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来季は太平洋・御殿場コースでシニアが見られる!? シニアツアー、今年と同じ18試合で賞金総額は2季ぶりに8億円超に。

2020年シニアツアー日程を発表する倉本昌弘PGA会長(右)と植田浩史副会長(左)=東京・浜松町

来季のシニアゴルフツアーは今季と同数の年間18試合を開催すると日本プロゴルフ協会(PGA)が発表しました。今季から2試合が消滅し、新たに新規1、復帰1で増減なし。賞金総額6000万円の「いわさき白露シニア」がツアーに復帰したことなどで賞金総額では3年ぶりに増えて8億900万円。2季ぶりの総額8億円超えとなりました。ツアーは4月10日からの金秀沖縄オープン(かねひで喜瀬CC)で開幕、11月29日の最終戦、いわさき白露シニア(鹿児島・いぶすきGC)で閉幕します。またマルハンカップ太平洋クラブシニアの開催コースは「未定」で発表されましたが、従来の太平洋クラブ六甲から太平洋・御殿場コースでの開催を熱望し、その調整を行っていることがわかりました。御殿場コースでシニアツアーが行われれば初です。

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太平洋・御殿場コース#18番グリーン

シニアツアーを主催する日本プロゴルフ協会(PGA)は、倉本昌弘会長が就任して今年で6年目が経過しました。就任当時はやっと2ケタに戻っていたシニアツアーを倉本体制で安定させ、13試合→17試合→18試合と試合数を増やしてきました。令和2年目を迎える来季、国内の経済環境が必ずしもよくない中で2減したツアーを1増、1復帰で18試合の現状を維持できたことは評価されています。1増した試合は「涼仙モアサプライズカップ」(三重・涼仙GC)。かつてKYORAKU・モアサプライズ・カップ(13年~17年)が5年間涼仙GCで行われましたが、今回は涼仙GC自身がメインスポンサーとなって「涼仙モアサプライズ・カップ」を2日間競技(賞金総額2000万円)で新たに開催します。19年には後援競技として行われた涼仙・モアサプライズ・カップがツアーに格上げされたものです。

太平洋・御殿場コース。富士山をバックに。#10番ホール

ここで説明を加えなければならないのは、19年にはシニアツアー最終戦として組まれたISPSハンダカップ・シニアの撤退です。ISPSといえば、いわずと知れた半田晴久会長率いる国際スポーツ振興協会です。PGAと半田会長との繋がりは長く、古くは2007年、シニアツアー数がひとケタ前半にまで落ち込んだときツアーに特別協賛。関東プロ・グランドゴールドなどもバックアップしたのが始まりでした。半田会長のPGA支援はその後もいろいろな形で行われ、シニアツアーではISPS・ハンダカップ・フィランスロピーシニアとして13年から19年まで7年間開催されました。
その半田晴久会長が「男子シニアゴルフの活性化への使命は果たした」として、今年をもってPGAとの関係を発展的に休止したのです。シニアツアーのスポンサーには区切りをつけ、今後は「ゴルフ界発展のための新たな方向性」として、高齢化が進む状況を踏まえて68歳以上のゴールドシニアのミニツアーを充実させること。さらには、将来を担う高校生ゴルファーの育成などを目指すという。

半田会長のゴルフ界への支援は今後も新たな形で続くと思われますが、長年サポートしてきたPGAのシニアツアーにとっては大きな痛手です。しかし、来季のいわさき白露シニア2年ぶりの復帰が助け舟です。今季はレギュラーの日本プロがこのコースを使ったためにシニアの開催は控えたのですが、来季からはまたシニアの最終戦(11月27~29日、鹿児島いぶすきGC開聞C)として戻ってきます。3日間大会で賞金総額6000万円(優勝12000万円)のシニアではビッグゲーム。今年もシニア特別協力競技として白露はプロアマ戦のみは実施していました。

大勢のギャラリーの前でシニア初優勝した谷口徹(今年の日本シニアOP=埼玉・日高CC)

来季のシニアツアーは4月10日に始まり11月最終週まで、7月だけは試合がありませんが、のべ7ヵ月に渡って熱い戦いが繰り広げられます。日本シニアオープンは9月17~20日に兵庫の名門・鳴尾GC(賞金総額8000万円=優勝1600万円)。日本プロシニアは10月8~11日、茨城・サミット(賞金総額5000万円=優勝1000万円)。来季のシニアツアーには谷口徹はじめ、すでに50歳になっている藤田寛之らのシニア登場も期待できるでしょう。
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日程発表は例年新年に行われますが、今年は1ヵ月早い12月半ばに発表になりました。「レギュラーツアーと日程のバッティングをなるべく避けるようにうまく調整したい」(倉本昌弘会長)としていますが、今年まで兵庫・太平洋クラブ六甲で開催の「マルハンカップ太平洋クラブシニア」(9月5~6日)を来季は第7回大会の記念行事として太平洋御殿場コースで開きたい思いがあります。この週はレギュラーツアーのフジサンケイ・クラシック(山梨・富士桜)と重なり、比較的近い地域の静岡・御殿場のコースとの重複を避けたいとして、1週前の広島シニア(広島CC・西条コース)と日程の入れ替えも考慮に入れているようです。現状では「コース未定」の発表でしたが、どう調整がつくか。

シニアオープンのスタートティー(19年日本シニアOP=埼玉・日高CC)

もし、シニアツアーの太平洋・御殿場開催が決まればシニア初です。出場する選手はもちろん、ファンにとっても興味ある舞台となるでしょう。

シニアツアーは3日間大会が主流ですが、うち18試合中9試合が2日間競技です。賞金総額も2000万円がら5000万円。優勝賞金360万円という低価格の試合もありますが、選手にとっては「賞金よりも試合数が増えること」を歓迎する向きも多いようです。来季も18試合、シニアらしい味わい深いゴルフゲームをみせて欲しいものです。

(了)