6731万67ドル。合わせて43万8732ドル(約6976万円=159円換算)。これはすでに米シニアツアーの賞金シード圏内です。米シニアツアーは今季まだ試合が10試合余り残っており、藤田の出場は可能です。また米シニア賞金ランキング100位以内なら出場できる最終QT(12月アリゾナ)もあります。今回出場する「全英シニアオープン」は難コースで知られるスコットランド海沿いのカーヌスティGC。百戦錬磨の藤田寛之をしてぶつかるコース攻略が見ものです。その他海外シニアでの賞金を加算すれば、藤田の来季米シニアツアーへのシード確定は目前です。

米シニアツアーで活躍の藤田寛之。

藤田は来季の海外シニアへの本格参戦の意思は表明していませんが、「チャンスがあれば海外のシニアにも行ってみたい気持ちはある」とかねがね語っていました。海外に本格参戦となれば、準備も大変ですから、そう簡単にはいかないでしょうが、藤田寛之55歳での世界の舞台へ、夢が膨らんでいることは間違いなさそうです。

藤田のゴルフ人生は、20代1勝、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとに勝星が増えた実績があります。2012年には4勝して43歳で賞金王。その年には「日本シリーズJT杯」大会史上初の3連覇を達成。平均ストロークでも初めて1位に立った男でもあります。

(了)