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女子ゴルフ、プロテスト不合格者に“救いの手”!ISPS異例の新規大会開催! 男子・谷原秀人新選手会長も新提案!

ISPS所属の6人の女子研修生に囲まれる半田晴久会長(中央)=東京・恵比寿、ウエスティンホテ東京

ISPSがまたユニーク企画です!プロテスト不合格の女子に救いの手を差しのべ、今年7月の国内女子ツアーの空き週に、異例の大会を開催することを発表しました。賞金総額は3000万円。優勝賞金は300万円。2位~10位の各選手には一律200万円が与えられ、予選落ち選手にも一律5万円が贈られるというもの。大会名は「ISPSハンダ・プロテストの費用は腕で稼げ 女子トーナメント」。7月13(水)~15日(金)の3日間大会で、茨城・太平洋クラブ大洗シャーウッドコースで行われます。プロテスト合格を目指す女子選手が対象で出場選手は「21年度に行われたプロテスト(2回施行)を受験して不合格だった選手」に限られ、エントリーフィも無料。プロを目指して日々練習に打ち込む若者にとって熱のこもるありがたい1戦として話題です。(ISPS=国際スポーツ振興協会・半田晴久会長)

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プロテスト不合格女子に「腕で稼げ!」と異例の新規大会開催を発表する半田晴久会長(東京・恵比寿)

現在、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)規定では、プロテストに合格した協会の正会員でなければ、レギュラーツアー、ステップアップ・ツアー、ツアー予選会(QT)などに出場することができまません。以前のようにいきなりQTに挑戦してプロへの“近道”を目指そうというルートはありません。プロを志すもの、とにかくプロテストに合格しなければ前に進めないのです。ISPS半田晴久会長は語っています、
「女子ゴルフ界のために、志をもってプロを目指している選手をバックアップしてあげたいとの思いです。いまはプロテストに受かってないと、マンデー(主催者推薦予選会)にも出られない。3日間の大会というのも、そうはありません。プロテストを受け、不合格になっても、また希望をもって頑張ってほしいというISPSからのメッセージです。それにテスト受験には多額な費用もかかりますしね」と。新規大会開催の経緯・趣旨です。

この新規大会は、予選36ホール・決勝18ホールのストロークプレー3日間競技です。優勝は300万円ですが、ユニークなのは2位~10位の各選手は一律200万円がもらえることです。プロを目指しているこのクラスの選手には貴重な賞金といえるでしょう。また予選落ちした選手にも一律5万円が贈られます。すべて選手に寄りそった賞金配分で、魅力的です。

東京・恵比寿の「ウエスティン・ホテル東京」で行われた発表の席には、ISPS所属の橋添香、宮崎千瑛、芹川真海、保坂萌々、沓澤莉子、吉川くるみの6選手も列席。橋添は「私たちは日頃から腕を磨き続けているで、それを発揮して300万円を獲りにいきたいです」と熱を込め、沓澤は「3日間の試合がほとんどないので、こういう大会は貴重です」。また吉川は「私たちには貴重な大会。こういう試合を開催していただき、すごく感謝してます」などとプロテスト“前哨戦”ともいえる戦いに、それぞれ顔を紅潮させて語りました。女子プロ育成への一助となるイベントです。

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男子の谷原秀人新選手会長(ISPS所属)は、別途男子ツアーの練習ラウンド等への“ギャラリー入場可”などの新提案を行った=(中央・谷原秀人、右・半田晴久会長=東京・ウエスティンホテル東京)

発表の席には、今季から男子JGTOの選手会会長に就任したISPS所属の谷原秀人(43)が同席。男子レギュラーツアーの今季新規大会「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント」(4月21~24日、茨城・PGM石岡GC)に関しての新たな取り組みが発表されました。それによると大会前の練習日(4月19日=火)の練習ラウンドとプロアマ大会(4月20日=水)を有観客にしてギャラリーを入れる。また練習ラウンドはAbemaTVで生配信もするという。試合会場内には託児所を設置して家族で観戦に来られるよう準備する。欧州ツアーなど海外ツアーを主戦場にしてきた谷原選手会長からの提案が、即実現に移されたものです。谷原は「プロに一番近づけるのは練習日やプロアマ戦のとき。男子プロのリラックスした姿もギャラリーに見ていただくと何か男子ゴルフのいいところも見えてくるのではないか。、緊張度が高まる試合とのギャップも楽しんでほしい。託児所も海外ツアーでは多い。遊びに来る感覚でどんどんコースに来てほしい」と話しています。このほかにも、スポンサーを募って「月間MVP賞」を新設できないかetc・・「いろいろアイデアを出していきたい」としています。43歳にして昨季は国内ツアー2勝、賞金ランク4位(通算16勝)の谷原新選手会長の前向きな試みにも注目です。

(了)