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帰ってきた「ドッキー」ゴルフ!シニアツアー、28位からの大逆転劇。ゴルフとプロレスをドッキングさせたISPS!

全米プロシニア優勝以来8年ぶりのV。ISPS恒例の優勝カブト姿で喜びいっぱいの井戸木鴻樹。

井戸木鴻樹(59)が2013年「全米プロシニア」以来、8年ぶりの祝杯を挙げました。今季国内シニアツアー第5戦「ISPS HANDA楽しく面白いシニア」(茨城・太平洋C大洗シャーウッドC)で、最終日(2日間大会)9バーデイー、ボギーなしの9アンダー「63」をマーク、通算10アンダーで28位から27人抜きの大逆転を演じました。試合後には コース内に設営した特設リングで男子、女子プロレスの試合を約1時間サービスする半田晴久会長らしい発想。集まった1303人のギャラリー(無料)を楽しませました。まさにISPSならではのエンターテイメント「楽しく面白いシニアトーナメント」の演出でした。ISPSは、レギュラーツアーでも「ガツーンと飛ばせ!ツアートーナメント」を10月28日~31日(茨城・美浦)で主催します。(「ISPS」=「国際スポーツ振興協会」)。

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安定したショットが主武器。加えてパットも復調した井戸木鴻樹。「63」で回り、28位からの逆転劇だった。

久々「ドッキー」(愛称)井戸木鴻樹の登場でした。大阪府出身。10歳からゴルフ漬けの生活を送り、豊川中学を終えると一直線でプロの道へ。持ち味は正確なショット。82年にプロ入りし90年の関西プロで勝ち、以来レギュラーシード権をキープしてきました。フェアウェイキープ率1位を7回もとり、いつも笑顔を絶やさず、もくもくとフェアウェイを歩く姿に、ドッキー・ファンは少なくありませんでした。シニアルーキーの2011年富士フィルムシニアでは完全優勝。2013年のビッグタイトルへと繋げました。この全米プロシニアでは、日本人初のシニアメジャー制覇。永久シードを獲得しています。日本のゴルフ界は、お祭り騒ぎでこの快挙をたたえました。
メジャー大会制覇の直後、ISPS半田晴久会長は国歌斉唱で偉業を祝福。井戸木を感動させたというエピソードも残しました。以来、井戸木はISPSのアンバサダー選手として今日に至っていますが、度重なる体の故障などもあって不本意なシーズンが続きました。59歳の今回、初日の71のあと最終日、小雨がちらつく中で3番から4連続、15番から3連続など、9バーディーを奪う爆発ゴルフで、6打差27人抜きの大逆転。8年ぶりの復活劇を遂げたのですから、まさにドラマチックです。

★8年ぶりの優勝コメント! 井戸木鴻樹>

「本当に嬉しかったですね。8年かかりました。勝てそうで勝てないのが結構ありましたからね。パッティングが少しずつよくなってきたのが、一番大きいですね。スターツ(約1ヵ月前)のとき、室田(淳)さんの打ち方を参考にし、長尺を中尺にしてシャフトを余すように持ってやったら手がスムーズに動くようになったんです。パッティングをかえたからついでにスイング変えてしまえ!みたいな感じで・・。鈴木愛ちゃんみたいなスイングを真似してみてるんです。いままでは手振りが多かったので、体全体でボールに当たっていくスイングを思いながらやってます。体を痛めないようにして飛ばす方法ですね。それと全米プロシニアの優勝が、マグレといわれないように、早く勝たなくてはの気持ちが強すぎたですね。それがパッティングがうまくいかなくなった原因かなと、自分では思っています。今回勝ったことで、自信がついてきた。そのうちに、勝ちにいって勝てるゴルフをやりたいですね」

59歳にして復活を遂げた井戸木鴻樹。頭にかぶった金色に輝く優勝カブトが重そうでしたが、進化した「ドッキー・ゴルフ」のカムバックは、シニアツアーにも大きな活性を吹き込みました。

女子プロの熱戦に沸いた特設リング。

最後にはトーナメントの表彰式場に早変わりした特設リング。表彰式前の時間を使ってジャガー横田やブル中野、井上京子らの人気女子プロ。男子ではザ・グレート・カブキ、ザ・グレート・サスケらがそれぞれ得意技で熱いプレーを披露。かっての名優・長州力、蝶野正洋らが半田会長とリング上でトークを展開するなど、ゴルフファンと、プロレスファンのドッキング風景が広がるかってない余興で幕を閉じました。10月にはレギュラーツアーもスポンサーするISPS半田晴久会長、ゴルフ界を一変させようかという動きです。

(了)