アマチュアゴルファー祭典、「第50回全日本パブリックアマチュア
ゴルフ選手権」と「第16回全日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権」の開催要項と日程が、今年も主催の(公社)日本パブリックゴルフ協会から発表されました。今年はパ選(男子)50年目を迎える記念の年、女子も16回目を迎える老舗大会です。全日本決勝大会は、6月15日(水)、16日(木)の2日間、栃木・大田原市の那須野ヶ原カントリークラブで開催。全日本女子決勝は、6月7日(火)、8日(水)の2日間、兵庫神戸市・西神戸ゴルフ場での開催です。4月からは各地区の予選会がスタートしますが、申し込みは3月1日から31日までの期間、出場希望コースへ提出する(競技参加料:男女とも6,480円=消費税含む)。東日本地区の予選は、4月17日(日)から地区加盟の35コースで行われます。本大会の出場資格は「ハンディキャップ20程度以上が望ましい」「JGAアマチュア規則に抵触しないもの」と、さほど厳格ではないので、トップアマへの登竜門として今年こそトライしてみてはー。
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この大会は、昭和42年(1967年)に第1回大会が開かれ、本年で50回目を数える歴史ある競技会となりました。アマチュアゴルファーの祭典として、またトップアマ⇒プロへの登竜門として、現在活躍中のトッププロの多くも歴代優勝者に名を連ねています。中嶋常幸、田中泰二郎、丸山茂樹、久保谷健一、星野英正、永野竜太郎、伊藤誠道、川村昌弘ら。女子では宅島美香、綾田紘子、森田理香子、青木瀬令奈、酒井美紀、保坂真由らが歴代の全日本チャンピオン。東日本での優勝者には、女子で若林舞衣子、成田美寿々、渡辺彩香ら、そうそうたる顔ぶれが名前を残しています。中でも女子で森田理香子はパ選で鍛えたゴルフで13年の賞金女王へ登りつめました。昨季2勝して賞金1億円を超えた渡辺彩香(22)=11年東日本優勝=は、賞金ランキング6位で日本人最上位になる大活躍。アマチュア時代から、その長打力は飛び抜けていましたが、プロ5年目でますます磨きがかかり、今季は賞金女王を狙う日本勢NO1の有望株とうたわれています。また青木瀬令奈(23)=08年全日本優勝、11年プロ入り=は、昨季3,352万円余を稼ぎ、賞金ランク27位で初のシード権を獲得しました。小柄ながら強気のゴルフでパブリック常連でしたが、今季のプロ初優勝が期待されるところまで成長してきました。
前年度も全国で約6,000人(東日本地区は約2,800人)の参加者が、われこそは!とパ選に挑戦。大変な賑わいをみせました。50回の記念大会を迎える今年は、さらなる多勢の参加が見込まれるところです。気楽に参加できるパブリックアマゴルフを経験することで、競技ゴルフの面白さや厳しさ、ルールなど多くのことを学べます。この大 会を通っていった多くの選手が、のちのトッププロになっていることでそれがよくわかります。とはいえ、プロを目指す人ばかりがトライする競技会でもありません。ゴルフを楽しむゴルファーが、いつもの″遊びのゴルフ〝から抜け出して「一度競技会の雰囲気を味わってみよう」と、友人たちと誘い合って気楽にエントリーできる大会でもあります。
日本パブリックゴルフ協会(PGS)に加盟しているコースは、全国で81コース(2月現在)。パ選に使うコースはこの中で毎年変わります。毎年挑戦している人は、さまざまなコースを体験できるのも楽しいことです。今年の全日本の決勝は、栃木・那須野ヶ原CCです。高校ゴルフなど古くから競技ゴルフを数多く開催している本格的チャンピオンコースです。全日本の女子は、神戸・西神戸ゴルフ場が舞台。全日本大会に進むまでには各地区(東日本、西日本)の予選にエントリーする必要がありますが、コースは自分で選べます。協会事務局では受け付けは行わないので希望コースへ申し込んでください。競技は、予選は18ホールストロークプレー。地区決勝と全日本は36ホールストロークプレーです。
大会の特典として、全日本1~3位はPGAプロテストの1次試験が免除されます。4位~10位はPGAプロテスト1次試験からの受験資格をもらえます。全日本1、2位は、本年度アマゴルフの最高峰、日本アマチュアゴルフ選手権(日本ゴルフ協会主催)への出場資格が与えられます。トッププロを目指す人には絶好の特典です。今年はどんな埋もれた逸材が現れるのでしょうか。
(公益社団・日本パブリックゴルフ協会事務局=℡03・3563・2388)
(了)