“2週続き”で男子ツアー開催!国内最高賞金を手にするのはだれ? 日本オープン。ダンロップフェニックスにも勝った「ISPS」! 全英シニアオープンの冠スポンサーも実現

長く世界のゴルフ界と接触してきた半田晴久会長

男子ゴルフツアーは8月の空き週に2週続きで、同じスポンサーが2大会を開催するとの発表を今週にも行います。うち1試合は8月21~24日北海道・ブルックスCCで総額2億1300万円、優勝4300万円の国内最高賞金額を伴っています。もう1試合はその前週、8月14~17日に北海道(千歳)御前水CCで行う賞金総額6000万円の試合。この2週だけで計2億7000万円の賞金が投じられます。このスポンサーの主は「ISPS(国際スポーツ振興協会)」。日本オープン、ダンロップフェニックス、三井住友太平洋ら総額2億円級の高額試合をも上回る国内最高額です。これらの基本日程はすでに発表されていましたが今回、詳細が明らかにされました。ISPS HANDAはこのほか国外では7月に新たに海外メジャー「全英シニアオープン」の冠スポンサーに「ISPS HANDA」が新たにつき、昨年から引き続き開催の「女子スコティシュオープン」もスポンサーを続けるなど、国内、海外ともにゴルフツアーに力を入れるISPSです。        ☆★      ☆★      ☆★      ☆★

男子ツアーを同じスポンサーが2週連続で開催するのも珍しいですが、「ISPS HANDA」が「全英シニアオープン」のタイトルスポンサーに決定したのは晴れがましいニュースでした。海外メジャーの一つでR&Aがとりしきるビッグイベント。その冠につけたのは長く世界のゴルフ界と接触してきた半田晴久会長、してやったりの思いでしょう。

今回のISPSマネーは前澤杯を上回る

さて、日本の男子ツアーでは1ヵ月前には「前澤杯」が開催され、大会前10日間のプロアマ戦が行われました。一組100万円の有料でアマチュアが投じたマネーは3億円余。それを大会費用につぎ込む新企画で賞金総額は2億円、優勝賞金は4000万円となり話題でした。今回のISPSマネーはそれらを上回る総額2億1300万円、優勝4300万円。

ISPS半田会長は「髙い賞金は選手もギャラリーも大会を盛り上げる」と、高額賞金大会へ力を込めています。大会サブタイトルも面白い。2週続きの男子ツアー第1戦は『夏に爆発。どれだけバーディー取れるんだトーナメント』。第2戦は『夏の決戦、誰が一番強いんだトーナメント』などと銘打っています。「シニア グランド ゴールド クラシック」には~トシはとっても心とゴルフは若いんだ~と。「大会名は、映画のタイトルなど同じで、ファンがひきつけられる言葉が一番いいんだ」というのが半田会長の持論なのです。

今回、優勝者(第2戦)に与えられる4300万円。昨年の日本オープン優勝の4200万円を100万円ながら上回るビッグマネーです。まさに“日本一”の賞金で半田会長の狙いもそこにあるのです。「いま低調の続く日本の男子ツアーを盛り上げなければ。その一つが賞金です」と半田会長。今季は「長嶋茂雄招待セガサミー」など北海道で開催してきた試合がいくつか撤退しました。そんな男子ゴルフの人気ばん回策の一環でもあるのです。ビッグマネーを手にするハスラーは、だれでしょうか。 (了)