Monthly Archives: 4月 2021

金谷拓実(22)、太平洋クラブと5年間のスポンサー契約! 「世界一になりたい」金谷はもてもての“全身広告塔”!!

オンラインで太平洋クラブとのスポンサー契約を語る金谷拓実。(写真提供=太平洋クラブ)

男子ゴルフのルーキー金谷拓実(22)=東北福祉大卒=が、太平洋クラブとの5年間の新スポンサー契約を結びました(3月1日付)。19年11月、三井住友VISA太平洋マスターズ(太平洋クラブ御殿場コース)で史上4人目となるアマチュア優勝を果たした金谷。それが縁で実現した今回のスポンサー契約。今後はウェアやゴルフバッグ等に太平洋クラブのロゴマークをつけてプレーします。「これから世界一を目指す私に、太平洋クラブが応援、サポートしていただけるのは大変嬉しく、心強い」と感謝の意を表した金谷は、「まず欧州ツアーからキャリアーをスタートさせ、3年間で欧州ポイントランキング1位をとって米ツアーに行きたい」と、かねてからの思いをあらためて表明しました。

☆★      ☆★      ☆★      ☆★

室内レンジでのショットを見せる金谷拓実(オンラインによる)

今春、東北福祉大を卒業した後は、プロとして本格的な活動をスタートさせる金谷。今年度の国内ツアー初戦の「東建ホームメイト・カップ」(4月15日開幕・東建多度CC名古屋)を目指して調整中ですが、シーズンイン後は内外の試合に参戦して東京五輪出場権獲得へランキングアップも目指していきます(日本勢では1位が松山英樹の25位、2番手は81位の今平周吾。3番手に116位の金谷拓実。6月21日時点の世界ランクで上位2人が決定)。
昨年10月2日プロ転向後のツアー3戦目に「ダンロップフェニックス・トーナメント」でプロ初優勝を遂げ、早くもスーパープレーヤーの片りんをみせています。アマチュア時代から数々の実績を積み上げている金谷ですが、低い球筋も打っていけるタイプなので、以前から風の強い欧州ツアーに自らの適性を感じていたようです。世界への挑戦につて彼はこう語っています。

「自分とアマチュア時代に競っていた選手が、最初ヨーロッパツアーからスタートしていたので、自分もみんなと同じようにこのルートがいいと思っていました。自分のパッティングやショットの精度には自信を持っているので、これらをもっともっと磨いて早くアメリカで活躍したいなという思いがあります。最終的には世界一になりたいので、そのためにも頑張らないといけないと思っています」。

アマチュア時代,太平洋クラブ御殿場コースでプレーする金谷拓実。

東京五輪の選考基準に入るにはいまのところやや厳しい位置にいる金谷です。世界ランキングを上げるには、日本ツアーよりも米・欧ツアー。中でもポイントの高いメジャーは魅力的なのですが、いまの金谷にはマスターズや全米オープン等の参加資格がありません。全米オープン(6月17日開幕)は日本予選が5月24日から予定されているので、金谷はこれにも挑戦する意向を示しています。果たして五輪選手になれるかどうかも注目です。
一方で「金谷拓実」の人気度・知名度は、プロになってからぐんぐんと上昇しています。プロとしての実績はこれからなのに、早くも多くのスポンサーがはせ参じています。使用するクラブはアマチュア時代から愛用している「ピン」。ボールは「ブリヂストン」。ウエアは日本人としては初の「ラルフローレン」と、それぞれの契約が完了。さらに今回は太平洋クラブとのスポンサー契約が発表されました。また世界的なマネジメント会社「IMG」とは、日本人男子ゴルフ選手としては初めての契約選手となっています。“全身広告塔”といってもいいほどのもてようです。昨季はプロ宣言後は4試合しかツアーに出ていませんが、それでも獲得賞金は3639万5000円で昨季の賞金ランクでは3位につけているのはさすがです。

19年の三井住友VISA太平洋マスターズでは、松山英樹以来史上4人目のアマチュア優勝を遂げて脚光を浴びた。

172cm72キロと体格はさほどでもない金谷ですが、5歳からゴルフをはじめ、広島国際学院高から東北福祉大時代に鍛えられたアマ時代の実績は、彼を一流のゴルファーに仕立て上げました。あとはプロとして期待通りのゴルフををこれから残してみせるのみです。石川遼以来ともいえる久々期待度NO1のスーパールーキー・金谷拓実から目を離せません。

(了)