池ポチャ連発!海外でのポイントアップ作戦、空し!3年ぶりメキシコ、米国2試合遠征で叩きのめされた石川遼(28)!

久々の海外遠征も苦しいショットが多かった石川遼。

いま一度、米ツアー再挑戦の夢を追う石川遼(28)が、3年振りにメキシコ、米本土へ″手探りの遠征〝にトライしましたが、「WGCメキシコ選手権」の低迷に続いて「ホンダ・クラシック」でも通算13オ-バーで予選落ち。2試合連続で完膚なきまでに打ちのめされて帰国しました。米ツアーの高いハードルを改めて味わった遼クン。東京五輪に向けて、海外ツアーでのポイントアップ作戦も逆にポイントを下げる結果に終わり、五輪候補日本勢3番手の遼は2番手今平周吾を捉えるには奇跡的な活躍が必要になってきました。昨季は国内3勝を挙げ、獲得賞金1億円超で賞金ランキング3位。高まった米ツアー復帰への思いもしぼんで今年も国内ツアーで頑張るしかないでしょう。あと1ヵ月半。4月16日からの国内開幕戦「東建ホームメイト杯」目指しての再調整に取り組む石川遼です。

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ポイントの高い米ツアーへのトライだったが・・。逆に世界ランキングを落ちした石川遼。

石川遼は3年ぶりの米ツアー挑戦への小手調べとして準備万端整えての遠征でした。昨季国内では久々の3勝。2013年~2017年にフルシーズンを戦った米ツアー復帰への大きな自信となって膨らんでいました。昨秋のアジアシリーズ「ZOZOチャンピオンシップ(日本)」と「WGC・HSBCチャンピオンズ(上海)」の2試合にも出場、51位、67位の成績でした。主催者推薦(ホンダC)などで出場権を得た今回の米ツアー2連戦。第1戦は遠くメキシコまで飛んでの「WGCメキシコ選手権」。標高2250㍍のメキシコシティでの戦いは「ボールが飛ぶから」と警戒は怠らなかったものの 初日から80を叩いて70位と大きく出遅れ(パー71)。2日目は72、3日目73、4日目71と4日間ともアンダーパーが奪えず、12オーバーで72人中68位。予選落ちのない試合でしたが、実質的には″予選カット〝に価するゴルフに終わりました。

強風が吹き池の多いフロリダのコースには思うショットが打てなかった石川遼。

メキシコの試合終了後は、ツアーが調達したチャーター機でフロリダ・パームビーチ入り。主催者推薦での「ホンダ・クラシック」でしたが、ジャック・二クラウスが改修したパームビーチ・ガーデンズのPGAナショナル(7125ヤード、パー70)は、長いパー4のホールが多く、イラストを見ても池の表示がないのは2つだけ。加えてフロリダ特有の強い風と池、硬いグリーンという難コース。緊張が高まる各ホールです。かつて丸山茂樹のバッグを担いで米ツアーを転戦した杉澤伸章キャディーをスポット起用しての力の入った戦いでしたが、米ツアーのカベは低くはありませんでした。 米国でシードを失った2017年以来の懐かしいコースでしたが、遼はその牙に飲まれました。インスタートの初日から15番のパー3で池ポチャのダブルボギー。後半に入って2つ目のバーディーをとったものの6番ではドライバーで左に池ポチャして2つ目のダブルボギー。3回入れたバンカーも、セーブしたのは一つだけ。初日から6オーバー「76」、132位スタートではモチベーションも上がりません。 2日目も前半バンカーが目玉になってボギー(4番)にしたかと思うと5番(パー3)ではまた池ポチャ。トリプルボギーやダブルボギー2つ・・と、厳しいカベにはね返されて「77」。2日間通算13オーバーでは到底予選カットラインをクリアできませんでした。

池ポチャの連発でスコアが伸びず、タフなゴルフを味わった石川遼。国内戦で経験を生かされるか?

ポイントの高い米ツアーで戦い、世界ランキング50位以内に入れば、次戦の「アーノルド・パーマー招待」や「ザ・プレーヤーズ選手権」。さらには「WGCマッチプレー」「マスターズ」出場へと夢は開けるはずでしたが、日本のイージーなコースとは天と地の差がある米ツアーのチャンピオンコースはやはり手強い舞台でした。もう一人エントリーした小平智も15オ-バー、2日間で姿を消しました。
「まだまだダメですね。レベル的に全然です。きのう悪かったバンカーショットが少しはうまく打てたのに、ドライバーとアイアンがそうはいかなかった。それを感じながらのプレーでした。前の米ツアー参戦のときは、まだ20歳そこそこでいまとは違う僕でした。あれから成長し、大人になり、いまも常に成長しようと努力しています。アメリカのコースやセッティングが懐かしいですが、やはり最高の状態でタフなプレーが求められる。世界のトップ選手と戦うにはね」。

ホンダ・クラシックに挑戦した小平智。2日間で15オーバーで予選カット。今季の米ツアーは5試合連続予選落ちで苦しい前半戦だ。

世界ランキング82位で米国遠征に出た石川でしたが、順位を上げるどころか現在は87位に下げました。松山英樹20位、今平周吾38位ですから、6月下旬決定の東京五輪出場への道は、これまで以上に厳しいものがあります。

近年、腰の不調から懸命なリハビリやトレーナーのフィジカルサポートを受けて復調した遼です。より力強いゴルフができるようにもなりました。ですが、世界のトップ10に入るためには体力的にも技術、メンタルともにさらに磨きをかけなければなりません。今回の米ツアー遠征でいま一度思い知らされた遼クン。昨年の国内では、平均飛距離は300ヤードで9位と飛ばしましたが、フェアウェイキープ率などまだまだで、さらなるランクアップが必要なのでしょう。
「アメリカでの2試合を経験して、これから国内で長期で戦うには自分に何が必要かを考えたい。足りないことだらけかも。1年かけてやっていくしかない」ーいい経験をしたとはいえ、一方で受けた大きなダメージを、どう切り変えられるでしょうか。遼に科せられた課題はつきません。 (了)