Category Archives: 未分類

比嘉一貴、挫折を乗り越え、“男泣き”。3年ぶり7勝目。米澤蓮とのプレーオフをイーグルで制す

賞金王に輝いた22年以来のV(JGTO提供)

男子ゴルフツアーは1ヵ月の“夏休み”を終え、正念場の中盤戦に突入です。「ISPSハンダ」が北海道を舞台に2週続けてスポンサーするビッグイベント。 その第1戦「夏に爆発、どれだけバーディー取れるんだトーナメント」(御前水GC パー72)で通算30アンダーと伸ばした比嘉一貴(30)が米澤蓮(26)とのプレーオフ2ホール目にイーグルを奪って勝負を決める劇的な幕切れ。3年ぶりのツアー7勝目をつかんだ比嘉は、ガッツポーズのあと急に泣き出す“男泣き”して周囲を驚かせました。その大会、2日目には3人の選手がホールインワンを達成。1日で3人の“エース”が出たのは、2003年、「マンシングウェアKSB」以来22年ぶり、ツアー7度目の珍しい出来事でした。ホールインワンを出したのは、山田大晟、亀代順哉、石阪友宏の3人。

続く「ISPSハンダ」第2戦「だれが一番強いんだトーナメント」(北海道・ブルックスCC)は8月21~24日北海道・ブルックスCC)で行われます。

☆★      ☆★      ☆★      ☆★

比嘉一貴に久しぶりの脚光が蘇ってきました。賞金王に輝いた2022年以来のV。沖縄の星としてアマ時代から光を浴び、プロ入り後の22年には関西オープン、BMW日本ゴルフツアー選手権森ビル杯、ダンロップフェニックスにも勝って賞金王のビッグタイトルをとったのが最後でした。身長158センチ、歴代でもっとも小柄な賞金王といわれて話題を呼んだ男です。

23年には欧州ツアーに挑戦もシードには届かず、24年は国内に主戦場を移し、年後半はアジアツアーにエントリーしましたがパッとせず、今年は開幕前の練習中に右膝を痛め、今大会ではプロアマ戦を途中棄権するほどでした。

そんな状態ながら通算30アンダーを出す爆発で米澤と並び、プレーオフ2ホール目にはピン3㍍に2オン。「これが外れたらワケがわからなくなる」と思って打ったイーグルパットは、自ら絶賛する1打だったという。2年9ヵ月ぶりとなる優勝を遂げたのですから分からないものです。

思わず男泣き(JGTO提供)

22年に国内4勝して賞金王に輝いてもハングリー精神は失わなかったという。翌23年には欧州ツアーに挑戦したが、飛距離を求め過ぎて右膝を痛め、壁にぶつかったのだという。それでも前へ前へと進むことは忘れなかった。身長は小柄だが、「飛距離10ヤード違うだけでも世界が変わる」と、クラブを見つめなおし、トレーニングは怠らなかった。飛距離は22年と比べて12ヤードも伸び、297.28ヤードになった。米澤と二人でマークした「30アンダー」は国内ツアーにおける日本勢の72ホール最多アンダーパー記録となりました。

この大会ではホールインワンが1日に3人出たり、ツアー未勝利の黒川逸輝(25)が、3日目最終18番ホール(パー5)で残り225ヤードの2打目をユーティリティで直接入れるアルバトロス“2”を達成しています。この話題豊富な北海道シリーズ2連戦は、ISPS半田晴久会長が「客寄せ」を目指して大会名も一風かわったタイトルをつけたそうです。その狙いはあたったよう。第2戦の「ISPS ハンダ」決戦 だれが一番強いんだ」(北海道・ブルックスCC)では何が起こるでしょう。みものです。

◆男子ゴルフ賞金ランキング上位(25.8.17現在)

1位  生源寺龍憲  6750万円

2位  米澤 連   4985万円

3位  小西たかのり4781万円

>>>>>>>>>>>>>

11位 比嘉一貴 3355万円