女子プロゴルフの福嶋晃子（３９）が待望の第１子を妊娠したことを明らかにしました。出産予定は今年の８月。６月２５日が晃子の誕生日ですから、４０歳で初めての出産経験になります。「まだ安定期にも入っていませんし、高齢出産なので静かに温かく見守っていてほしい」と、晃子は話していますが、昨年１月１５日に結婚披露宴を行ったときから“試合よりも子づくり優先！”を公言していただけに、うれしいご懐妊といえるでしょう。
女子プロ協会には成績を元に戻せる「２年間の産休制度」がありますが、これはシード選手（賞金ランク５０位以内）が対象ですので、昨年シードを落とした（９６位）晃子には適用されないのがショックですが・・。

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　小学４年生の夏休み、高校野球の中継を見ながら当時プロ野球、大洋ホエールズの捕手だった父・久晃さんに「私、大きくなったらプロ野球の選手になる」と訴えた晃子に「女の子はプロ野球には入れないんだよ」といいながら、久晃さんは「ハイ、これ！」と玄関先にあったゴルフクラブを与えました。これが晃子がゴルフを始めるきっかけでした。ゴルフクラブを振り始めた晃子は、めきめきと腕を上げ、プロになってついには２度の国内賞金女王で計２４勝。米ツアーにも挑戦して２勝を勝ち取るスーパースターにのし上がったのです。３９歳になるいままで、浮いたうわさもなくゴルフ一筋で突っ走った晃子が、結婚願望を話し始めたのはごく最近のことでしたが、縁あってすばらしい伴侶を得ました。

　北山英典さん（３８）。大阪・追手門（おうてもん）大卒。一つ年下の若手実業家で、家電アンテナや照明器具の設置。各種通信施設の鉄塔、ＮＴＴなどの電波塔まで手掛ける多忙な若き社長さんです。ゴルフにはあまり縁がなくて趣味でたしなむ程度だそうです。それよりも野球が大好きで、子供のころから草野球にはまっていたとか。ほかにもバンド活動とか小型クレーン車の運転資格、アマチュア無線技師の資格も持っているという多彩なご主人です。

　昨年１月１５日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で挙式したときから晃子のコメントはユニークでした。
「年齢からいっても早く子供がほしい。開幕が控えていますが、披露宴の準備で練習もまだしてません。ツアーも何試合くらい出るかもまだ・・。ヒデさんはゴルフに対しては応援してくれているので家庭とゴルフを両立させたいです」

　披露宴は昨年１月でしたが、一昨年７月に熊野・那智神社で挙式・入籍をすませ、以後すでに二人一緒に暮らしていました。で、コメント通り、昨季は試合を選びながら、というよりは自分の体調を優先しながら飛び飛びの試合出場でした。３５試合中出場したのは１３試合のみ。８月のＣＡＴレディスの初日にトップに立ったことが一度ありましたが、その試合も２９位に終わるなど、結局は優勝争いをすることができませんでした。途中、左手首を痛め水がたまったりして、思うようなスイングができない一年でした。しかし、何よりも、１年でも早く子づくりを・・という強い願望から、ゴルフよりも自分の体調を優先させてのシーズンでしたかたら、これも納得の一年だったと思われます。

　その願いがかなえられたのですから万々歳でしょう。現在は妊娠３ヵ月半。出産は８月の予定ですので、まだ子供の性別を判断できる時期ではないようです。このオフはゴルフの練習やトレーニングよりも、体調を維持して順調に出産できる準備に明け暮れています。

　母親しず江さん⇒『子供優先で過ごした去年でしたからホッとしていますが、あとは無事に生まれてきてくれ、と祈るだけです。本人も年齢的にも不安はあるようですし、無理はさせられません。今年はツアーが開幕してもおそらく試合には出ないんじゃないですかね。でも、子供ができてもゴルフは引退しないっていってますから、産休のあとはまた頑張るつもりでしょう。協会の産休制度に該当しない？　それは知りませんでしたが、推薦出場も年間８試合できるでしょうし、どうしてもならＱＴ（予選会）を受ける方法もあるのでしょう。それよりもまず、健康な子を生んでくれることです』

　今シーズは福嶋晃子のゴルフはおそらく見られないでしょう。１４年後半には何試合かは出られるかもしれませんが、本格復帰は２年後の２０１５年です。４２歳のママさんプロになるわけですが、ママさんプロの大先輩には森口祐子がいて、森口プロは２８歳で結婚、産休後２９歳で復帰して年間５勝。８６年には２人目の長女出産で２度目の産休。８７年に３１歳でツアー復帰してさらに引退まで１３勝。合わせると４１勝中ママさんプロになって１８勝を挙げるスーパーウーマンぶりでした。福嶋晃子とは年齢が違いますが、「子供はできたら２人は欲しい」といっている“アッコ”が、家庭とゴルフ両立でこれからどれだけ頑張れるか。それまでまだ先は長いですが、見守りたいものです。