
国内シニアツアー今季5戦目の「倉本昌弘招待・イーグルカップシニア」(北海道ベイGC パー72)で、首位タイから出た宮本勝昌(52)が6バーディー、2ボギーの「68」でプレーし、後続に1打差をつける通算12アンダーで大会連覇。5月の「すまいーだカップ」に続く今季2勝目でシニア通算8勝目。賞金ランキングントップに浮上して、3年連続賞金王へスピードを上げてきました。
☆★ ☆★ ☆★
22年にシニア入りして4年目。すでにシニア7勝を上げていた宮本が、今年も開幕5戦目で早くも賞金レーストップに立つ強さをみせました。2日間競技初日から「64」で回った宮本と太田祐一が首位スタート。海老根文博が2日目「66」で通算11アンダーと追い上げましたが、2位どまり。首位タイから出た太田祐一も「70」で手嶋多一、細川和彦とともに通算10アンダー3位と足踏み状態。一方、宮本は4つ伸ばす安定したゴルフで12アンダー。2位以下の追随を許しませんでした。1打を争う接戦にも負けなかった宮本の逃げ切り勝ちは、強さの証明でもありました。
レギュラー時代から飛ばし屋で名を馳せ、シニアになってもその武器は変わらない宮本勝昌。99年には米ツアーに参戦。1年で撤退し再び日本ツアーで活躍。レギュラ―ツアーのシードは失くしても今年は「生涯獲得賞金25位以内」の資格を行使してレギュラーとかけ持ち出場しています。芹澤信雄キャップのもと、藤田寛之らと組む強固なグループは変わらず、16年には史上9人目の生涯獲得賞金10億円も突破しました。レギュラー時代は151試合連続出場を持つ鉄人でもあります。

今回の優勝賞金540万円を加え、今季の獲得賞金は1911万7250円。賞金ランキングは3位からトップに浮上しました。シニアツアーの日程は、まだ半数以上を残していますから宮本の賞金王3連勝の可能性はかなり高いといえるでしょう。大会名に自身の名前を冠す倉本昌弘は最終日「68」と巻き返しましたが、通算1オーバー56位でした。次回のシニアツアーは8月23、24日の「マルハンカップ太平洋クラブ・シニア」(太平洋・御殿場)