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一卵性双子プロ、19年ぶりに誕生! 池内絵梨藻・真梨藻はさくらと高校同期。

90人中プロ合格を果たしたうれしい19人のピカピカルーキーたち(千葉・キングフィールズGC)=写真提供:LPGA
90人中プロ合格を果たしたうれしい23人のピカピカルーキーたち(千葉・キングフィールズGC)=写真提供:LPGA

 芦屋生まれで中学、高校は高知・明徳義塾。高校時代は横峯さくらと同期という双子の姉妹が、女子プロテストにそろって合格しました。池内絵梨藻(姉)、池内真梨藻(妹)で24歳。双子が同一年度のプロテストに合格したのは、91年の本山恵子、裕子以来19年ぶりの2組目。今年はプロ野球阪神久保康生投手コーチの三女・宣子(23)も、双子の姉・啓子に2年遅れて合格。史上3組の双子プロが誕生しました。特にえりも・まりも姉妹は一卵性双生児で、見分けのつかないほどそっくりの美形ツインズで話題を集めそうです。今年のプロテストは千葉・キングフィールズGCで7月27~29日に行われ、参加90人のうち、19位までの23人が合格。トップ合格は、05年から単年登録の”プロ”としてツアーに参戦している井芹美保子(25)でした。
 
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 プロテスト最終日は、妹の真梨藻は6オーバーで”当確”を決めていましたが、最後まで分からなかった姉の絵梨藻が、ギリギリ、7オーバー最下位でやっと合格が決まりました。「うれしいね」と夢にみた二人そろってのプロテスト合格に、抱き合ってうれし泣きでした。
 「双子を妊娠中に夫とは離婚した」という母親トモコさん(57)一家は、母子家庭。ゴルフ好きでキャディーもやっていた母親に連れられて、11歳、小5でゴルフ練習場に通うようになった二人です。
 

一卵性双生児で同時にプロテスト合格の妹・池内真梨藻(左)、姉・絵梨藻(右)=千葉・キングフィールズGC=写真提供:LPGA
一卵性双生児で同時にプロテスト合格の妹・池内真梨藻(左)、姉・絵梨藻(右)=千葉・キングフィールズGC=写真提供:LPGA

 高知・羽根小から明徳義塾の中学に入学、同高校ではさくらと同期でゴルフ部で練習に明け暮れました。ゴルフ部ができたばかりの兵庫・大手前大(ともに中退)に進み、3年の06年は、全日本女子パブリックアマ選手権に二人そろって初出場、仲良く16オーバーで49位タイでした。その試合は、いまルーキープロで活躍している森田理香子が優勝しています。元阪神投手の田村勤さんが西宮で経営している接骨院のトレーニングルームで、二人は同氏から指導を受けていました。姉の絵梨藻は当時、兵庫県の国体強化選手に選ばれたり、08年には関西女子アマで5位。真梨藻は07年関西女子アマ16位などの成績を残しています。真梨藻は女子プロツアーにも3試合出場していますが、すべて予選落ちでした。
 
 一卵性双生児の二人は、衣装が違わないと見分けがつかないほどそっくりです。「もう一人の自分がいる」(真梨藻)というくらい考えるこや行動も似通っている二人です。プロテストのファイナルまでいったのは、姉の絵梨藻は初めてで、妹の真梨藻は2度目で、ついにそろってプロフェッショナル会員になりました。
 プロにはなりましたが、明徳義塾時代、同期でゴルフ部を支えてきた横峯さくらは、すでに日本の女子プロ界を支えるトッププロになっています。昨年は念願の賞金女王にも輝き、ツアー16勝で生涯獲得賞金も5億円を突破するスーパースター的存在になっています。24歳でようやくプロになった双子姉妹との差はあまりにも大きいものがあります。
 
 えりも・まりも姉妹は、プロになったこれからが新しい試練の始まりでしょう。ジュニアゴルファー全盛のいまの時代で、二人はすでに年齢も24歳です。ビジュアル系だけに話題集めだけに終わってはむなしいものがあります。
「ピンチのときは、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを思いおこそうね」と、小さいころから母親に言い聞かせられた”感謝の気持ち”を二人は誓い合っているそうです。ドライバーの平均飛距離は、姉の絵梨藻が230ヤード。妹の真梨藻が220ヤード。姉は直情的でバーディーも多いがボギーも多いゴルファー。妹はおっとり派で、耐えて耐えてパーセーブしていくタイプです。
 「プロツアーで二人がプレーオフを戦うのが次の夢」という池内ツインズを見守りましょう。出場権はまだありません。推薦で出て好成績を出すか、あとは秋のQT受験で上位に入ることが、来季へのツアー出場へのカギになります。