
昨年の国内賞金王・金子駆大(23)が主戦場にした欧州ツアー(DPワールド)1年目で初優勝を遂げました。前週の試合で自己最高の2位をマークしていた金子は、好調をそのままに「オーストリア・アルペンオープン(パー70)」の舞台でも好スコアを連発。3日目には通算15アンダーで単独トップに立ち、最終日の激しい首位争いも5バーディー、2ボギーの「67」と伸ばし、トータル18アンダー。2位には2打差をつけた初栄冠でした。欧州ツアーでは7人目の日本勢です。また桂川有人が「64」、星野陸也も「65」と最終日にチャージをみせて2人とも26位でフィニッシュしました。
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日本の国内賞金王もダテではありませんでした。昨年「関西オープン」でツアー初優勝。秋の「三井住友太平洋」で2勝目を挙げ賞金王にまで昇りつめた金子駆大(かねこ・こうた)。アイアンショットを得意とし、その勝負強さはだれにも負けないものを秘めています。今季はその賞金王の資格で欧州ツアーに参戦。ここまで12試合に出場。その1年目でいきなりの“競り合い”に勝ち抜いたのはすごい腕です。この試合、初日に6バーディー(1ボギー)の「65」を出し3打差9位のスタートでしたが、3日目まで3Rをすべて「65」で回り、3日目にはトップに立つ勢い。最終日は1打リードの首位で出たが3番でボギーが先行。前半は何とかイーブンで耐え、後半9ホールで勝負強さをみせつけました。10番(パ~5)で2打目をグリーン脇まで運び、これをバーディーとした。これを堺に12番、13番と連続バーディーで再び首位の座を取返します。
ここで雷雲接近により1時間10分の試合中断。金子は再開後の15番でボギーをたたき大きなピンチでした。しかし、直後の16番(パ~3)が勝負の分かれ目に。グリーン脇のラフにとまったボール。ややつま先下がりのライでしたが、ピンまで10㍍ほどのチップショットがラインに乗ってカップイン。このショットが勝利を引き寄せる貴重な1打になりました。
「信じられない気持ち。まさか優勝できるとは思ってなかったです。あのチップインは打った瞬間、“強い”と思って歩きかけたのです。ボールはうまくラインに乗ってカップインですから、わかりません。ホントに沢山のギャラリーと温かい声援が自分の力になりました」と、喜びをかくさない金子でした。
名古屋市出身。ルネサンス豊田高3年の20年にプロテスト合格。23年は、積み重ねた賞金で「日本オープン」にトライ。初トップ10となる3位に食い込んで初シードに繋げました。24年は2位が2回で賞金ランク14位に上昇。平均ストローク7位に入りブレークの予感があったという。欧州ツアーを主戦場に選び、いずれは米ツアーに挑戦するルートが夢のようです。今季は海外に出て大きなチャンスをモノにしました、また一人、個性豊かなヒーローの誕生です。低調続きの国内男子ツアーに「喝」を入れてくれる一人です。
