Daily Archives: 2025 年 11 月 4 日

「マスターズ」切符を手にする日本男子は出現するか。片岡尚之に続く選手たち! 米下部で1年、PGAツアーに昇格する平田憲聖は?

日本オープンを制し、夢の海外メジャー出場を手にした片岡尚之(JGA提供)

「マスターズ」切符の争奪を巡っていまプロゴルファーは腰が座りません。今年8月、オーガスタ・ナショナルGCとR&Aが「日本オープン」など世界の6つのナショナルオープンの勝者に「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を付与すると発表したからです。先日「日本オープン」を制した世界ランク500位の片岡尚之が4200万円の優勝賞金のほかに夢だった海外メジャーの出場権を与えられて涙したのが思い出されます。発表された6つのナショナルオープンのうち4大会がすでに行われていますが、日本オ―プンに挑戦して優勝は成らなかった日本の平田憲聖や欧州を本拠にしている桂川有人ら。海外派の池村寛世、比嘉一貴らもこぞって「マスターズ」切符を目指しアジアの有力大会を追っていますがー。

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今季は米ゴルフツアーの下部「コーンフェリー・ツアー」を主戦場としていた平田憲聖(24)。来季は米ツアーへの昇格が決まっていますが、いま日本ツアーやアジアンツアーを飛び回っている中では最も期待の大きいプロです。先日、17位に終わった「日本オープン」では飽き足らずこれが終わると休むまもなくアジアンツアーの「香港オープン」に飛んで参戦。初日「63」の6位発進で期待を持たせましたが、優勝は通算27アンダーを出したLIV選手の22歳トム・マッキビン(27 北アイルランド)で、日本勢は及びませんでした。LIV勢の強さは格別です。

「マスターズ」出場を目指す平田憲聖(JGA提供)

7人が戦っている日本勢では平田のほか、池村寛世も香港で通算19アンダーと伸ばし11位で最終ラウンドへ進み注目されましたが、優勝には届きませんでした。アジアンツアーのポイントレース1位、インタナショナルシリーズランキング7位と健闘している比嘉一貴らもいますが、優勝までにはもう一息力不足のよう。

オーガスタ・ナショナルGCのリドリー会長は「歴史あるナショナルオープン選手権で頂点に立ったトップ選手を称え、世界で戦うことを支援します」と語っています。残るナショナルオープンは、「オーストラリアオープン」(11月28~12月1日)と「南アフリカオープン」(26年2月26日~3月1日)の2大会となっていますが、「マスターズ」へ執念を見せる日本勢の一年発起があるかどうか。松山英樹の後を追って「マスターズ切符」を手にする新鋭男子がゴルフ界にも出てきて欲しいものですが・・。