Daily Archives: 2022 年 1 月 24 日

幼少のころからの映像に、涙が止まらなかった日本女子OPチャンプ・勝みなみ(23)。 所属の「明治安田生命」に2人の後輩参入!

明治安田生命所属契約(左から鶴岡果恋、永島英器社長、勝みなみ、小倉彩愛=22.1.21)

シーズンオフはプロゴルファーも新契約や契約更改のニュースで花盛りです。新年明けには世界のトップグループにのし上がった笹生優花(20)が、キャロウェイゴルフと総合用品契約を結んで話題を集めましたが、1月21日には鶴岡果恋(かれん=22)と小倉彩愛(さえ=21)の若手2選手が「明治安田生命」の新規所属選手となる発表がありました。「明治安田生命」は、昨年日本女子オープンを含む2勝を挙げた勝みなみ(23)が、2018年から所属契約をを結ぶスポンサー。21年からは日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)とオフィシャルパートナー契約を結ぶ「明治安田生命」の支援を受ける3選手は、今季のさらなる活躍が待たれます。東京・丸の内での記者発表に同席した勝みなみは、幼少時からの自らの歩みを綴った映像に涙が止まらなくなるサプライズ。今季は肉体改造にも取り組み、未経験の「年間3勝以上」の誓いを新たにしました。

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幼少時の映像に目を真っ赤にしてスピーチする勝みなみ(東京・丸の内)

1学年下の鶴岡、2学年下の小倉が同じ所属契約を発表する会場。東京・丸の内の明治安田生命「MY PLAZA ホール」。同席した所属選手・勝みなみが幼少期から祖父母らに連れられてゴルフに取り組む映像が明治安田生命のCMソング、小田和正の曲に乗せて流れると、勝の目にはみるみる熱いものが溢れ出て、止まらなくなりました。「私のうちは父も母も公務員で裕福でなく、父も母もですが、おじいちゃん、おばあちゃんっ子でその助けがなかったらゴルフなんかできませんでした。小さいころ一緒に練習して、一緒にご飯を食べた時のことを思い出したら涙が止まらなくなりました。いま改めて感謝しています」ー。当時のことが頭をよぎったのでしょう。感極まるシーンもあって会見が終わっても涙がとまらず、報道陣(女性)からハンカチを手渡されて目をぬぐい続けるみなみちゃんでした。

新たに「明治安田生命」の所属選手となり、永島英器社長と2ショットする鶴岡果恋、小倉彩愛両プロ(東京・丸の内)

鹿児島で生まれ育ち、幼少からゴルフに親しみ、15歳で参戦したKKTバンテリンレディス(14年)で史上最年少アマチュア優勝を果たしました。17年にプロ転向。翌18年のエリエールでプロ初優勝。19年には2勝。昨年(21年)10月、ついに念願の国内メジャー、日本女子オープンを初制覇。通算6勝目。日本ジュニア、日本女子アマ、日本女子OPローアマに続く日本タイトル“4冠”にのぼり詰めました。渋野日向子ら98年生まれの「黄金世代」の先頭に立って牽引してきた勝みなみです。

昨21年シーズンは賞金1億2798万6540円を稼ぎ出し、賞金ランク7位。いまや押しも押されもせぬトッププレーヤーとなった勝です。昨季のドライビングディスタンス2位(254.3070ヤード)と飛距離も出るプレーヤーですが、パットの巧さ(昨季平均パット数3位)が勝の絶対の強味でしょう。このオフは「パワーも出しながら、体にしなやかさを出せるようなメニューに取り組んでいる」という。体に柔軟性をもたせながら、インパクトで最大の力を発揮する「ムチのような体」にするのが、トレーナーともどもの目標。目指すは「これまで2勝が最高だったシーズンの優勝を、3勝以上にすること。そしてメジャー優勝がこんなに気持ちいいものとは思わなかったので、今年も(4メジャーのうち)一つは勝ちたい 」と、ビッグタイトルへの強い思いを披露しました。

新たに「明治安田生命」の所属選手となり、永島英器社長と2ショットする鶴岡果恋、小倉彩愛両プロ(東京・丸の内)

開幕第2戦には「明治安田生命レディス」が控えます。「1人が3人になって、大会も盛り上がるでしょう。一緒に頑張りたいです」と、ホステスプロとしても力が入ります。
「順調なオフです」と自信満々に答えるみなみ。このあと一旦鹿児島に里帰りして、最後の練習に励み、3月3日の開幕戦(沖縄・ダイキンオーキッド)を迎えるプランです。

勝の頭のなかにあるのは「近い将来にはー」という米ツアーへの見果てぬ夢です。時は実った、ともいえるでしょう。今年終盤には、米ツアー予選会(QT)挑戦を現実のものにするのか、どうかです!?

(了)