Daily Archives: 2020 年 12 月 21 日

来季も「有観客開催」を目指すシニアツアー!!前半5試合の日程発表。

コロナ禍の中、2021年度のシニアツアー日程を発表した倉本昌弘PGA会長。

日本プロゴルフ協会(PGA)はこのほど来季のツアー日程(前半)を決め発表しました。例年と違ってシーズン前半5試合だけの日程にとどめたのは、新型コロナ禍の中、不確定部分も残っているとして異例の分割発表となりました。全容に関しては、新年2月ごろになるとしていますが、今季の18試合よりはスポンサーが減少するのではないかと懸念されます。今季開催されたのは8試合でしたが、観客を入れて行った試合がほとんど。PGA倉本昌弘会長は「来季も有観客開催を目指す」とし、スポンサーとも協議しシニアツアーはあくまでもギャラリーと一体開催の意向であることを示しました。また日本プロゴルフ協会が唯一主催するメジャー大会、レギュラーツアーの日本プロゴルフ選手権(今年は延期)は、7月1日から日光CC(栃木)で開催することを決定しました。

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「コロナに喝!」と、ゴルフ界に支援の手を差し伸べるISPS半田晴久会長(左)とPGA倉本昌弘会長。

今年はシニアはじめ男子ツアー、女子ツアーとも新型コロナ禍でズタズタにされたゴルフ界でした。開催されたのは、シニアは18試合中8試合。男子レギュラーは25試合中6試合(国内は5試合)。女子は37試合中14試合だけでした。レギュラーツアーのほとんどが男女ともギャラリーを入れない無観客での試合。TV放映はされたものの、盛り上がりに乏しい静かな大会が大半でした。やはり特にプロスポーツは、大勢の観客に見守られての白熱のフィールドがあってこそのもの。観客のいない大会なんて興味は半減するといっても過言ではないでしょう。
そんな中、今年「コロナに喝!」とばかりにシニアツアー2試合を急きょ参入させたISPS(国際スポーツ振興協会・半田晴久会長)。男子ゴルフには2試合のツアー外エキシビション大会、女子にも医療従事者応援!チャリティ大会、さらに11月には男子、女子、シニアの選手による「ゴールデンミックス大会」を群馬・草津で開催するなど「試合が減少した選手への支援」(半田晴久会長)を行いましたが、そのすべての大会でギャラリーを入れ「徹底した感染予防対策は立てるが、もしギャラリー等にコロナ感染者が発生したら、ISPSが責任を持って治療にあたる」(半田晴久会長)と責任あるコメントを発した上での有観客試合(無料)を実行。10月末の男子ツアー外チャリティ―(福島・五浦庭園CC)では3日間で3158人のギャラリーを集めました。

「コロナに喝!チャリティ―トーナメント」のポスターの前で語る半田晴久ISPS会長

ISPS半田晴久会長は「ゴルフ業界を明るく盛り上げたい。刺激になるトーナメントを増やしたいので、ISPSも来年は男子ツアーに再び参入したい」と語り、2018年を最後に離れていた男子ツアーのスポンサーに復帰する意向も示しています。男子レギュラーツアーの来季日程は、12月25日に発表の予定になっていますから、その正式発表が待たれます。また、例年12月に発表する女子ツアーも「年内には来季日程を発表したいが、場合によっては年明けになるかも」と″調整中〝。新型コロナ禍野中、人気の女子がどうなるか。注目です。

シニアツアー風景。

男子ツアーはISPSとの確執がささやかれていましたが、両者の″氷解〝が明らかとなり、来季のISPSはレギュラーツアーのほか、シニアツアーへの参入にも期待がかかります。来季前半の5試合分が発表されたシニア日程の中にはISPSは入っていません。来季シニアは、新型コロナ感染拡大で今季4月から12月の最終戦に延期された「金秀シニア沖縄オープン」(沖縄・かねひで喜瀬CC)を開幕戦に戻し、4月9、10日の2日間大会で開催。続いて「ノジマチャンピオンカップ・箱根シニア」(神奈川・箱根CC)、「富那仰徳シニア」(台湾・林口GC)、「すまいーだシニア」(栃木・イーストウッドCC)、「スターツシニア」(茨城・スターツ笠間GC)の前半5試合。例年通りのスポンサーが顔を揃えました。今季のシニアツアーは8試合中5試合で観客を入れました。来季も「可能な限りギャラリーを入れていきたい」とする倉本昌弘会長の意向もあるので、スポンサーの了解を得られればシニアツアーの有観客試合はさらに増える傾向にあると思われます。前半5試合以降の日程については、新年2月以降に正式発表するとしています。
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またPGAは、10月にプロ転向した東北福祉大4年の金谷拓実(22)が12月15日付で日本プロゴルフ協会新会員になったと発表しました。アマチュア時代にツアー優勝など多くの実績を残したため、プロテストを免除される特別制度が適用されたものです。この制度でプロ協会入会したのは、石川遼、松山英樹らがいます。

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シニア世代に入り、レギュラー&シニア両ツアーに挑戦する谷口徹(日本シニアオープンで)

【2021年シニアツアー日程(前半5試合分)】
4・9~10 金秀シニア沖縄OP 沖縄・かねひで喜瀬CC  2700万円

15~16  ノジマチャンピオン杯箱根シニア 神奈川・箱根CC  5000万円

22~24 富那仰徳シニア杯  台湾・林口GC  4000万円

6・3~5 すまいーだカップ シニア  栃木・イーストウッドCC  5000万円

11~13 スターツ シニア  茨城・スターツ笠間GC   6000万円

(賞金は総額)

(了)