松山マオ(高2)の長打力、今季も世界に通じるか!?トヨタジュニア・ゴルフワールド杯(6・24~27)=日本チーム男・女3人ずつ=

左から長﨑大星、松山茉生、長﨑煌心(大会事務局提供)

高校生年代のゴルフ強豪が集まる国際大会「トヨタジュニアW杯」の全容が発表されました。世界から集まる21ヵ国(男子12ヵ国、女子9ヵ国)のジュニアゴルフ・ナショナルチームが激突する国別対抗世界選手権。6月24日から4日間、愛知・中京ゴルフ倶楽部石野コースで開催されます。昨年の日本アマチュア選手権を史上最年少の15歳で制した松山茉生(マオ)が今年も注目の的。今年は、個人優勝した昨年大会に続き2年連続優勝がかかっています。平均飛距離310ヤード。無類の長打力を持つ16歳のスーパーゴルフが楽しみです。記者会見でも「飛距離はほかの人より出ると思うので、それを生かした攻めるゴルフが自分の魅力」と自ら語っていました。

今大会の日本代表選手は次の通り。

◆男子選抜⇒長﨑煌心(こうしん)=日章学園高3年17歳。松山茉生(まお)=福井工大付属福井高2年16歳)。長﨑大星(たいせい)=勇志国際高1年15歳。

◆女子選抜(女子は発表会欠席)

岩永杏奈(大阪桐蔭高2年16歳) 新地真美夏(共立女子第2高3年17歳)長澤愛羅(ルネサンス高3年17歳)

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トッププロへの登竜門と言える大会(大会事務局提供)

世界のトップジュニアが日本に集結する「トヨタジュニアゴルフワールドカップ25年」は、第31回目の開催となり、2002年よりトヨタ自動車が特別協賛を行っています。過去の出場選手にはマスターズで日本人初優勝した松山英樹(21年)をはじめ金谷拓実、中島啓太、久常涼らが名を連ねています。海外でもリオ・オリンピック金メダリストのジャスティン・ローズ(英)やジョン・ラーム(スペイン)、ルイ・ウーストハイゼン(南ア)ら多数の有力選手がこの大会を経て世界のトッププロに育ちました。

また2015年からスタートした女子部門でも東京五輪で活躍した稲見萠寧はじめ古江彩佳、西村優菜、山下美夢有らが目覚ましい活躍をするなど、トップへの登竜門といえる大会です。

昨年2024年の第30回大会では、日本代表チームは男子・女子ともに3位。男子の松山茉生は個人優勝を勝ちとっています。さらにマオは昨年男子プロツアー「バンテリン東海クラシック」でのドライビングコンテストでは、349・6ヤードを飛ばしてドラコン優勝しています。ただジュニアW杯のドラコンでは2位だっただけに「今年はドラコンでも勝ち、個人・団体の“3冠”をとれれば嬉しい」とたいそうな夢を漏らしている“怪物”です。

自己紹介で笑いを誘う場面も(大会事務局提供)

 

また長﨑煌心・大星は2つ違いの兄弟選手。弟・大星は兄よりひと回り小さい体ですが「負けん気」は旺盛。兄・煌心(コウシン)が「“世界の長﨑”になりたい夢を持って励んでいる」といえば、弟の大星は「ドライバーも松山くんぐらい飛んで、アイアンも兄より飛ぶ。アプローチも寄ってパターも入るというアベレージの髙いビッグスターです。僕は!」とユーモアたっぷりに“自己紹介”。会場の笑いを誘うなど仲のいい雰囲気をみせる3人は、世界の強豪にどこまでぶつかっていけるか。今年もみどころいっぱいの「トヨタジュニアW杯」といえそうです。(了)