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しぶこ、米ツアー挑戦 狭き門に!「最終予選会中止」のコロナショック!

渋野日向子。今年の「米ツアー予選会」が中止になって米ツアー参戦は狭き門に。さてどうする?

しぶこ、来季の米ツアー挑戦に赤信号!?女子ゴルフの渋野日向子(21)が公言していた「2021年からは米ツアー参戦」の夢。新型コロナショックはそれさえも険しいものに変えようとしています。米女子プロゴルフ協会(LPGA)は、コロナ旋風による大幅な日程変更を受けて「選手の今季の出場資格は来季に持越し」「来季ツアーの出場資格を争う予選会は行わない」などの決定を発表しました。渋野は今秋の米予選会に挑戦し「来季からの米ツアー参戦を目指す」と宣言。昨季は国内賞金ランク2位、世界ランキングも12位と大活躍。世界ランク75位以内が出場できる米予選会を受験するプランは、着々進行していた矢先のことでした。しぶこ来季の米ツアー参戦のためにはメジャー5大会に勝つか、日米共催のTOTOジャパン・クラシック(11月6~8日、茨城・太平洋C美野里)優勝という厳しい条件が立ちふさがってきました。

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昨季大活躍した渋野日向子。「21年から米ツアーに挑戦」と公言したのに、とんだ新型コロナ禍で窮地に。

新型コロナウイルスの感染拡大は、どこまで我々の日常を脅かすのでしょうか。ゴルフ界への影響も日ごとに度合を増してきます。日本ではツアーの中止や延期に留まっていますが、米国ではイベントの変更や日程等の再編成が次々と発表されます。米ツアーは男子は6月11日からのチャールズ・シュワブチャレンジ(テキサス州)、女子は7月23日からのマラソン・クラシック(オハイオ州)からの再開はすでに発表済み。今回は選手の出場資格や予選会に関しての変更にまで及びました。

大会の中止や延期続きで、年間のツアー数激減を受けたLPGAは、選手の今季の出場資格を来季に持ち越す決定をしました。シード選手は、たとえ今季成績が悪くともそのまま来季もシード選手でいられます。それに伴って変更されたのが、出場予選会を今年は行わないという決定です。シード落ちしたり、新たに下から上がってくる新鋭たちが待ちわびるチャンスの場がなくなるのです。
米ツアーを目指すのは渋野の夢でした。昨年8月、突然訪れたAIG全英女子オープン優勝は、日本人42年ぶりのメジャー制覇の快挙。その資格で今季からの米ツアー会員資格を得られる立場だったのですが、渋野は「(会員は)年間10試合の出場義務」が発生することや、今年の東京五輪を控えていたことなどで、期限内に済ませなければならない権利行使を見送っていたのです。

全身を使ってのフルショットがしぶこの魅力。コロナショックで″凍結〝した今シーズン。ツアー再開が待ち遠しい!

しかし昨季、渋野の活躍はすさまじいものがありました。「もう一年、日本で経験を積んでレベルアップしてから」(しぶこ)といった国内戦。年間4勝して賞金ランク2位。米ツアーへの夢はさらに膨らみ「予選会に挑戦して2021年は米ツアーへ行く」と公言するまでになったのです。その予選会が今年は突然の消滅です。ここから勝ち上がるルートを狙っていたしぶこには衝撃の事態です。来季、米ツアー参戦へーの渋野のプランは、一気に狭き門にと変わりました。今季の米ツアーへのスポット参戦でメジャー5大会で優勝するか、日米共催のTOTOジャパンクラシックを制覇するしか道が途絶えたのです。TOTOは国内戦とはいえ、トップクラスの選手がやってくる大会。そこでの優勝は、そう簡単ではないでしょう。

賑わう女子プロツアーが見られるのは、いつ?(昨季の資生堂アネッサ=神奈川・戸塚CC)

今季の米女子ツアーは新型コロナウイルスの拡散で2月から中断。再開は最速でも7月23日からのマラソン・クラシック(オハイオ州)です。日本ツアーは依然として再開のメドを発表していません。中断が続く、日、米ツアーの再開は予定通り運ぶのでしょうか。渋野は今後のスケジュールさえもまだ組めない状態。また、来年に延期された東京五輪の日本代表に入ることを考えると、渋野は現在世界ランク12位で日本人2番手にいる位置も外せないでしょう。来年6月の選考まで世界ランク上位を維持するためには、毎試合、優勝争いかそれに近い好成績が求められます。

ウイルス拡散の完全終息を迎えられないのが現状です。先行き不安を抱いたままトレーニングを続けるしぶこの心中やいかにー。マネージメント会社は「国内ツアーの再開時期も決まっていない。来季のスケジュールなど、これから」と苦しいコメントを出しています。

(了)