Daily Archives: 2010 年 1 月 5 日

ゴールデンタイムに中継される「ザ・ロイヤルトロフィー」。タイ・ゴルフ観光親善大使になった石川遼

タイのゴルフ観光親善大使にまでなった石川遼
タイのゴルフ観光親善大使にまでなった石川遼

 2010年最初の話題も石川遼です。松のとれる今週1月8日からタイで開催される「第4回ザ・ロイヤルトロフィー」というのがあります。今年の第1戦というところです。これはアジア対欧州の対抗戦で、日本からの枠2人には石川遼と池田勇太が選ばれたのですが、痛めている右手首の治療のため池田が辞退、代わって小田孔明が選出されました。この試合、何がうれしいかというと、10日(日)最終日の模様を午後7時からテレビ朝日で実況中継することが暮れに決まったことです。タイのゴルフ親善大使にまで任命された遼フィーバーは、今年も衰えそうにありません。
 
   ◇   ◆   ◇
 
 ザ・ロイヤルトロフィーは今週8日からバンコク・アマタ・スプリングスCCで行われます。06年に新設されたまだ新しい大会ですが、アジア選抜と欧州選抜8人ずつが選ばれぶつかり合う3日間の地域対抗戦です。昨年はアジア選抜の主将は尾崎直道。谷口徹、谷原秀人、石川遼らが日本から出場、欧州選抜を破って初優勝しました。石川人気はタイの若者の間でも爆発するフィーバーぶりでした。

09賞金王となり最優秀選手賞も手中にした石川遼(左)と賞金2位で特別貢献賞の池田勇太(右)=表彰式で。
09賞金王となり最優秀選手賞も手中にした石川遼(左)と賞金2位で特別貢献賞の池田勇太(右)=表彰式で。

 今年もキャプテンは尾崎直道がつとめます。日本からは賞金ランク1、2位の石川遼と池田勇太が選ばれていましたが、池田は手の故障の治療のため欠場。代わって今年2勝を挙げ賞金ランキング3位と躍進した小田孔明が指名されました。2年連続で選ばれた石川は、今年も大会の目玉になるでしょう。寒い日本のオフをトレーニング等で過ごしている石川が、プロ3年目、今年の初試合でどんなパフォーマンスをみせるか。ゴルフファンならずとも映像で見たいところでした。
 
 米国や欧州と違って、日本とタイとの時差は僅か2時間。最終組が大詰を迎える現地の夕方も、日本では2時間早いだけ。日曜の10日、最終日の模様を、午後7時からのテレ朝「速報!スポーツLIVE 新春スペシャル」(午後7時~8時45分)の枠で中継されます。石川が出場した昨年大会は、1週間後の午後2時からの特番放送でした。今年はゴルフ中継では異例の午後7時からの″ゴールデンタイム〝に格上げされることになります。それに先立ち、同日午後2時からは初日、2日目のダイジェストを放送するという念の入りようです。1月10日はゴルフファンにはたまらない″日曜の午後〝になりそうです。
 

1月8日からタイで行われる今年のザ・ロイヤルトロフィーでも遼クンは昨年に続き一番人気となりそう。
1月8日からタイで行われる今年のザ・ロイヤルトロフィーでも遼クンは昨年に続き一番人気となりそう。

 昨年の日本男子ツアーはテレビ視聴率でも抜群の数字を弾き出しています。ツアー最終戦の日本シリーズJT杯最終日(12月6日)は、平均15.3%(ビデオリサーチ調べ)をマーク。10月日本オープン最終日の16.1%に次ぐ高い数字を出しました。丸山茂樹が優勝パットを沈めたときの日本シリーズ瞬間最高視聴率は21.6%という驚異的なものでした。テレ朝では「ゴルフの需要が高まってきているのでそれに応える編成です」(番組担当者)とゴールデンタイム″昇格〝について説明しています。
 
 おりしもタイ政府の観光庁は「ザ・ロイヤル・トロフィー」で2年連続でタイを訪れる石川遼を「タイ・ゴルフ観光親善大使」に昨年暮れに任命しました。08年は116万人の日本人観光客がタイを訪れましたが、09年は政情不安等で約90万人に落ち込んだそうです。それを憂慮したタイ政府が、救世主に石川を指名したというわけです。昨年の大会でも人気の的となり「タイで一番知られている日本人」(政府観光庁)という遼クンです。今年は印刷物等で温暖な気候やアジア有数のゴルフ大国、そして安全性を遼を通じてもPRしていくそうです。
 タイ政府の計らいで石川はロイヤル・トロフィー会場のアマタ・スプリングスCCの特別会員にもなりました。大会後は数日タイに留まり強化合宿もこなしてくるそうです。
 
ザ・ロイヤル・トロフィー出場者
◆アジア選抜メンバー
主将 尾崎直道
選手 石川遼
   ジープ・ミルカ・シン(インド)
   トンチャイ・ジェイディ(タイ)
   小田孔明
   ウェンチョン・リャン(中国)
   プラヤド・マークセン(タイ)
   チャーリー・ウィ(韓国)
   ガガンジート・ブラー(インド)
 
◆欧州選抜メンバー
主将 コリン・モンゴメリー(スコットランド)
   ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)
   ロバルト・カールソン(スウェーデン)
   ソーレン・ケルドセン(デンマーク)
   サイモン・ダイソン(イングランド)
   ピーター・ハンソン(スウェーデン)
   パブロ・マーチン(スペイン)
   コリン・モンゴメリー(スコットランド)
   =プレーイングキャプテン