難病克服から蘇った40歳・池田勇太。「関西オープン」惜しくも6位フィニッシュ。 復活優勝も間近か!

永久シードまであと4勝(JGTO提供)

顎(あご)のズレから全身に痛みが拡がるという難病と闘ってきた池田勇太。ツアー21勝もした人気男が、40歳を前にしてシード権も失い、ここ3年間は苦難の連続でした。そのどん底から立ち直りの気配をみせたのは、最古のオープン競技「関西プロ」の舞台。このところ復調の兆しが見えている池田は、初日、2日目と60台を出して出足から上位(2位)につけ、3日目には一つ落としながらも通算5アンダーのトップ(タイ)に立って最終日を迎えました。勝てば2019年の「ミズノオープン」以来7年ぶりの勝ち星で、周囲はざわつきました。

3日目のこと。トータル5アンダーで迎えた最終18番(パー4)。右ラフからの2打目をグリーン右奥に外し、3打目の寄せもピン7㍍のピンチ。グリーン脇にあったリーダーボードで同じ5アンダーに3人が並んでいるのを確認した勇太。「最終日の最終組を明け渡すわけには行かない」と、強い気持ちでこのパーパットに向かいました。大きく右に曲がるラインでしたが見事にこれを読み切ってカップイン。「最終組でギャラリーの方に盛り上げてもらうと違ってくる」(勇太)と、最終組の座を守ったのです。男・勇太の意気を見せつけるシーンでした。

その最終日。池田は3バーディー、4ボギーの「71」と1打落として終戦。藤本佳則のチャージに6位に甘んじ復活優勝は成りませんでしたが、40歳にして“戦う勇太”の復活劇は近づいたといった感じでした。

池田勇太を悩ませた「顎偏位症(がくへんい・しょう)」とはどんな疾患なのでしょう。池田はコロナが収束した2022年ごろから原因不明の体の痛みに悩まされました。原因が顎関節のズレである「顎偏位症」であることが判明し、無自覚のうちに顎(アゴ)が外れかける寸前まで進行していたという。マウスピースなどの保存療法でしのいでいましたが、24年3月に手術を決断。術後には肩の高さや腕の長さに変化がみられるなど大きな影響もあったそうだが、ここへきて少しずつ復調の兆しがみられゴルフにも熱が戻ってきたという。まだまだ完治とはいかないようですが、トーナメントにも出場。細かいゴルフプレーにも精力的に取り組めるまでにこぎつけたのです。

今季はシード権も3年ぶりに復活し、40歳(昨年12月)にもなったが、師と仰ぐジャンボ尾崎が、生涯賞金王12回で、うち9回は40歳を過ぎてから達成していることを忘れません。今回、優勝争いをするところまでに蘇った復調ぶりには、自信もまた戻ってきたようで「関西オープン」は悔しい“逸勝”でした。永久シード選手になる25勝までは“あと4勝”。それまでは何としても頑張り抜く池田勇太でしょう。復活Vが待ち遠しいです。