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あの″鬼〝のマークセン(53=タイ)が1ホールで2OB「8」。優勝目前で今季3勝目を逸勝!

今季シニアツアー3勝目を目前にして1ホールで「8」。POでも敗れたプラヤド・マークセン(タイ)=提供:PGA

ゴルフとは怖いものです!トッププロでもこんなことが起きるんです。シニアツアー15勝″シニアの鬼〝といわれる無敵のプラヤド・マークセン(53=タイ)が、コマツオープン(石川・小松)の最終日、今季シニア3勝を目前にした17番でドライバーを左にOB、打ち直したあとのアプローチで今度はシャンクして右OB。何とパー4のこのホール、「8」を叩く大ハプニング。3打差あったリードを同じタイのタワン・ウィラチャン(52)に一瞬にして奪われ、何とかプレーオフに持ち込んだものの、今度は1㍍そこそこのバーディーパットをミスして後輩のウィラチャンに名を成さしめました。最強のマークセンもさすがに顔色が変わった逸勝とはー。

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無敵のマークセンが最終日17番(パー4)で左OB、アプローチではシャンクして右OB。トッププロでもこんなハプニングが・・

前週のシニアツアー、マルハン杯太平洋クラブシニアでも今季2勝目を挙げ、悠々とコマツに乗り込んできたマークセン。初日から65をマークして首位発進。2日目は1打差の2位に落ちたものの、最終日はまた快調なドライバーを連発してアウトはで5バーディーで首位の座を取り返して後半へ入りました。10番、13番とさらにバーディーを重ねてノーボギーの行進。ここでは2位に5打差と水をあけ、2週連続V、間違いなしという展開で残り2ホールまできたときです。
″まさか、まさか〝の大ハプニングは17番、パー4で起こります。第1打着地附近のフェアウェイがやや狭くて気になるホールではありますが、マークセンのティーショットは大きく左へ曲がり、明らかにOBと分かるミスショット。打ち直しの1打は今度は右のラフ。2位のウィラチャンが3打差にまで追っていましたが、まだまだ余裕十分のマークセンでした。ややつま先上がりのラフ。4打目になるアイアンを素早く打った1打が、こともあろうにグリーン方向に飛ばず、右45度の角度で雑木のある右へふっ飛んだのです。グリーンの方へ眼をやろうとしていたマークセンの顔が、″あっ〝とばかりに右転回。その顔は青ざめていたように見えました。取り返しのつかないOBの連発です。一体何が起こったのか。茫然とした形相で打った6打目はグリーン右に外れました。もうマークセンの頭の中は真っ白だったでしょう。チップでなんとか1㍍寄せて7オン。このパットを入れてダブルパーの「8」が記録されました。

 

それでも4年連続シニア賞金王へ、トップを走っているマークセン。

先の組で17、18番を連続バーディーで上がったウィラチャンには逆に1打のビハインドとなって顔色の変わったマークセン。残る18番のパー5は渾身のセカンドを打ってグリーン奥のエッジへ″2オン〝。チップで寄せて何とかバーディーでホールアウトする意地をみせました。通算14アンダーでウィラチャンとのプレーオフ。しかし、もうマークセンの胸中は穏やかではありません。POひとホール目(18番)。ともに3オン。3㍍のスライスラインを先に沈めたウィラチャン。1㍍強のマークセンは、カップ右に外し大逆転の決着がつきました。優勝賞金は1200万円。2位は570万円。勝負の世界の厳しい掟(おきて)です。

生身の体で小さなボールを打っていくゴルフは、一つ間違えるとメンタル面まで狂って、まさかと思えるこんな事態を招いてしまいます。ウィラチャンの優勝会見には同郷のマークセンが通訳も兼ね同席するという″非情な〝シーンもありました。

マークセンの大変調で、POにも打ち勝ったウィラチャン(タイ)。嬉しい日本シニア2勝目をゲット(コマツOP)=提供:PGA

★天国から地獄へ落ちたマークセン。
「友達が優勝したので(同席会見も)ハッピーです!きょうはドライバーが朝からずっとよかったのに17番でどうして左にOBしたのか分からない。去年も17番の同じところでPWでシャンクしてOBを打った。今年も同じところで・・。プレーオフではウィラチャンの方が長かったのですがあのパットは入れるだろうと思っていました。自分のパットも短かったので入るだろうなと思っていたのですが、ボールがジャンプして思うラインに行かなかった。次のホールに行くと思っていたのに。17番では3打差あったので1回のOBくらいは大丈夫だと思っていました。次の週は(4連覇がかかった)日本シニアオープンなので頑張ります」

 

50歳を迎えた丸山茂樹。コマツOPでシニアツアーデビューしたが、66位タイと振るわなかった(石川・小松CC)

★思わぬ逆転優勝でシニア2勝目をつかんだウィラチャン。
「マークセンさんには追いつかないだろうなと思っていたのにびっくりです。先に上がってロッカーにいたら呂文徳さんが″逆転だよ〝と教えてくれたので、ハウスのテレビで見ていました。17番は見ていないですが、18番はバーディー取ってプレーオフになるんだろうと思っていました。(マークセンとは)何度かプレーオフはしていますが、日本では初めてです。15歳くらいからの知り合いです。どちらが勝ってもいいと思ってました。(プレーオフ)マークセンさんがあのパットを外したのでびっくりでした。私は先日のプロテストを受けて日本のプロになることが出来てとても嬉しい。将来もずっと日本でプレーをしたいと思っています」

ウィラチャンは2018年から日本シニアに参戦。昨年10戦目のKBCシニアオープンで日本初V。今回が2勝目でした。プロテストに受かったことで来季からは日本シニアツアー選手として戦います。今季のシニアツアーは18戦中10試合が終わりました。この試合、50歳になった丸山茂樹がシニアツアーデビューしましたが、7オーバーの66位タイと振るいませんでした。

(了)