遼も脱帽!25歳、大人の雰囲気漂う横峯さくら人気と実力

ストレートパーマをかけておとなの雰囲気、25歳・さくらの魅力を発散した横峯さくら(3ツアーズ開幕セレモニーで。後ろに石川遼)
ストレートパーマをかけておとなの雰囲気、25歳・さくらの魅力を発散した横峯さくら(3ツアーズ開幕セレモニーで。後ろに石川遼)

 今シーズンのゴルフ界掉尾を飾る「日立3ツアーズ選手権」が、12月12日(日)千葉・市原のキングフィールズGCで開催されました。技のシニア(PGA)か、パワーの男子(JGTO)か、はたまた華麗な女子(LPGA)か、国内ツアー3団体が一堂に会して”ツアー最強チーム”を争うイベントでしたが、優勝争いはともかく、ファンの目を釘ずけにしたのは、遼でも勇太でもなく女としても充実味を増した横峯さくら(25)でした。 大会(ポイント制)は、男子ツアーのJGTOが23点を奪い、2連覇を目指したシニアのPGAに7点差をつける圧勝でした。
 
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LPGAチームで一人気を吐いたさくらのドライバーショット(千葉・キングフィールズGC)
LPGAチームで一人気を吐いたさくらのドライバーショット(千葉・キングフィールズGC)

 午前の第1ステージは2人1組で、1個のボールを交互に打ち合うダブルス(9ホール)。午後の第2ステージ9ホールは、シングルス(ストローク方式)。成績をポイントに換算し、最もポイントの多いチームが優勝でした。
 午後のシングルス戦。横峯さくらと同組で回った石川遼が、”参りました!”の苦笑でさくらに最敬礼したシーンがありました。17番。右ドッグレッグのパー5です。さくらも遼も林越えにカットしてドライバーを打ち、2オンを狙います。女子のティーグラウンドは前に設定されているとはいえ、遼にひけをとらないドライブを打つさくら。2オン狙いの第2打は、フェアウェイウッドを握りしめて一振しました。緩い上り坂の上にあるグリーンを見事にとらえ、カップへ約6メートルのイーグルチャンスにつけました。ニコニコとさくらスマイルをふりまきながらグリーンに上がってくる横峯。シーズン中の厳しいツアーと違って見ていても楽しい大会です。そしてさくらは、このイーグルパットをこともなげに決めて、またうれしそうなスマイルです。
 これをじっと見ていた遼は、感心した表情で苦笑しながら最敬礼。ギャラリーもやんやの大喝采です。さくら24歳、遼19歳。25歳の誕生日を前にシーズンが終わったあとはレイヤーの入ったストレートヘアーにして登場。おとなの雰囲気でお色気もグッと増した”さくらお姉さん”に、ハットオフの遼。遼もバーディーはとりましたが、イーグルにはかないません。12番からは3連続でバーディーを奪っているさくらは、このイーグルで5アンダーの31(インコース使用)。遼も負けじと上がり3ホールを3連続バーディーにして33(もう一人の尾崎直道は34)。しかし、この個人戦はさくらに完敗で3点を献上。遼は2点しかとれませんでした。
 

個人戦で横峯さくらと一緒に回り、さくらの強さと魅力にハットオフした石川遼(3ツアーズで。千葉・キングフィールズGC)
個人戦で横峯さくらと一緒に回り、さくらの強さと魅力にハットオフした石川遼(3ツアーズで。千葉・キングフィールズGC)

 それより前、午前の第1ステージでも馬場ゆかりと組んだ横峯さくらは33で回り、男子の藤田寛之・宮本勝昌組の単独トップを許さず分けの2・5点を取っています。まさにLPGA女子チームのエースとしてのゴルフで、人気を独り占め。ギャラリーの声援は、明らかに遼を凌ぎ、お株を奪ったさくらでした。
 遼も素直に認めました。「女子選手への声援はすごいですね。僕がバーディーパットを入れても、きょうは”おー、石川も入れたか”というくらいでした。男子のツアーだったらすごい歓声なんですけどね・・」と、女子人気、さくら人気に唖然。遼はさらに言っていました。「さくらさんは去年は賞金女王、今年は争って2位。毎年、女王争いをするすごさを、プレーを間近かでみていて感じとれましたね」
。一緒にプレーをすれば、同じプロゴルファーとして、そのうまさ、すごさをそこここで感じるのでしょう。さくらフィバーも当然といわんばかりの”納得”でした。同じ舞台で身近に女子プロと回れる試合はこの3ツアーズの年1回だけ。そこですっかりさくらに食われた遼クン。改めて男子ツアーへの危機感さえ抱いたようでした。
 

開幕セレモニーで勢ぞろいしたLPGAチーム(左端が横峯さくら=キングフィールズGC)
開幕セレモニーで勢ぞろいしたLPGAチーム(左端が横峯さくら=キングフィールズGC)

 横峯さくら。3ツアーズが終わった翌12月13日が25歳の誕生日でした。プロ入り7年目。通算17勝(今季2勝)。2009年賞金女王、今年は2位。年間賞金4年連続1億円超え。賞金ランク6年連続トップテン。生涯獲得賞金6億7806万4705円。
 2010年はパーセーブ率(86.9281)とパーオン率(71.8954)で1位。平均ストローク(70.8588)2位。平均バーディー数(3.53)3位。06年以来今年まで5シーズン連続で予選落ちがないすごい戦績です。
 
 一人気を吐いたさくらの健闘もむなしく、女子チームのLPGAは、1ポイントの差でPGAに逆転されて3位に沈みました。同組で回った遼クンについてはさくらは「毎年、ここで一緒に回ってるけど初めて勝てました。すごくうれしい」と、また笑顔。「3ツアーズは楽しいけど、女子のヤーデージがちょっと厳しすぎます。女子はもう少し距離を短くしてくれないと勝負になりません」と、ちょっぴり主催者にもものいいをつけていました。
 13日で25歳の女盛り?になった感想や抱負を聞かれると「来年も賞金女王を目指しますけど、シーズン終盤まではそっとしておいてください」と、足を地に付けた落ち着いた心構え。25~26歳で結婚したいといっていたその年頃になったが「いま彼氏もいないので、まずそこからですね・・。(目標は)30歳に伸ばさないといけませんね」と、これだけは計画通りにはいかなかったよう。横峯さくらは、やはりゴルフが恋人なのでしょう。若手多しといえども、ゴルフの上手さと飛距離、そして勝負根性、さらに可愛らしさも兼ね備えた日本女子ツアーのNO1プレヤーはいぜん横峯でしょう。
 笑顔で2010年を締めたさくらは、年明け1月5日に台湾に出発し、6日開幕の女子アジアツアーの開幕戦、ロイヤルオープンから始動。2月24日からの夢屋ドリームカップ(愛知・平尾CC)にも参加、女王奪還を目指す日本ツアーの開幕に備えます。