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★23年「オーガスタ女子アマ」に日本から過去最多の10選手! 夢の舞台で馬場咲希(17)、梶谷翼(19)らはどんなパフォーマンスを!?

「全米女子アマ」チャンピオンの馬場咲希が、この春は「オーガスタ」に登場する。どんなゴルフを見せるか?

ゴルフの祭典「マスターズ」の1週前に開催される「オーガスタナショナル女子アマ」に日本から史上最多10人の出場が発表されました。21年大会に日本人として初めて優勝した梶谷翼(19)も再び招待されるのをはじめ、昨年の「全米女子アマ」を制した馬場咲希(さき、17)、21年「アジアパシフィック女子アマ」優勝の橋本美月(20)、女子プロ吉田優利の妹、吉田鈴(18)らの日本勢を含む国際色豊かな顔ぶれ70人の選手に招待状が送付されました(22年の世界アマランク上位45人と過去優勝者)。大会は「マスターズ」の1週前、3月29日(水)~4月1日(土)の開催。予選ラウンド2日間36ホールは近郊のチャンピオンズ・リトリートGCで行われ、上位30位タイまでが1日おいた4月1日、オーガスタナショナルGCで1日勝負の決勝ラウンドを行います。プロを目指す若い女子ゴルファーがオーガスタで繰り広げる華やかな舞台。大和なでしこのひと暴れに期待!です。

 

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梶谷翼。21年4月「オーガスタ・ナショナル女子アマ」でプレーオフで日本人初優勝。(提供:オーガスタナショナルGC)

伝統を誇るオーガスタナショナルGC。一方で女性やアマチュアには閉鎖的ともいわれてきた門戸開放への流れ。「オーガスタ女子アマ選手権」は、2019年に初開催されました。その初年度には安田祐香と笹生優花が3位に入って話題でした。新型コロナウイルスの影響で中止となった20年をはさみ、21年には兵庫・滝川二高3年だった梶谷翼が日本人初優勝を飾って日本にもより身近な大会に。昨年22年には日本人唯一の予選通過を果たした吉田鈴が、20位に食い込んで気を吐きました。吉田鈴には今年も招待状が届き、2度目のオーガスタに期待は高まります。2年前のオーガスタチャンピオンの梶谷翼は、その秋国内プロテストに挑戦して不合格。苦い体験を味わい、19歳になった今年、いま一度訪れたオーガスタでのチャンスに心機一転の再登場です。

今年1月には豪州女子アマ選手権(シドニー)でも馬場咲希を1打差に抑えて優勝した橋本美月。オーガスタでも日本人期待の一人だ(提供:JGA)

今年のオーガスタ女子でも注目の“主役”は、やはり馬場咲希でしょう。昨年は「全米女子アマ」を制し「全米女子オープン」では49位。「日本女子オープン」は11位と健闘。世界の数々の舞台を踏んできたスーパー女子アマだけに、オーガスタ登場は見ものです。大会は3日間54ホール競技で、予選2日間は近郊のコース(チャンピオンズ・リトリートGC)で予選ラウンド。上位30位タイまでの決勝進出者が4月1日、男子メジャーの「マスターズ」が開催されるオーガスタナショナルGCで最終18ホールを戦います。決勝に進まないとオーガスタでのプレーは不能です。馬場咲希は「何としても予選を頑張ってオーガスタでプレーをしたい。その準備をしっかりします」と意気込んでいます。日本人の優勝経験者がいるのですから、先人にならって馬場も“オーガスタでの覇者”を狙ってくるでしょう。男子が手こずるあのオーガスタを、“女子アマのトッププレーヤーたちはどんなプレーで攻めるのでしょうか。興味深々です。

昨年に続き2年連続で今年も「オーガスタ女子アマ」に出場する吉田鈴。昨年は日本人唯一決勝に進み、20位と健闘した。姉は女子プロの吉田優利(22年4月オーガスタ・ナショナル)

橋本美月は21年のアジアパシフィック女子アマの優勝者。22年8月には馬場咲希、上田澪空(みく)=共立女子第二高2年=らと「世界女子アマチーム選手権」(フランス・パリ)でチーム戦3位に貢献。六車日那乃は元ナショナルチームのメンバー。寺岡沙弥香は22年の日本女子アマ優勝者(昨年のプロテストは失敗)。伊藤二花(18)は22年の全米女子オープンを体験(予選落ち)しました。いずれも世界アマランク上位の実力者ぞろいです。

昨年の「オーガスタ女子アマ」は16歳のアンナ・デービスが史上最年少での優勝でした。この大会への出場資格は前述の通り22年の世界アマランキング・トップ45選手、過去優勝者などの70人です。21年梶谷翼優勝の時は、その8日後には松山英樹が「マスターズ」を制しましたが、さて2023年春のオーガスタはどんなハプニングが待ち構えているのでしょう?

 

【23年オーガスタ女子アマ出場の日本勢10人】

馬場咲希(さき):東京・代々木高2年、22年「全米女子アマ」優勝、17歳
梶谷翼(つばさ):21年「オーガスタ女子アマ」優勝、19歳
吉田鈴(りん);日本ウエルネススポーツ大1年、18歳
寺岡沙弥香(さやか):22年日本女子アマ優勝、20歳
荒木優奈(ゆうな):日章学園高2年、17歳
六車日那乃(ひなの):元ナショナルチームメンバー、20歳
橋本美月(みづき):東北福祉大2年、21年アジアパシフィック女子アマ優勝、20歳
新地真美夏(まみか):座間市立相模中3年、22年日本ジュニアチャンピオン、15歳
伊藤二花(にか) :千葉・麗澤高2年、22年「全米女子OP」出場、17歳
上田澪空(みく) :東京共立女子第二高2年、22年全国高校選手権個人優勝、17歳

(了)