
シニアツアーの「コマツオープン」(石川県)最終日、首位に1打差2位タイからスタートしたシニア4年目の片山晋呉(53)。前半3番から3連続でスコアを伸ばすなど5バーディー・ノーボギーの「67」をマーク。通算15アンダーで2024年の「すまいーだカップ」、25年の「ユニテックス」に続いてのシニア3勝目。コマツオープンは初優勝でした。優勝賞金1500万円とコマツミニショベル、九谷焼などが贈られました。2打差の13アンダー2位に60歳のプラヤド・マークセン(タイ)。前年覇者で3週連続Ⅴを目指した宮本勝昌は12アンダー3位に終わりました。
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片山晋呉が優勝を争う上位で最終日を迎えるとあって、コマツCCには大勢のギャラリーが足を運びました。シニアになってから体調がすぐれず昨季は入院生活まで送った片山。「階段も自由に歩けなかった」というほどの苦しい時間を過ごしました。約30年の競技人生。通算31勝まで積み上げた永久シード選手で〝技術の鬼〟といわれてきました。
病魔との闘いを勝ち抜いてツアーに戻った2026年は、灯りが戻ってきました。この試合、1番(パー5)は2打目を右のバンカーに入れながら、約40ヤードから30センチにつける驚異のバーディー発進。3番は7メートルを沈め4、5番では4メートル前後を連続してとる3連続バーディーで単独首位に浮上、2位に2打差をつけて後半へ。インではしばらくパーが続きましたが昨年の病院生活を思えばむしろ楽しい時間だったといいます。終盤16番で6メートルを沈めたのは大きかったでしょう。一気に久々のゴールへ突進でした。

若かったころの片山晋呉の強さは抜群でした。00年には残り4戦から3勝を挙げてトータル5勝、大逆転で初の賞金王に輝いたのは有名です。04年からは3年連続賞金王の快挙を残しました。09年の「マスターズ」では日本人最高成績の4位。今季は「日本シニアオープン」制覇を目標に掲げて準備を進めましたが、結果は5位。しかしその準備は無駄でなかったと振りかえります。4年前から片山のマネジャーを務めてきた黒澤ヒカルさん(26)は、小学生のころから片山を応援し、昨年の晋呉の入院中は毎日のように病院を訪れて支えてくれた人だという。いろんな人からバックアップを受けて今回も「チームで勝てた優勝」と片山は感謝の言葉を忘れません。生涯獲得賞金は20億円を超え、尾崎将司に次ぐ歴代2位。スイングやゴルフクラブにも一言持ち、ゴルフ界きっての理論派といわれています。
いまの目標は、賞金ランク2位までに入って来季の海外メジャー(シニア)の挑戦権を手することです。今回の優勝でその賞金ランクも3位まで上がってきました。復活優勝を飾ったレジェンドが、世界への挑戦を再び目指しているのは、すばらしいことです。今季後半戦が注目です。
*片山晋呉の病状⇒【化膿性椎間板炎】椎間板に細菌が感染する病気。2025年初期に発病。25年は6月以降ほとんど出場なし。今年開幕戦で試合に復帰した。
