日本の女子プロ、原英莉花(26)が米下部ツアー「ワイルドホース・レデイスクラシック」で通算18アンダーで初優勝。下部年間ランキング3位に浮上、残り4試合でランク10位以内に入れば、髙いカテゴリーで来季の米ツアー出場権を手にできます。ツアー公式サイトでも発表されました。日本ツアーでは5勝を挙げ「日本女子オープン」など国内メジャー3勝を誇るトッププレーヤーの原。昨年12月に米ツアーの出場権をかけた最終予選会に臨みましたが、最終ラウンドに進めず、今季は米下部ツアーに参戦。出場15試合すべて予選通過を果たし、優勝を含めて8度トップ10入りする髙いレベルで戦いを進めていました。来季、悲願の米ツアー挑戦が楽しみです。
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米下部ツアー(エプソンツアー)ではシーズン終了時点のトップ15に来季のレギュラーツアー出場権が与えられます。今季は残り4試合ありますが、ポイントレース3位につける原の昇格は確定的です。昨年のレギュラーへの最終ラウンドに進めず、下部ツアーへの出場権を得ていた原。残念な結果でしたが、下部ツアーでは今季15試合に出場してトップ10が8回。予選落ちはゼロ。持ち前のロングショットを主武器に攻撃的なゴルフが下部でもモノをいったようです。「ワイルドホース」では最終日に10バーデイーをマークして後続を引き離しました。
昨シーズン末、辛い思いを経験しただけに、1年間の下部生活を上位で頑張れたご褒美はうれしかったでしょう。支援してくれたスタッフ、家族、ファンのほか、練習場でのアドバイスなど何かと面倒をみてもらった師匠ジャンボ尾崎への感謝の念を公式サイトで一番に挙げていました。
「ツアーカードがとれたのはとても嬉しい。このあとは、より出場優先順位の髙いトップ10入りを目指します」と、はやくもレギュラーツアーでの上位進出を目指しています。それだけの実力を備えたプレーヤーだけに期待は大きいといえるでしょう。飛距離ではすでに海外選手に引けをとらず、グリーンへの順応やショートアイアンの慣れも1年を米国で過ごした経験は貴重で、これから参戦していくうえで心強いでしょう。
今季は日本勢の海外での活躍が目立ちます。すでに米ツアーで勝利している日本選手も多く、日本勢のレベルアップは明らかです“原、米ツアー初勝利”のニュースも遠くはなさそうです。