Daily Archives: 2022 年 8 月 22 日

★世界に広がる“しぶこ人気”。妹・暉璃子(きりこ)とのリフレッシュ・ジャカルタでも実感!米ツアー秋の陣へ、2週後「Danaオープン」(オハイオ州)で復帰。

「シモーネ・アジアパシフィック・カップ」を前に記念撮影する姉・シブコ(左)と妹・暉璃子(きりこ)。残念ながらカップ獲得は成らなかった(ジャカルタ ポンドック・インダGC)

今季最後の海外メジャー「AIG全英女子オープン」を3位で終えた渋野日向子(23)は、インドネシア・ジャカルタでリラックスしたウイークを過ごしました。4つ下の妹、暉璃子(きりこ)=明大2年・アマ。19歳=を呼んでプロの試合に初出場させ、個人戦と姉妹でタッグのチーム戦をこなしました。大会は韓国企業がスポンサーの新規招待試合「シモーネ・アジアパシフィック・カップ」。3日間54ホールで行われ、賞金総額は75万ドル(約1億円)。日本からは、人気のしぶこ姉妹にお声がかかったほか、北海道meijiカップで2位に入った18歳ルーキー、桜井心那(ここな)と篠原まりあ(25)が出場。しぶこは本調子にはほど遠く、個人の部では7オーバー、22位。妹・暉璃子は12オ-バー、31位。2人1組のチーム戦での渋野チームは22チーム中15位。桜井が個人戦で3アンダー、4位。桜井・篠原組のチーム戦が2アンダー、5位と健闘でした。1週間のリフレッシュを終えたしぶこは、2週後の「DANAオープン」(米オハイオ州 9月1~4日)で米女子ツアーに復帰します。英国・スコットランドでも大勢のギャラリーを集めたしぶこが、アジアでも、予想以上の人気だったのが驚きでした。

☆★      ☆★      ☆★      ☆★

姉・しぶこの攻撃的なドライバーショット。

16ヵ国44人。リデイア・コ(ニュージーランド)、ユ・ソヨン、キム・ヒョージュ(ともに韓国)ら米ツアーで活躍するトッププレーヤーも顔を揃えた招待試合。日本からは人気のしぶこが、今回は19歳の妹、アマチュアの暉璃子(きりこ)を伴っての出場とあって、初日のスタートホールから多くのインドネシア在住の日本人をはじめ、地元のファンが集まりました。「こんなに多くの日本の方やインドネシアの方がついてくれてうれしい。日本で試合してるのかと思ったくらいびっくり」と目を丸くしたしぶこさん。身上の歯切れのいいショットと強気のパット。そして常に笑顔を忘れない「スマイル・シンデレラ」人気は、世界に広がっているのをうかがわせました。

19歳キリコの豪快なロングドライブ。姉・しぶこを30ヤードはアウトドライブする飛ばし屋さん。

そして「今回は私よりこの子でしょ」と指さしたのは、プロの試合も、海外での試合出場も初めてという妹のキリコさんのプレー。“姉より30ヤードは飛ぶ!”と評判の飛ばし屋。注視を浴びた初日、注目の1打目は、ハザードを避けてフェアウェイ・ウッドを握ったのは大したものです。その1打は、見事にフェアウェイを捉えました。「あまり緊張しないタイプ」と姉がいうように初日から「お客さんはあまり気にならなかった。普段通りプレーはできました」とケロリ。「けど、パットは入らなかった。姉とは、気がついたらスコアで差がついていた」と苦笑い。

 

姉・しぶこはインドネシアでリラックスしたウィークを満喫した。

強風が吹く中でしぶこの方も思うようなゴルフができず、グリーン上では特に苦しみの連続。「(妹に)あれだけバコーンってやられたら、私も頑張ればいけるんだぞ、と普段より強振してしまった。最終日は40ヤードも離されることもあったけど、何回かはアウトドライブできたのはよかったです」と、しぶこ。自分のスイングについては「振れているし、狙ったところに飛ばせるようになった。(インドネシアでも)いいところはあったので、それはしっかり続けたい。あとアイアンでひっかけるいやなショットをなくさないと・・」。スコアは悪かったが、結構楽しんだインドネシア・ウイークを過ごしたようです。

しぶこさん。妹いついて「私はダメだったけど、キリコは頑張ったですね。最終日は2つバーディーもとったし・・持ち味を出していた」とー。プロを目指す妹へのねぎらいの言葉も忘れませんでした。

しぶこのサインを求めて長蛇の列を作るギャラリー。“シブコ人気”は世界へ広がる!(ジャカルタ ポンドック・インダGC)

そして2022年を締めくくる秋の陣が2週後からです。すでにしぶこは来季のシード権は“当確”で確保しています。9月1日からの「DANAオープン」(オハイオ州)ですが、米ツアー本格参戦した今年、米本土で苦しんだ5~7月の不振を、今回の欧州シリーズで払しょくできたかどうか。インドネシアでリラックスできた心身を糧に、しぶこらしい強気のゴルフを見せて欲しいものです。世界に広がる“しぶこ人気”を見るにつけ、それに負けないように、しぶこサン!

大会の個人優勝は通算12アンダーでプリンセス・スぺラル(フィリッピン)。チーム優勝は11アンダーで韓国チーム(ユ・ソヨン&イ・ボミ)。

(了)