シニアツアー入り、細川和彦(50)。 悔しい初戦V逸!賞金王・寺西明、貫禄勝ち!

昨年のシニア賞金王・寺西明。今季も快調にシニア開幕戦に優勝した。(写真提供は日本プロゴルフ協会)

男子ゴルフの国内シニアツアー開幕。「金秀シニア沖縄オープン」(4月9、10日、沖縄・かねひで喜瀬CC)が2日間競技の有観客で行われ、昨季の賞金王・寺西明(55)が通算6アンダーで優勝。ツアー通算5勝目を挙げした。大会の賞金総額は2500万円で優勝は450万円。また細川和彦、丸山大輔、兼本貴司が50歳で得るシニア資格を満たしてシニアデビュ―。初戦優勝を目指した細川が、首位に4打差の3位タイに終わりました。シニアの″若返り″も顕著で、上位にくる顔ぶれの入れ替わりが目立ちます。今季のシニアツアーは11月末まで17試合が組まれ、ほとんどの試合が観客を入れて行う予定です。

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「チーム高橋勝成」のメンバー、寺西明プロ

海の向こうでは世界のメジャー第1戦、マスターズの幕があき、日本勢松山英樹のメジャー初優勝に沸きました。遅ればせながら国内ではようやくシニアツアーが開幕。男子レギュラーツアーは今週15日からのスタートです。金秀シニアは例年、開幕戦として組み込まれてきましたが、昨年は新型コロナ禍で延期された後、シーズン最終戦として12月に開催。河村雅之が通算4アンダーでツアー初優勝を挙げました。
ところで有観客で行われた今季のシニア開幕戦は、2日間で計1438人のギャラリーが集まりました。数は少ないですが、シニアツアーは「可能な限り観客を入れて行いたい」(倉本昌弘PGA会長)との見解をとっており、ギャラリーと一体になってのトーナメント開催を目指しています。初日4アンダーでトップに立ったレフティー羽川豊を追った寺西が、最終日沖縄特有の強い風の中、前半だけで4バーディー。後半は1ボギーに抑えて逆転優勝。前年、日本シニアオープンのチャンピオンで賞金王の貫禄をみせつけました。
「この試合の前に左肩を少し痛めていて練習ラウンドでは上手く打てなかった。ショットもよくなかったんですけど、やるしかないので、今朝は整体師の方にマッサージをしてもらって少しは動くようになったんです。自分はパターに一番自信があるので、それがきょうは上手くいきました。それよりも試合ができる嬉しさの方が大きいです。シニアに選手はみんなそう思ってますよ。プロとしてあるべき姿でいられるのは幸せです」

寺西はこのコースで2月と3月に合宿させてもらって練習を積んだのが大きかったという。兵庫・神戸で製造業の会社を営む異色の「社長プロ」。シニアでは周りにレギュラー時代の有名プロも少なくありませんが「周りからはスターだとしても、僕にとってはいちプレーヤーとしかみえません。だから全然何も思わないですね。僕の師匠は、一緒に練習させてもらっている高橋勝成さんなんです。″チ―ム高橋″でいつも楽しく笑顔でやってます」と、レギュラー時代の″無名″にも割り切っている社長さん。今年は全米プロシニアはじめ国内でも日本オープン、日本プロには資格を得て挑戦するという。「シニアの選手も頑張っているよというところを見せてあげたい」—大はりきりの社長プロです。

シニアの仲間入りした細川和彦。惜しくもデビューVは逃がした。

一方、今年から待ちに待ったシニア入りした一人、細川和彦プロにも注目です。レギュラーではゴルフ日本シリーズJT杯、日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ杯のメジャー2勝を含むツアー8勝。米ツアーにも挑戦したことのある屈指のショットメーカー。国内賞金ランキング2位(99年)も経験した飛ばし屋でもありました。ただ2001年の9月。国の難病指定にもなっている潰瘍性大腸炎を患い、以後は病魔と闘いながらの苦戦が続きました。18歳下の同じ病を抱える重永亜斗夢プロから相談を受けたりもしています。AbemaTVツアー(下部ツアー)にも顔を出して試合カンを保ち、いまではNHKのゴルフ中継解説者としてマイクと向き合っているほか、男子ツアーのコースセッティングも担当する日々を送ってきた細川です。
病とつき合いながらも、50歳のシニア入りを待ちわびていた彼は、昨年12月28日にすでに50歳の誕生日を迎えており、今年はシニアツアーに出来る限りエントリーする意向を持っています。
開幕戦では初日71で13位でスタート。2日目(最終日)も同じ71で通算2アンダー。最終18番(パー5)でのボギーは痛かった。ピンまで30ヤードの3打目。「上げるか転がすかの決断を中途半端にしたまま打ってしまった」と、2段グリーン下段のピンなのに上段にまで打ち、結局3パットのボギーフィニッシュで悔しさが残りました。初戦初優勝は成りませんでしたが「勝ちたいです。何があろうと、どんな試合であろうと、シニアツアーで勝ちたいですね」と、まだまだ戦闘意欲は旺盛な細川です。

☆細川和彦のシニアデビュー・コメント。

「ゴルフの内容的には悪くなかった。これまで沖縄があまり好きではなかったのに、シニアになって気分もいままでのツアーとは違ったかなと。金秀も、以前日本プロで経験していたし・・。シニアではグリーン周りのアプローチ、パター勝負になるのかなというのを初戦でつくづく感じました。距離ではないなと。シニア参戦に向けて練習もやってきた。ボールも打ったし、コースも回りました。(初戦は)70~80点上げてもいいかな。残りはバカなミスばっかりやったことかな。でもこういう経験を味わいたいんです。楽しんで試合をやりたいですね。そして勝ちたい」

今週15日からは第2戦「ノジマチャンピオンカップ箱根シニア」が箱根CCで開催されます。シニアツアーにも目配りを!!!

(了)