
「マスターズ」へ最後の1枠にかけた久常涼(23)は8位と健闘しましたが、米初優勝は成らず、今週9日から始まるメジャー初戦への出場権を逃がしました。「マスターズ」本戦1週前までのツアー優勝者、世界ランキング50位以内のものには最後の出場権が与えられますが、それにかけた久常涼は3Rを終え首位に1打差2位まで進み、手に汗を握らせました。結局最終ラウンドはパープレーの「72」に終わり、首位に4打差の通算13アンダーで夢のマスターズ切符はお流れになりました。別格の松山英樹のほかは金谷拓実、平田憲聖らの日本勢は全滅でした。(テキサスOPの会場はテキサス・TPCサンアントニオ、パ~72)
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テキサスオープンの会場は日没順延になった初日に続き、天候の悪化で3日連続のサスペンデッドの大荒れ。選手のコンディション維持も大変な大会でした。今季絶好調の久常ですが、まだプロになって3年目。オーガスタは2年前に一度体験はしているものの、それだけになおさら“もう一度”の思いが高まる今年でした。米ツアー初優勝がもうそこまできている新鋭ですが、ここまで世界ランクは64位。今季序盤戦の西海岸シリーズでは「ファーマーズ・インシュランスOP」で2位に入り、3試合連続トップ10入りしています。
前週の出場は見送るなど、コンディションの調整にも気を配り、この試合に照準を合わせていただけに悔しい思いがこみ上げてきます。この週、悪コンディションをかいくぐり、3日目には「67」をマークし通算13アンダーの2位で最終ラウンドに臨んだのです。それなのに最終ラウンドでは4バーディー、4ボギーの「72」と伸ばせず13アンダーの8位で終戦。狙っていた米ツアー初優勝は成らず。勝者に付与されるマスターズの出場権も逸したのです。
1番で3㍍のバーディーパットを沈めてトップに並びました。が、7番、9番のボギーが悔まれます。
「きょうは雨も降ったり止んだりでそのへんのジャッジが難しかった。今週は優勝も見える位置でプレーしていたので、最後の失速が残念でならないですね」と、悔しかった最終日についてのコメントをかみしめました。
松山英樹は9アンダー、21位。金谷拓実は1アンダー、62位でこの大会を終えました。それに比べると久常の8位はAクラスの成績といえます。この悔しさを糧にして「次」があります。全米プロ(5月)。全米オープン(6月)、全英オープン(7月)などが、23歳の若武者を待っています――。
