春の息吹とともにゴルフ界の″春”ももうそこまでやってきました。アマチュアゴルファーの祭典「全日本パブリックアマゴルフ選手権」は、昭和42年(1967)に第1回大会が始まり、昨年で50回を数えた老舗競技。本年度からは、大会名称を新たにし「全日本アマチュアゴルファーズ選手権」とし、女子も「全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権」と衣替えして開催します。その開催要項と日程が、主催の(公社)日本パブリックゴルフ場事業協会から発表されました。
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全日本男子の決勝大会は、6月14日(水)、15日(木)の2日間、兵庫・西宮市のよみうりゴルフ・ウエストコースで開催。全日本女子決勝は、5月31日(水)、6月1日(木)の2日間、茨城・東茨城郡のオールドオーチャード・ゴルフクラブで行われます。4月からは各地区の予選会がスタートしますが、出場申し込み期間は3月1日~31日。出場希望コースへ申し込みます。今年からインターネットでのエントリーも可能になりました。(競技参加料:男女とも6,480円=予選)=詳しくは日本パブリックゴルフ協会ホームページを参照=。東日本地区の予選は、4月14日(金)から地区加盟の33コースで行われますが、本大会の出場資格は「全てのアマチュアが対象で、日本ゴルフ協会ゴルフ規則のアマチュア資格を保持しているもの。男女ともハンディキャップ20程度以上が望ましい」・・と、さほど厳格ではないので、トップアマへ登竜門として、あるいはご自分の実力を試す意味でもレッツ・トライ! 楽しそうです。
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この大会は、50年の歴史の中で多くのトップアマ、そしてトッププロへと羽ばたいていったゴルファーが名を連ねています。昨年度は全国で約4,600人(東日本地区では約2,200人)の参加者がいました。今年、51回目を迎えて 大会名称を新たにし、歴史あるアマチュアゴルファーの競技会へとさらなる発展を見込んでいます。気楽に参加できるパブリックアマゴルフを経験することで、競技ゴルフの面白さや厳しさ、ルールなど多くのことを学べます。トップアマやプロを目指す人はもちろんですが、必ずしもトップレベルを狙う人ばかりではありません。ゴルフを楽しむ各年代のゴルファーが、いつもの″遊びのゴルフ”をちょっぴり抜け出して″競技会の雰囲気〝を味わってみるのには絶好の舞台です。
本競技会には年齢別で参加できるシステムがあります。「全日本アマチュアゴルファーズ選手権」(男女)を頂点に、ミッドアマ、シニア、ミッドシニア、グランドシニアの各部門が、それぞれの日程と試合会場で設定されています。70歳以上の男子が対象となるグランドシニアは、今年度から新設された部門です。シニアの年代(55歳以上)が、若い学生と同じフィールドで戦うことは避けられるシステム。各年代のゴルファーが、その年齢に応じた層で競技が出きると好評です。ちなみに「全日本シニアアマチュア」と、新設された「全日本グランドシニアアマチュア」は、6月26日(月)、27日(火)の2日間、愛知・豊田市の名古屋広幡ゴルフコースで開催。東日本地区の予選会は、3月15日(水)を皮切りに、4月を中心に東日本加盟21コース(グランドシニアは18コース)で行われます(申し込み期間、2月1日から28日まで)。
昭和42年(1967)に第1回大会が開かれ、50年の歴史を持つパブリックアマの競技会。これまでも多くの著名な歴代優勝者を輩出しています。中嶋常幸、丸山茂樹はじめとする若手の川村昌弘ら男子プロ。女子では森田理香子、酒井美紀、青木瀬令奈らが全日本チャンピオン組。東日本地区では、女子の渡辺彩香、成田美寿々、若林舞衣子らが優勝の足跡を残してトッププロになっています。昨季は、未勝利ながら青木瀬令奈(24)が賞金ランク27位と健闘、2年目のシード権をキープしました。パブリック時代は常連のエントリーで、小柄ながら強気のゴルフで存在感をみせていました。今季のプロ初優勝が待たれる一人でしょう。
日本パブリックゴルフ協会(PGS)に加盟しているコースは、全国で84コース(2月現在)。パ選に使うコースは、コースからの自薦をもとに毎年変わります。今年の「全日本アマチュア」決勝コースは兵庫・西宮のよみうりゴルフ・ウエストコース。
丘陵コースで、これまでも数々の名勝負を演じてきた会場です。「全日本女子アマチュア」決勝は茨城・オールドオーチャードGC。美しい林間コースで、女子の決勝にはふさわしい舞台となるでしょう。今年はどんな埋れた逸材が脚光を浴びるでしょうか?
(公社・日本パブリックゴルフ協会事務局=℡03・3563・2388)