ハワイでの「全米女子オープン」予選会、単独1位通過の馬場咲希(さき)。20歳の誕生日迎えいよいよ米ツアー本格参戦!

2年ぶり3度目の全米女子オープンにのぞむ

4月25日、20歳の誕生日を迎えた馬場咲希(さき)が、ゴルフでも久々の嬉しい結果を出しました。女子メジャー「全米女子オープン」出場権をかけたハワイでの予選会(5月9日、ホノルルCC、36ホールストロークプレー)に臨んだ馬場は、通算8アンダーの単独トップで通過し“1枠のみ”の狭き門を突破。出場権を獲得しました。馬場の「全米女子オープン」出場は、日本予選会を通過した2022年、同年「全米女子アマ」優勝で資格を得た23年と合わせて、2年ぶり3度目となります。今回はプロとなり、そして米ツアーのメンバーとしての大舞台です。20歳を迎えた彼女の“大人のゴルフ”も見ものです。今年の「全米女子オープン」会場は、米ウィスコンシン州エリンヒルズ。5月29日開幕です。

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ハワイでの予選会には25人が出場。馬場は1R、2Rとも「68」をマーク、後続には2打差をつける安定したゴルフを展開しました。
これまで2回出場した馬場の「全米女子オープン」は、1回目(49位)。2回目(予選落ち)と冴えたものはありませんでした。飛距離では米国へ行っても負けない馬場も、アイアンの細かいショットや芝生の違うグリーンにはてこずりました。誕生日だった4月25日(金)は「シェブロン選手権」の2日目。
「時間がすごく早く流れているみたい。この前このコースに来た時は17歳。そのときは自分が20歳になるときのことを全然考えてなかった。あっという間に2年が経った。20歳の自分はもっと大人だと思っていた。今は周りの人たちにお世話になっていて、ゴルフ以外のことも自分の力でできるようになりたいなと思っています」という。

大人のゴルフを見せられるか

「10代がこんなに早く過ぎるとは思っていなかったし、ことしはずっと悪かったショットの修正をしてきたのだけれど、ショットをやり過ぎたことで他で良くないところが出てきている」と、課題はまだ山ほどあると馬場チャンは厳しく自分をみつめ続けています。

18歳でプロに転向したあと、24年は米下部ツアーで戦い、今年はレギュラーツアーでいよいよ本格的な挑戦が始まります。「20代もチャレンジの年代にしたい」と、遠くを見つめる馬場咲希の目線は鋭い。まだまだ咲希の本領は発揮できてはいない。スタート台にようやく立った「世界女子アマチャンピオン」の登場です(了)