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男子メジャー初の中止「日本ツアー選手権」! 男子ゴルフツアー、国内7戦全滅! 体もてあます選手たち!

堀川未来夢。昨年6月の日本ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。今年連覇の夢は消えた(茨城・宍戸ヒルズCC)。
長身を生かした堀川未来夢のドライバーショット(2019.12日本シリーズJT杯)

コロナ禍、遂に国内男子ツアーのメジャーにも波及!日本ゴルフツアー機構は国内メジャー初戦の日本ツアー選手権森ビル杯(茨城・宍戸ヒルズCC=6・4~7)の中止を決定。次試合のダンロップ・スリクソン福島OP(福島・グランディ那須白河GC=6・25~28)もあわせて開催中止を決めました。国内開幕から7試合すべてなくなり、6月はこの2試合しか予定がないことから開幕は早くても7月以降にずれ込むことになりました。韓国ツアーは5月、米ツアーは6月に再開を発表していますが、日本ツアーは男女含めて再開はいつなのか?政府が出している緊急事態宣言の期限である5月6日時点での政治的決断を一つの目安にするものと思われます。5月6日以降に日本のゴルフ界がどんな見通しを決定するか、注目です。女子は開幕戦から14戦連続でヨネックス・レディス(6・5~7)の中止が決まっています。

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今年1月、シンガポールOPで11位に入った星野陸也(シンガポール・セントーサGC)

世界的に拡大した新型コロナウイルスにより中止や延期が相次いでいるゴルフ界。日本の国内男子ツアーでメジャー大会が中止になるのは73年のツアー施行後初めてのことです。日本ツアー機構(JGTO)が主催する大会だけにJGTOの判断が注目されましたが、一部にあった延期説を一蹴して中止の決定をしたのには苦汁の決断があったと思われます。「さまざまな視点から大会開催に向けた模索をしてまいりました。しかし『全国に緊急事態宣言』が発出されている現段階において、大会開催に向けた準備も含め、ツアーを再開できる状況にはないと判断した」(ツアー機構広報部)としています。
JGTOではさらに下部ツアーのAbemaTVツアー2試合(LANDIC チャレンジ8、大山どりカップ)の開催中止と南秋田CCみちのくチャレンジの延期も併せて発表しました。国内ツアー7試合、AbemaTVツアー8試合ともすべて中止(および延期)となり、下部ツアーは13試合中8試合がキャンセルされ、次は9月まで予定がありません。

国内開幕が4月16日(東建ホームメイト杯)と遅かった男子ツアーですが、それもラッキーとならず国内7試合とも試合が開催できないままです。試合がなければ賞金も稼げません。選手たちは体ももてあます日々を過ごしています。昨季の日本ツアー選手権、ツアー5年目で初優勝を飾った堀川未来夢(みくむ=27)は、この1勝だけに終わりましたが、その後日本オープン2位タイ、三井住友VISA太平洋マスターズ4位、日本シリーズJT杯8位タイと、ビッグゲームで上位に入り、賞金ランク6位(8479万円余)に食い込む忘れられない試合でした。今季も楽しみなその試合がなくなり「大好きな宍戸ヒルズでディフェンディング・チャンピオンとして戦えるはずだったのに、残念です。1試合でも早く試合をしたい。みんなで力を合わせていまを乗り越えましょう。僕も自粛生活ですが、頑張ります。コロナに負けるな!」というコメントを出しました。

昨季ダンロップ・スリクソン福島で優勝した星野陸也。今季のホスト試合はなくなった(昨年12月、日本シリーズJT杯=8位タイ)

同じく中止となったダンロップ・スリクソン福島OPで昨季はツアー2勝目を挙げた星野陸也(24)も悔しそう。昨季は最終日降雨による競技中止で3日目首位の星野が20アンダーで勝利が転がり込んだラッキーな試合。「お世話になっているスポンサー(ダンロップと用具契約)が主催する大会で去年は勝ててお返しができ嬉しかった。今年は連覇でホスト試合を盛り上げようと思っていたのですが・・。でも感染拡大を防ぐためにもいまが大事。僕らも自宅で静かに過ごしながら、またみなさんの前でプレーできる日を待っています。来年は今年の分も合わせて頑張ります。また福島でお会いしましょう」
と、心境を語りました。

日本ツアー選手権森ビル杯が行われる茨城・宍戸ヒルズCC#1ティーイングエリア(昨年大会)

ゴルフだけではありませんが、試合のないスポーツ選手は、トレーニングなどで体調を維持するのに四苦八苦です。しかし、最悪が続く新型ウイルスの強力な感染力はいつ終息に向かうのか、全く先が見通せません。あと10日ほどで迎える大型連休明け「5月6日」の緊急事態の期限。そこで政府がどんな声明を出すか。もし緊急事態宣言が延長されるようなら、宣言下でのスポーツイベントの実施は厳しいでしょう。米ツアーは6月11日開幕のチャールズシュワブ・チャレンジから無観衆でツアーを再開すると発表しました。韓国ツアーも5月には再開予定と報じられています。米大リーグ野球や欧州サッカー等の再開ムード。国内でもプロ野球が6月中旬以降、無観客で開幕する方向性が固まったとされます。新型ウイルス感染状況の鈍化を願う空気はジワジワと広がってはいますが、5月6日以降の一斉解除の可能性の低さもまた現実です。好転の明るいニュースが待たれます。

(了)