桂川有人、欧州ツアー(韓国開催)悲願の制覇。ポイントランク“圏外”から一気にフルシードへ。小祝さくらとの結婚も“吉”

この1勝は何にも替え難い“良薬”に(JGTO提供)

桂川有人(28)がDPワールド(欧州ツアー)で待望の初勝利です。日本国内で欧州と共催した「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」で1勝してから2年ぶり2勝目の快挙。24年半ばから欧州ツアーを主戦場にしている桂川にとって、今回の韓国ツアーとの共催Vは“海外初優勝”の感が強い。韓国はウージョン・ヒルズCC(パー71)が舞台。「ジェネシス選手権」最終日、単独首位で出た桂川は、2番から4連続バーディーなどボギーなしの8バーディー。3Rの「63」に続く「65」のビッグスコアを連発し、通算13アンダーで快勝。来季のフルシード入りも確実にしました。他に参戦した日本勢では、星野陸也が、トータル6アンダー22位、金子駆大(こうた)が通算1アンダーの51位でのフィニッシュでした。

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「ジェネシス選手権」は欧州レギュラーシーズンの最終戦。大会終了時のポイントランク上位100人が来季のフルシード権を獲得し、上位70人はプレーオフ初戦の「アブダビ・アルダール選手権」(11月5日~)に進出。年間チャンピオンを決する最終戦の「DPワールドツアー選手権・ドバイ」(11月12日~)は50人に絞られます。苦戦続きだった桂川のポイントはこれまで106位。“100位以内”の来季フルシード入りを目指して最後の1戦を勝ちとりました。

2024年12月に女子プロの小祝さくらと結婚。欧州と日本、それぞれの主戦場で夫婦別居の新婚生活を送っていました。昨季はさくらが手首の負傷で戦場を離れる日々が続きましたが、桂川は欧州ツアー、小祝さくらは国内ツアーとそれぞれの主戦場で戦う生活でした。二人は厳しい勝負の世界に身を置きながら、ともに温厚な人柄で知られ、新婚ながら別居生活を静かに過ごすカップルでした。

この1年間、桂川は「苦しい時間が多かった」と振りかえり「思うようにいかないことが多かったけど、こうやって2年ぶりの優勝がくるとホントにうれしい」と、かみしめるコメントでした。そしてさらに「思うようにいかないシーズンだったですが転機は9月のアイルランド・オープンでした。予選落ちの試合だったが、大会を終えてから新たなパッティング・コーチに出会ったのです。それまで平均パット数は「29.35」でツアー99位だった。それが見違えるように改善されたんです。手ごたえを感じ始め、それを磨いたことであと押しされた。それとプライベートでは結婚ですね。今回が結婚後の初タイトルです。これからも真摯(しんし)にゴルフと向き合い、それぞれの道を進むだけです」と静かに語る有人でした。

この1勝は、何にも替え難い“良薬”だったでしょう。桂川有人のゴルフは、さまざまなことが器用にできるオールラウンド・プレーヤーです。愛知県出身。中学卒業後にフィリピンへ単身ゴルフ留学。通信制高校で学びながら3年間ゴルフの腕を磨き帰国後は日大で「日本学生」に優勝。20年プロ転向。パーオン率歴代最高(75・585)を記録しています。国内ツアーは2勝。23年は米国2部の「コーンフェリーツアー」を主戦場としたが米ツアーの出場権を得られず、24年半ば以降は主に欧州で戦ってきました。年々地力アップを感じさせる男です。