今年６月。岩井千怜（ちさと）が４位タイで約７８３０万円。６位タイの山下美夢有（みゆう）が約５２４８万円。「ＫＰＭＧ・全米女子プロ選手権」の日本勢上位の収入です。超ビッグマネーをかけて争われた今季の海外メジャー第３戦「全米女子プロ」。「ブルーベイＬＰＧＡ」優勝から「全米女子オープン」２位と海外で荒稼ぎが続いていた竹田麗央は、２３位と振るわずトータル８オーバー。それでも２９位で１５８８万円を稼ぎました。

日本女子ゴルフのトップクラス１３人が米ツアーのメジャー「全米女子プロ」（米テキサス州フィールズランチ・イースト　パー７２）＝（日本時間６月２０～２３日＝、に参戦。決勝ラウンドに進んだのは８人。予選落ちは桑木志帆、河本結、渋野日向子、西郷真央、吉田優利、馬場咲希、古江彩佳７人でした。大会の賞金総額は１２００万ドル（約１７億４０００万円、優勝賞金１８０万ドル。優勝したミンジ―・リー（豪州）の優勝賞金は１８０万ドル（約２憶６２６５万円）。昨季の「日本女子オープン」の優勝賞金は３０００万円でした。

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５月の全米女子オープン２位の竹田麗央は、２日目２位にいながら３日目の前半９ホールを４オーバーとスコアを落として期待を裏切りました。３日目の日本勢最上位は、３位に上がってきた山下美夢有。この日は難コースの上、３日間で最も強い風が吹き、酷暑。山下も４バーディー、５ボギー７３のオーバーパー。アンダーで回ったのは全体で３人だけ。山下も８位から出て３位に浮上するありさまでした。その他の日本勢も岩井千怜が７５とスコアを３つ落と通算２オーバーで６位に留まりました。２位ででた竹田麗央は８０と崩れながら通算５オーバーの１８位で踏ん張りました。

この大会、１９５５年から始まったメジャーの一つで、２０１５円からスポンサー名が入り「ＫＰＭＧ」の冠がつきました。５月の「リビエラマヤ・オープン」で初優勝した千怜（ちさと）は腰を据えて米ツアーメジャーＶの複数優勝を狙っていました。

参戦初年度から「全米女子オープン」に逸勝。２位に入った竹田麗央の実力はもう折紙ツキです。その「全米女子ＯＰ勝者」には笹生優花が２度の実績。竹田の２位。「エビアン」Ｖの古江彩佳。今季「シェブロン」Ｖの西郷真央。遠くは「全英女子オープン」Ｖの渋野日向子・・と、もう日本女子の世界制覇は知れ渡っていす。かつて朴セリら韓国パワーの米国蹂躙（じゅうりん）の時代がありましたが、いまや韓国に変わって米国を脅かしているのはのジャパンパワーです。その拡散が知れ渡ってきました。

今年も２０人近い女子プロが海を渡り、優勝賞金１８０万ドル（２億円超）の「全米女子」　などを狙っています。それだけ日本女子の実力アップが顕著なのです。

その分、日本国内ツアーが寂しくなるのですが・・。（了）