
“3度目の正直”で叶えた横田真一(53)、念願の欧州シニアツアー入りです。1月下旬に行われたDPワールドレジェンズツアー(欧州シニアツアー)の「Qスクールファイナルステージ」(最終予選会)でトップ通過。通過条件の「5位以内」を果たして2025年ツアーの出場資格を獲得。2月14日から3日間スペインで行われた開幕戦「ステイシュア・マルべーリャ・レジェンド」でデビューしました。欧州シニアは12月まで全15試合が組まれています。
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欧州シニアツアー出場権をかけた最終予選会は、4日間72ホールの厳しい舞台でした。横田は「69」「66」「68」「68」の通算17アンダー。74人が出場した中で唯一の4日間60台をマークする堂々たる“勝利”でした。「苦しかったけど、とても幸せ」と海外での“トップ通過”をかみしめました。50歳になった22年にシニア入り。3年目の快挙ですが、横田のレギュラーツアーでは1997年「全日空オープン」、2010年「キャノンオープン」で2勝。2005年から2年間、選手会長も務めました。昨24年はシニア賞金ランク21位で3年連続賞金シードをキープ。今回の欧州シニア予選は23年、24年に続く3度目の挑戦で初突破を決めたものです。予選会の舞台となったグロリアホテル&リゾート(トルコ、パー72)のトレーニング施設、ゴルフ場、食事の環境など素晴らしかったという。「今年は体調もいいので、レジェンズツアーでぜひ優勝したいし、トップ5、トップ10入りを目指して頑張りたい」と、新天地での飛躍をアピールする横田です。出場権を得た欧州シニア開幕戦にはミゲル・ヒメネス、ホセ・マリア・オラサバルら地元スペインのレジェンドたちとも顔を合わせるなど、これまでとは違った緊張度の高まる舞台への参入で興奮ぎみでした。

身地は東京で、茨城・水城高から専大に進み、94年プロテスト合格。96年にはハワイでの「パールオープン」で優勝しています。97年の「全日空」ではジャンボ尾崎らを振り切ってツアー初優勝。10年の「キャノン」では13年ぶりのツアー優勝でした。両腕を高く掲げ、独特の体のひねりでフィニッシュする個性的なスイングでファンも多い。欧州ツアーで活躍すれば、新たな話題となるに違いありません。今季から米シニアに本格挑戦している藤田寛之。米男子レギュラー新加入の金谷拓実、星野陸也、久常涼、大西魁斗ら。欧州レギュラーには中島啓太や桂川有人もいます。さらに加わった53歳の個性派、欧州シニアの横田真一にも、ご注目をー。
(了)