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★しぶこが好んだ厚めで重厚「ミッドマレット」もあるよ! 米ツアー2週連続Vのトニー・フィナウ提唱、重ヘッド『アンサー2D』も。ピンゴルフ「2023」パター10モデル新登場!

この夏は不振で予選落ちが続いた渋野日向子サン。7月下旬の「エビアン選手権」(フランス)から、これまでのピン型からマレット型のパター(写真)に変えた。その3試合目の8月「AIG全英女子オープン」で3位に復調した。

PINGゴルフジャパンが、2023年モデルの新シリーズ「2023パター」全10機種を発表しました。キャッチコピーは『10モデルから最適な1本を』で、それぞれ好みの個性的な10タイプを用意。“お好きな1本をどうぞ!”という趣向。米男子ツアー、今季7月に「3Mオープン」「ロケットモーゲージ・クラシック」で2週連続優勝したトニー・フィナウ(世界ランク現在14位)のアドバイスを反映した「アンサー2D」を登場させるなど、「パターはピン」の面目をかけた新製品が勢揃い。今季不振に悩んできたしぶこサン(渋野日向子=ピンと用具契約)も、7月の「エビアン選手権」からマレット型パターに切り替えて「AIG全英女子オープン」で3位に入る復調です。スコアを左右するどんなニューパターが揃ったのでしょうか?

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しぶこがずっと愛用してきたのは“ピン型”といわれる「アンサー」タイプ(写真)。
「ピンゴルフ」と用具契約しているしぶこは「ピンパター」の愛用者だ。

しぶこサンのキャディーバッグには、いま見慣れないマレット型のパターが入っています。6月の「全米女子プロ選手権」、予選をクリアしながら3日目のスタート前に体調不良で棄権したしぶこ。暑さ続きで疲労困ぱいだったようですが、その後約1ヵ月ツアーから遠ざかり、7月下旬に戦列復帰した「エビアン」(フランス)では、愛用のピン型「アンサー」ではなく、アマチュア時代にも使っていたマレット型パター(PLDミルド)に取り替えていました。「気分転換です」といっていたしぶこは、この試合も予選落ちに終わりましたが、その2戦後「AIG全英女子オープン」では、投入したマレット型のパターが冴えわたりました。風のミュアフィールドで8バーディーを量産。初日「65」を出してトップに立つ変貌。3日目にも「66」をマークするなど、トータル9アンダー。惜しくもメジャー2勝目は逃がしましたが、1打差3位に食い込む復調でした。5月以降、日米8戦で予選落ち6度という“絶不調”の流れを変えたのは、このマレット型パターでした。

今回パターを替えるまで、しぶこが長年愛用してきたのは、ピンの代表的モデル『アンサー』です。このシリーズは、新たに2タイプがお目見えしました。従来通りの形態のものと、新登場はブラックを基調とした『アンサー2D』。今季7月、米ツアー「3M」と「ロケットモーゲージ」で連勝したT・フィナウの意見を採り入れ、フェース面の長さを狭め、後方マレット部を幅広くする“改良”を施しています。広いソール幅で、ターゲットに合わせやすい重ヘッドの「ワイド・アンサー」。一度は使ってみたいニューアンサーといえるでしょう。

人気のパターが出現すると、ゴルファーは色めきたちます。昨年、女子プロの稲見萠寧が使っていたテーラーメイドの「トラス」パターが話題になり、初期モデルなどは入手困難だったりしました。ピン似のアンサータイプのネック部分に三角形の銅板を張り付けたようなモデル。方向性がいいとの評判で 稲見はシーズン9勝、東京五輪・銀メダルにまで輝き、そのパター人気は爆発的でした。多くの女子プロもこぞってバッグに入れていました。ピンパターもこのほか、操作性に優れ、ショートスラント・ネックで“ひっかけ防止”を図っているツノ型『プライムタイン4』。中央にボール形状の穴をあけた新製品『タインG』。3本のサイトラインが特徴で構えやすい新モデル『マンディー』。2列14個のサイトドットが面白い『トムキャット14』。飛行場滑走路に灯るライトをイメージしたもので方向性が定まるという。よく転がる“脱ショート”のユニーク大型マレットです。

バラエティに富んだピン10モデル。選り取り見どり、「最適な1本を」チョイスする楽しみを味わえます。

(了)