金谷拓実、米PGA最後のイスを確保。来季はフルシーズンで戦う! 100位を巡る攻防。金谷拓実の“粘りのゴルフ”が134位から99位へ。 米国初年度からシード入り!

金谷の粘り強いゴルフが発揮された(JGTO提供)

米PGAツアー2025年シーズンの「フェデックスカップ・フォール(秋季)シリーズ」7試合がすべて終了。シード権をとったもの、失ったものと選手の泣き笑いが緑の絨毯の上を行き交っています。日本勢では松山英樹以外でフルシード権を確保できたのは、すでに米国で戦っている久常涼と米国1年目の金谷拓実の2人だけで、星野陸也、大西魁斗はシード落ちとなりました。

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それでなくとも厳しい米PGAが、来季からはさらにさまざまな点でハードな取り決めが実施され、ツアーも少数精鋭とする方針が打ち出されて締めつけています。シード選手は従来のトップ125からトップ100へ絞られることになり厳しいフィールドです。久常も金谷も、これまでの条件ならもっと楽にシード確保ができたでしょう。久常は95位、金谷は99位。これまでのルールでもギリギリトップ100に食い込んだのは大健闘だったといえます。

金谷は昨年の最終予選会で出場権を獲得しこれで初年度に初シードを取りました。

2年連続シード権は立派(JGTO提供)

今季シリーズの「バミューダ選手権」あたりではまだ134位と苦戦していた金谷がこの試合で3位に食い込み99位に上げて9人目の滑り込みに成功。大詰めでシードプレーヤーの“戴冠にありつけました。金谷の粘り強いゴルフがここ一番で発揮されたといえるでしょう。金谷と同じル―キーの星野陸也は173位。大西魁斗は199位で逆転セーフは成りませんでした。”久常は2年連続でシード権を確保したのは立派。来季は、小にしろ“爆発”に期待したいところです。

※米PGAツアー「フォール(秋季)シリーズ」の主な部分

PGAのレギュラーシーズンが8月初旬に終わった後、7試合で構成される。

主にポイントランキング51位以下選手が来季のシード権やシグネチャー・イベント(昇格大会)などの出場資格を争うもの。今大会終了時点の100位までのフィールド。125位までに入れば準シードをもらえる。また60位までに入ればシグネチャーイベントの「AT&Tぺブルビーチプロアマ」と「ザ・ジェネシス招待」などの出場が可能となる、など(一部変更あり)。