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賞金総額36億円超。優勝者には約7億2000万円。今季の「全米オープンゴルフ」を彩ったビッグプライス。43位と健闘の久常涼には約1163万円

シネコックデビューで43位は立派(JGTO提供)

今年126回目を迎えた全米ゴルファーNO1決定大会『全米オープン』が終わりました。舞台はニューヨーク州の名門コース「シネコックヒルズGC」。2018年以来、今回が6回目の大会開催でした。米国東海岸に突き出たロングアイランド・サウサンプトンにあるリンクススタイルのゴルフクラブ(7440ヤード、パー70)。歴史を刻み数々の話題を残した大会ですが、海外メジャーの中でもとりわけ難度の髙いことで知られ、フェスキュー芝の深いラフ、巧みに配置されたバンカー。そして強い海風を受ける超高速のグリーンが選手を苦しめました。その大会でさらに驚かせたのは、賞金の高さ。総額は2250万ドル(約36億1400万円)。優勝者には450万ドル(約7億2000万円)が用意されたことです。今年4月の「マスターズ」やザ・プレーヤーズ選手権と並ぶ高額賞金を獲得したのは、米国のウィンダム・クラーク(全米OP2回目)でした。

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この難コースを初日からトップに立ち、4日間を戦い抜いたウィンダム・クラークの完全Vは驚異でもありました。シネコックには数々の伝説が残っています。タイガー・ウッズがアマチュア時代初めて出場した全米オープンが、1995年のシネコックヒルズの大会でした。前年度の「全米アマチュア選手権」覇者のタイガーでしたが、初日4オーバー、83位のスタート。その2日目の序盤にアクシデントに見舞われました。3番ティーショット、ロングアイアンで強振したタイガーは左に曲げ、フェスキュー芝が生い茂る強い抵抗から脱出しようとしたウエッジでの2打目で左手首を痛めました。5番(パー5)の1Wショットも左の草むらに打ち込み、再び試みたウエッジショットで患部の状態をさらに悪化させました。6番のドライバーを打ったとき「もうムリだと悟った」と述懐したタイガーは、ここで棄権し「左手首のじん帯損傷」の診断を受けました。以来3度のシネコックヒルズでのタイガーの「全米オープン」は振るわず、“15打差のぶっちぎり優勝”など伝説を刻んできたタイガーのメジャーのページに、シネコックの手強さは強烈な印象として残されています。

日本から今回参戦したのは5人。日本での最終予選を通過した大西魁斗、佐藤大平、大岩龍一の3人はすべて予選落ち。決勝に進んだ久常涼と松山英樹がなんとか頑張りましたが、シネコック初出場の久常の健闘は驚きでした。初日こそ1オ―バーの「71」でしたが、2日目には4バーディ―、3ボギーの1アンダー「69」で回り、11位と上位につけたのです。決勝ラウンドに入った3日目、最終日はさすがに息が切れました。3Rは「73」で17位に後退。ビッグマネーがちらついた最終日は、さらに「75」と最悪スコアとなって通算5オ-バーで43位フィニッシュでした。14回目出場の松山英樹はカットラインギリギリで予選を通り、通算14オーバー65位の終戦でした。シネコックの壁の厚さ、全米オープンの垣根の高さ。優勝者に用意された7億2000万円の夢の賞金には遠く手が届きませんでした。

それでも43位の久常涼が約1163万円。65位の松山英樹は約720万円を手にしました。 ちなみに、2位で約3億9000万円。3位で2億5000万円。8位で1億円。予選落ちした3選手には一律1万ドル(約160万円)が支給されました。

主催した全米ゴルフ協会(USGA)マイク・ワンCEOのコメント・

「USオープンはゴルフツアーでも最高の大会だと私たちは信じています。人生を変えるような大会にしたいと思っています」。