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馬場咲希、国内プロテスト一発合格(2位)。米最終予選会、史上初の同時合格へ!!

初めてのプロテストを一発2位通過。喜びのスコアボードを指さす馬場咲希。(岡山・JFE瀬戸内海GC)

プロテスト初挑戦の馬場咲希(18=東京・代々木高3年)が、見事2位タイで一発合格を決めました。岡山・JFE瀬戸内海GCを舞台に101人が参加し、20位タイまでが合格する狭き門。3週前には米ツアーの来季出場資格を決める2次予選会を15位で突破。12月の最終予選会(Qシリーズ)に進出している馬場が、国内では“お先に”と、プロ入門を果たしました。休むまもなく、米ツアー出場資格を争う最終予選会は、11月30日から米アラバマ州マグノリアグローブGCで行われます。史上初の日米同時合格への挑戦です。昨年の全米女子アマ覇者は、国内での難関をまずは突破し、世界の大舞台へと夢を広げます。

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上位20位タイまでが合格となる国内の最終プロテスト。初挑戦の馬場は万全の準備を怠りませんでした。海沿いリンクス風の岡山・JFE瀬戸内海(パー72)は甘くはみれない難コースです。馬場はこのコースに夏から数回訪れて下見をしていました。狙っていいホール、刻まなくてはならないホール。風がある時、ない時のマネージメントやクラブ選び・・。そして本番。「マネジメントはうまくいったかなと思います」(馬場)と初日から8バーディーを奪ういい出足。ボギーも5つたたき「パットのタイミングが少しずれていた」(馬場)と、グリーン上で苦しみましたが「69」のアンダーパーはキープ。11位とまずまずのスタートでした。2日目もグリーン周りとパットにやや手こずりながらも「71」。14位で合格圏内を外さず、予選を楽にクリアしました。予選を通ると、3日目には咲希の“爆発”がやってきます。海風が強くなった中、1番から3連続バーディーの最高のスタートを切って8バーディーを量産。この日ベストの「66」をマーク。通算10アンダーとして14位から一気に1打差の2位へ。トップ合格射程圏内へ急浮上しました。

最終日、狙いはトップ合格でしたが、首位を走っていた清本美波(愛知・誉高3年)が好調を崩さず「66」のベストスコアを出して通算17アンダーでトップ通過。「70」の馬場は、前半我慢の展開で清本を捕まえきれず、バックナインに入った15、16番でようやく連続バーディー。大詰めで勝負強さをみせて2位通過。4日間とも目標にしていたアンダーでまとめ通算12アンダー。合格率3%の狭き門を一度で突破したのはさすがでした。19位タイまでの21人が晴れて合格しました。

国内プロテストを終えると、休む間もなく米最終予選へ。二兎を追う咲希だが、やりおおせるか。

★馬場咲希のコメント。

4日間のシビアな戦いにも“18歳”は笑顔を絶やさず戦い抜いた。

「カットラインには余裕のある最終日でしたが、スタート前はちょっとドキドキでした。でも組み合わせもよかった(同学年の清本美波ら)し、自分で最後までやり通すと決めていたことを意識してやれました。3日目に比べたら最終日はショットとかも思い通りにはいかなかったけど、気持ち的にはしっかり耐えられたです。通過できてよかったです。国内外で活躍して、見ている人を元気づけられる選手になりたい。(この後、国内のQTと米ツアーのQシリーズの日程が重なっているが)夢をかなえたいので、米国の最終予選会を受けます。あと3週間、いつも通りの練習をしっかりやって調整します」

米最終予選会は、11月30日~12月5日、米アラバマ州で行われます。45位以内に入れば来季のツアー出場権を獲得します。上位であるほど出場できる試合が増えます。日本の西郷真央、吉田優利も参戦予定で、米ツアーの本格参戦をかけての戦いです。同時期にある国内ツアーの予選会は馬場は出場しない意向ですが、プロテスト合格でJLPGAのメンバーになることは決定し、QTには出場しなくても主催者推薦(最大8試合)などで国内ツアーにも出場できます。史上初の日米同時合格を果たせば、米ツアーを本拠にしながらも国内ツアーにも顔を出すという多忙なプロゴルファー・馬場咲希となるでしょう。さて、6日間のシビアな“アラバマの決闘”は、どうなりますか!?

(了)