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丸山監督につぶやいた松山英樹の一言『手が思うように動かなかった』! 松山でもしびれたパリ五輪。うれしい「銅メダル」受賞

 

1位・金メダルのシェフラー(中央)、2位・銀メダルのフリートウッド(左)、3位・銅メダルの松山英樹

松山英樹(32)が日本男子ゴルフ界初の快挙を成し遂げました。「パリ五輪」男子ゴルフの最終ラウンドが8月4日、パリ郊外の名門「ゴルフナショナル」で行われ、首位に3打差4位から出た松山は、6バーディー、ボギーなしの「65」と6つ伸ばす猛チャージ。通算17アンダーとして単独3位。金メダルは通算19アンダーで上がった世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米)。松山は終盤追いつく惜しいパットを2度、3度と外し、首位に2打及ばなかった。2位の銀メダルには通算18アンダーのフリートウッド(英)が入りました。

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日の丸の旗の前で「五輪メダル」ゲトを喜ぶ松山英樹。丸山茂樹監督ら。

3年前の東京五輪。3位の銅メダルを争って、7人のプレーオフを戦い1ホール目で敗退。4位に終わった松山の悔しい思い出はいまも残っています。そのリベンジは目の前でした。初日、ノーボギーの8バーディー「63」でトップスタート。好調なショットにしぶといパットも加わって、「金」の臨みも膨らみました。しかし、18ホール中、10ホールで池が絡むという息の抜けないレイアウト。松山も第2ラウンドの最終18番では、ラフからの第3打が池に囲まれたグリhーンに届かず手痛い池ポチャ。ダブルボギーの洗礼を受けています。加えて周りをみれば世界の超トッププレーヤーの顔がズラリ・最終日、松山と同組だったロリー・マキロイ(アイルランド)の人気はひと際高かった。首位を走っていたジョン・ラーム(スペイン)。今季メジャー2勝のザンダー・シャフリ(米)。ジェイソン・デイ(オーストラリア)。フリートウッド(英)。3日目あたりから猛追してきた今季マスターズ王者のスコッティ・シェフラー(米)。どちらを向いても世界のトップがスーパーショットを連発するのですから度肝をぬかれます。彼らに引けをとらないショット、パットで対抗する松山のゴルフも“世界の一流”を感じさせます。

 

松山英樹ショット

しかし、最終日の優勝争いになってくると恐ろしいほどの熱気がただよッてきます。最終日12番までにすでに6バーディー。金メダル争いにも参入しようかという松山は息が詰まるような大詰めでした。16番のパー3で5㍍前後につけたのが入りません。17番パー4。170ヤードほどの第2打を5㍍強に乗せますがこれもカップに嫌われます。最後18番パー4。フェアウェイからピン4㍍。ショットに狂いはなく最後のチャンスでしたが、狙いすましたバーディーパットはカップに蹴られてはじかれます。最後13番以降6ホール、入れるチャンスは続きましたが、1発も入らず天を仰ぐ松山でした。一方でシェフラーは17番でとどめの6㍍をねじ込んで通算19アンダー。単独トップに立って「金メダル」を一気に手中にしました。

ホールアウト後、松山は丸山茂樹監督に告白したという、「よく頑張ったけど、最後のところでパットが入らなくなった。手が思うように動かなかった」と。「でもメダルをとれたのはうれしい。東京五輪で悔しい思いをしたからね」ー悲喜こもごもの勝負師の思いです。

(了)