Daily Archives: 2016 年 4 月 4 日

イメチェン勇太!ブリヂストンからパーリーゲイツの「マスターバニー・エディション」へ転身。肝心のクラブは??

3タックともお別れ。おしゃれなスリムパンツにタイトなポロシャツ姿を披露した池田勇太(右)。左は藤田寛之と芹澤信雄=3月30日、東京・マスターバニー・エディション広尾店で。
3タックともお別れ。おしゃれなスリムパンツにタイトなポロシャツ姿を披露した池田勇太(右)。左は藤田寛之と芹澤信雄=3月30日、東京・マスターバニー・エディション広尾店で。

3タックの太めのパンツに角刈りがトレードマークだった池田勇太(30)が、大イメージチェンジして今季ツアーに臨みます。アマチュア時代から用具提供を受け、長年物心両面で世話になってきたブリヂストン・スポーツと決別。アパレルメーカー、パーリーゲ

イツのTSIグルーヴ&スポーツ(本社、東京・港区)とアドバイザリー契約を結びました。4月からは「BSブランド」をかなぐり捨てて芹沢信雄、藤田寛之が契約をしていることで有名なパーリーゲイツの「マスターバニーエディション(MBE)」を着用。スリムなパンツに、これも体型にピッタリフィットするいま風のポロシャツ。さらにこの機にクラブも一新(契約先は未発表)して、14日国内開幕の東建ホームメイト杯に登場します。3年間務めた選手会長も辞した勇太に、何が起こったのでしょうか。

 

 

 

 

☆     ★      ☆

憧れのジャンボ尾崎が愛用したことに習い、若い勇太もプロ入りのときから3タックのダボダボのパンツをまとい、頭は角刈りにして″男・勇太”を売り物にしてきました。そのトレードマークの3タックともお別れです。角刈りだった頭も目下長髪へ変身中。「30歳になったので新しいことに取り組もうと思った。頭の先から足の先までリニューアルして新しいウエアが似合う強い池田勇太をお見せしたい」(勇太)と、3月30日、都内での発表会で大いに吠えまくりました。

マスターバニー・エディションのロゴをつけたバイザーをかぶる池田勇太。左は藤田寛之。
マスターバニー・エディションのロゴをつけたバイザーをかぶる池田勇太。左は藤田寛之。

アドバイザリー契約とは、マスターバニーエディション・ブランドのウエア、キャップ、キャディーバッグ等のアクセサリーを使用するスポンサー契約。所属契約の「日清食品」は変わりませんが、ファンの目につくアクセラリー類はすべてパーリーゲイツのMBEに変わるということです。これまでサンバイザーはあまりかぶらなかった勇太ですが、長髪にする今季は「サンバイザーになりそう」(勇太)と話しています。ジャンボタイプの3タック幅広パンツから、いま流行の細身のパンツになる勇太が一番の見どころですが、1月下旬にシンガポール、2月初旬にミャンマーで2試合海外開幕したツアーに参戦した勇太は、この試合からニューウエアもテスト着用してきました。

「アジアの試合で着用してるのを見たけど、あまり似合ってなかった。でもいまになって見直すと、似合ってきたかな。勇太は足も長いし・・」(藤田寛之)
「大体がゆったり目のウエアを着ていた勇太が、今度はタイトなラインになった。はじめは勇太のイメージじゃなかったけど、結構着こなしているかな」(芹沢信雄)

記者発表会で仙座 学 TSIグルーヴアンドスポーツ社長(中央)を囲んで左から金亨成、芹澤信雄、(仙座社長)藤田寛之、池田勇太の契約プロ=東京・マスターバニー・エディション広尾店で。
記者発表会で仙座 学 TSIグルーヴアンドスポーツ社長(中央)を囲んで左から金亨成、芹澤信雄、(仙座社長)藤田寛之、池田勇太の契約プロ=東京・マスターバニー・エディション広尾店で。

先輩プロたちもそれぞれにリニューアルした勇太の印象を語っています。それに応えて勇太は「先輩たちが作り上げてきた26年の(パーリーゲイツの)ブランド歴史にドロを塗らないようにしたい。スリムになった新しいシルエットにみなさんが見慣れてもらうことが大事。パンツもシャツもスリムになったけど、どれもストレッチが効いていて動きやすい。選手会長も去年で終わったから今年は賞金王とか最多勝とかを目指していく。いままでとは違った勇太に期待してほしい。リオ五輪も、自分に番が回ってきたら頑張りたい」と、8月のリオ五輪代表入りも見据えて大いなる抱負を口にしています(現在の世界ランクは日本勢3番手の96位)。3年間務めた選手会長時代には多忙を極め、計3勝しか上げられなかったことから、今年からはすべてにやり直したいとの意向があるのでしょう。アマチュア時代から、長年すべての面でサポートしてもらったブリヂストンとの契約解消は、一大決心といえるものです。

2月初旬、ミャンマーでの試合で、スリムなパンツ、タイトなシャツ、サンバイザーのイメチェンを自身でテストした池田勇太。(ヤンゴン、ロイヤルミンガラドン・クラブ)=提供:JGTO
2月初旬、ミャンマーでの試合で、スリムなパンツ、タイトなシャツ、サンバイザーのイメチェンを自身でテストした池田勇太。(ヤンゴン、ロイヤルミンガラドン・クラブ)=提供:JGTO

ただ、問題なのは長年使ってきたブリヂストンのクラブから離れること。プロにとってクラブが変わるのはプラスになるかマイナスになるか。大きな賭けともいえるものです。
スポンサー契約は3月30日に行いましたが、この時点では「その話(クラブのこと)はいまは差し控えさせていただきます」(勇太)と、まだ最終決定に至っていないことをほのめかしました。国内開幕を2週間後に控えてまだこの状態なのはちょっと心配です。契約を変えると通常はそれなりのビッグマネーが入ります。発表が遅れているのは、次のメーカーのクラブ選定に時間がかかっているのか、あるいは新契約に関する条件面でのことなのか? 1月~2月のアジアシリーズではアイアンに関してはまだBS時代のものを使用していましたが、いまはもう煮詰まっていなければおかしい時期です。

クラブ契約の候補に挙がっていたメーカーは、キャロウェイ、ホンマ、スリクソン(ダンロップ)などの争奪戦と情報が流れていましたが、いずれにせよ発表は近々に行われるとみられます。プロ入り10年。通算13勝。30歳になった勇太を次にサポートする企業は?使うクラブは?注目が集まるところです。