Daily Archives: 2021 年 2 月 22 日

ISPS・半田晴久会長、レギュラーに続きシニアにも2試合で″本格参戦〝!1試合減のシニア17戦決まる!細川和彦、宮瀬博文らもシニアツアー有資格へ。

レギュラー1試合に続きシニアツアーには2試合新規導入。意気上がるISPS半田晴久会長。

今季のゴルフシニアツアーの全日程が決まりました。レギュラーツアーにも今季1試合加わったISPS(国際スポーツ振興協会=半田晴久会長)が、シニアツアーにも新規で2試合参入。ツアーは昨季より1試合減の17試合をキープしました。コロナ禍で打撃を受けているゴルフ界に文字通り「喝」を入れるISPSの動向。改めて注目されるところです。シニアツアー日程は、旧冬12月14日に前半5試合が発表され、後半の13試合分(1試合前半から移動)を2月19日に追加発表したものです。昨季のシニアツアーは予定の18試合のうち、コロナウイルス感染拡大の影響で開催されたのは8試合のみ。今季、賞金総額も7億7800万円を回復しましたが、どこまで「有観客開催」を決行するかどうかも含め、波乱含みの現状は消えていません。

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今季のシニアツアー、1試合減の計17試合をキープできたPGA倉本昌弘会長。あとはコロナに対抗して有観客で何試合を開催できるか。

日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長は2月19日にリモート記者会見を開き、PGAのシニアツアー日程の後半分を発表しました。今季は、新規2大会を含む全17試合を開催。新たに兼本貴司、細川和彦、丸山大輔、宮瀬博文らの顔ぶれがシニアルーキー(50歳から)として参戦予定であることも示しました。
ツアーは4月9日からの開幕戦「金秀シニア沖縄オープン」から11月26~28日の「いわさき白露シニア」の最終戦まで17試合が決定。第3戦(4月22~24日)に台湾で開催予定だった「富邦仰徳シニア盃」は、コロナ禍で外国への入国状況や帰国後の自己隔離が必要といった現状では4月開催は困難として、11月18~20日開催へ日程を移動しました。

そうしたシニアツアーの中でも注視されるのは、夏から秋にかけて2つ開催する新規大会です。ともにISPS主催によるもので7月8、9日の「ISPS HANDA 楽しく面白いシニアトーナメント」(太平洋クラブ大洗シャーウッド)と10月22~24日の3日間は「ISPSハンダ グレートに楽しく面白いシニアトーナメント」(福島・五浦庭園CC)の2大会です。昨年もコロナ騒ぎの中、2つのシニアトーナメントを静岡・朝霧と群馬・赤城で「コロナに喝!」とばかりに開催したISPS。9月にはツアー外ながら「医療従事者応援ジャンボ尾崎記念チャリティ・トーナメント」(千葉・GOLF5・オークビレッジ)を開催。ジャンボはじめ谷原秀人、片山晋呉、宮本勝昌、堀川未来夢、比嘉一貴らトッププロを集めました。さらに10月下旬には「コロナに喝!チャリティ―レギュラー・トーナメント」(福島・五浦庭園)=ツアー外=を優勝賞金1000万円(優勝:比嘉一貴)で開催するなど、ISPSのゴルフ界へのアプローチが目を引きました。

今年はシニア5年目。シニアでは人気の谷口徹。まだシニア1勝。今年こそは?

今季はさらにグレードアップして、表舞台の男子レギュラーツアーへ参入。男子ツアーの「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」(茨城・美浦)開催は、すでに発表済み。加えてシニアツアーへ2試合の参入ですから、まさに半田晴久会長、ゴルフ界へ本格参戦といっていいでしょう。賞金総額は、7月の2日間大会が2300万円。10月の3日間大会は5600万円。試合数の下降気味だったシニアツアーには救いの神的存在となりました。ISPSはこれまでにも男女ゴルフツアーに参画したことは何度かあり、男子レギュラーでは2015、16年に「ISPSハンダグローバル・カップ」。2017、18年には「ISPSハンダ・マッチプレー」を主催しています。今年は3年ぶりのスポンサー復帰というわけです。

″シニアの鬼〝といわれた室田淳も65歳。やや勢は鈍ったが、実力はまだまだA級だ。

昨季のシニアツアーは当初予定された18試合中、開催されたのは8試合。うち5試合は有観客で行われました。ISPSの試合はすべて有観客で行われ「徹底した予防対策をほどこし、来てくれるギャラリーを楽しませる」というのが、半田晴久会長のモットー。会場に釣り堀を作ったり、フェイスシールドや飲食を無料で提供したりと、他にはないギャラリーサービスを実施しています。今年もISPS主催試合は、よほどの事態にならない限り、ギャラリーを入れて実施するでしょう。
いまひとつの呼び物は、東京五輪後の8月28(土)、29日(日)に行われる「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」(太平洋・御殿場コース)。太平洋クラブの創立50周年の節目にあたり、記念チャリティ・トーナメントとしてスタイルを一新するという。プロアマ、本戦ともに、オリンピアンやスポーツ選手の著名人が集結。シニアプロゴルファーらとの競演を実現させるイベント大会になります。レギュラ―ツアーでもお馴染みの太平洋・御殿場コースで盛り上がった大会になるでしょう。賞金総額は5000万円、優勝1000万円のビッグ大会 です。その他、ファンケルクラシックやコマツオープンなどの老舗大会も健在。昨年までの「涼仙モアサプライズ・カップ」が「北海道ブルックス・モアサプライズ・カップ」として5月から7月に移り、北の大地・ブルックスCCで行われます。シニアツアーにもご注目を!

(了)