
海外での活躍が目覚ましいゴルフ日本勢。8日に終了した米ツアー「フェニックス・オープン」(パー71)は松山英樹(33)と久常涼(23)が最終日・最終組で優勝を争う最高の舞台をつくりましたが、松山はプレーオフで米ツアーのクリストファー・ゴッタラップに敗れて 通算12勝目は成りませんでした。久常は10位に後退する無念の結果。それでも松山は今季初トップ10入りで単独2位。賞金は約1億6477円を稼ぐビッグゲームでした。久常涼は通算12アンダー・10位で3816万円を獲得しました。久常は先週も2位をキープしており絶好調。米ツアー3年目の今季は、念願の初優勝が近づいている気配です。
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前週の「ファーマーズ・インシュランスOP」の久常はPGAツアーベストフィニッシュの2位に入ったばかり。その好調なゴルフはここのところ目立っています。毎試合のようにイーグル1個は取っているのもその現れでしょう。飛ばし屋で名を売り、国内ツアーでも大きなスコアを度々出していた男です。「ファーマーズ」で2位に入ったところでフェデックスカップ・ポイントランク9位に浮上。次週から2連戦のシグナチャー・イベント(昇格大会で高賞金試合)に出場できる上位5人のうち4位につけているのもスゴイことです。「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」と「ジェネシス・招待」の2試合がその試合です。
「フェニックスOP」では3日目を終って松山に1打差に迫る12アンダーにつけた久常。最終日に日本人同士で優勝を争う史上初の見ものと期待が高まりました。
松山はこれまで16年、17年と大会2連覇をとげている大会。今年が大会3勝目を狙って意気上々でした。名物の16番ホールは162ヤードと短いパー3ながらグリーン全周をギャラリースタンドが囲む通称「コロシアム」ホール。最高60万人のギャラリーを集めたこともある人気の大会でもあります。
久常が後退し、米ツアー選手とのプレーオフとなった18番。松山はトップスイングからダウンスイングに入ろうと切り返したとき、ティーイングエリアの後ろにいたギャラリーが 持ち物を落としその音に反応してスイングを止めた松山には不運でした。仕切り直した一打が。左へ大きく曲がって池ポチャ。3打目を必死にグリーンにのせたが、ゴッターラップに約8メーのバーディーパットを先に決められて勝負がつきました。
「思うようにショットが決まらない一日だったが、ショットをもう一段上のところでやらないと・・。評価はできないね。負けたんだから仕方がない」と松山は口惜しさを滲ませました。
その松山を師と仰ぐ久常。1打差を追って初タイトルを目指す最終組。その重圧は想像に難くなかった。誰よりも世話になり尊敬する先輩との優勝争い。さすがの久常も最終日にはズルズルと順位を下げて10位にまで落ちました。松山VS久常の一騎打ちはお流れとなりましたが、久常にはこの経験は貴重だったことでしょう。
