Daily Archives: 2025 年 11 月 10 日

悪天候最終日中止 杉浦悠太 “イーグル締め”で今季初V

最終日18番のイーグルが効いた(JGTO提供)

杉浦悠太(24)が昨年の「日本プロ」以来のツアー通算3勝目を「ACN選手権」(兵庫・三木GC パー71)で飾りました。最終日が悪天候で試合中止となり、3日目最終ホールで決めていたイーグルが効いて通算13アンダーでの“ラッキー勝ち”でした。杉浦は日大3年のアマで勝った「ダンロップフェニックス」でプロ入り。昨年7月の「日本プロ」以来のツアー3勝目とビッグゲームばかりをモノにしています。本大会は54ホール短縮のため賞金ランキングへの加算は75%(1500万円)。しかし主催者の好意により支払いは100%の2000万円でした。

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杉浦はラッキーな男です。最終日、1打リードで迎えた18番(パー5)。2打目260ヤードを3Wで2オンを狙い、スライス気味の球でピン2㍍にピタリ。「普通に打ったら距離が余るし、グリーンも速いのでスライス球なら止まるかなと思った。今週は初日から安全なゴルフができていた。そういうゴルフでストレスがかからないようにやりたいからね」と悠太。そんな狙い通りのゴルフが実行できるのだからスゴイ。

3日目(最終日)は1イーグル、2バーディー、1ボギーの「68」とスコアを伸ばし単独トップを守ったのが最終日の雨天勝利につながった。3打差の2位には日本オープン覇者の片岡尚之や賞金ランキング首位の生源寺龍憲、今平周吾ら。さらに1打差の7位に石川遼ら4人が続きました。今季好調な選手を抑えての逃げ切り優勝も心地よい1勝でした。

派手な振る舞いはないが高度な技を秘めた選手(JGTO提供)

通算3勝目とはいえ、今季は初優勝。初日8位でスタートした杉浦は、2日目「65」で2打リードの単独首位に浮上。3日目の前半はやや苦しい展開もありましたが、最後のイーグルは冷静なゴルフが身上の杉浦らしい決定的なホールになりました。結果、3日目は2位グループに3打差をつける「68」を出し、危なげない3日間でした。派手な振る舞いはあまり見せませんが、高度な技を秘めたプレーヤー。「ダンロップフェニックス」でアマ優勝すると、その日のうちにプロ転向。翌週の「カシオワールド」でプロデビュー。翌24年は開幕から5戦連続トップ10入りと安定したスタートで驚かせました。