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★初開催、どんな選手がやって来るか?!欧・日共催「ISPSハンダ選手権」(来春4月)。国内ツアーに“賞金加算”でヒートアップ!

初の「欧州・日本共催ツアー」日本開催を発表したタイトルスポンサー、半田晴久ISPS会長(中央)を挟み、青木功JGTO会長(右)、谷原秀人選手会長(左)=東京・京王プラザホテル 12月=

欧州ツアー(DPワールドツアー)と日本ゴルフツアーの初の共催大会がついに来春実現します(茨城・PGM石岡ゴルフクラブ 4月20~23日)。当初、今年4月に同コースで行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響などで日本国内男子の単独開催となっていた大会が、来年4月、2年越しで実施されます。タイトルスポンサー(特別協賛)のISPS(国際スポーツ振興協会)半田晴久会長は「日欧共催の大会を必ずやるという思いで、中止でなく延期といい続けてきました。来年はこの試合にかけて絶対に成功させたい。ワールドランキングポイントの高い選手をできるだけ呼んで、魅力的な大会になるよう考えている。日本の若い選手が欧州勢と勝つか、負けるか、の勝負をしてくれれば日本のゴルフ界も盛り上がる。ここから世界に羽ばたいてほしい」と訴えました。
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大会名称は「ISPSハンダ 欧州・日本どっちが勝つか トーナメント!」。欧州・日本両ツアーの賞金ランク対象試合となり、優勝者はDPワールドツアーのシード権(2年間)を得ます。賞金総額は昨年発表時と同じ200万ドル(約2億8000万円)。出場選手は132人(DPワールドツアー83人、JGTOメンバー41人、招待選手8人)。72ホールストロークプレー(65位タイまでが決勝ラウンドへ進出)。米ツアーでなく初の欧州ツアーを招いての共催大会です。

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コロナ禍で1年延期するなど、苦労の末、日本開催が決定。両手をかざして大会への熱意を語る半田晴久会長

1年延期したこの大会。円安で大きな影響を受けました。賞金総額200万ドルは、円換算では昨年より約5000万円も高くなっています。「経費は昨年時より1.5倍かかりそう」(半田晴久会長)とのことですが、半田会長は勝負をかけています。来年は、開催していた男子チャレンジツアー(2部ツアー)もスポンサーを休止してこの大会に集中します。
折しも、JGTOの賞金ランキング上位3人がDPワールドツアーの出場権をもらえることが発表になったばかり。これにより、今季の国内上位3人(比嘉一貴、星野陸也、岩崎亜久竜)は23年1月にUAEで開催される「ヒーローカップ」から出場が可能になりました。また、欧州ツアーのポイントランク上位10人は、2024年シーズンから米PGAツアーへの出場権を獲得できることになっています。日本から欧州ツアーを経て米ツアーに進むルートもできて、日本・欧州・米国ツアーは一段とグローバルな密接な関係となりました。

今回の大会実現も、半田会長とDPワールドツアーの最高責任者、キース・ペリー氏との強い信頼関係から生まれたものといえそうです。ペリー氏は「今年はDPワールドツアーとISPSハンダのパートナーシップ10周年にあたります。欧州と日本両ツアーが初の共同公認試合を来春日本で開催し、新境地を拓くことになります。この上ない期待を寄せています」とメッセージを出しています。青木功JGTO会長は「欧州ツアーとの共催大会は念願のものだったし、JGTOの大きな目標でもありました。尽力された半田会長にはお礼を申し上げたい。大会では同じフィールドで世界のトップと戦うことで技術的にも精神的にも大きな刺激を受けるでしょう。地の利を生かしてぜひJGTOの選手に優勝してもらいたい」とコメントしました。

 

「念願だった」という「日・欧共催大会」の日本開催が決まり、特別協賛で尽力した半田晴久会長に謝意を述べるJGTO青木功会長(京王プラザ)

『DPワールドツアー』は、欧州を拠点にして5大陸で展開している男子ツアー。米国のPGAツアーに次ぐ規模をもっています。21年11月にアラブ首長国連邦(UAE)を拠点にする港湾企業大手のDPワールドを新規スポンサーに迎え、22年シーズンより「欧州ツアー」から「DPワールドツアー」に名称を変更しています。今シーズンはすでに11月に「22~23年シーズン」がスタートしており、日本の川村昌弘、久常涼、金谷拓実らが参戦中。久常は「オーストラリアPGA選手権」(11月、豪州)で2位に入る健闘をみせ、モロッコ、豪州、南ア、モーリシャスなど年内4連戦を転戦。“世界”を体験しています。発表されているDPワールドツアーの22~23シーズン日程表には4月、日本で行われる欧・日共催試合も「ISPSハンダ選手権」として組み込まれています。

都内で行われた発表会見にはISPS所属で選手会長でもある谷原秀人も出席。国内「日本シリーズJT杯」には2年連続優勝。米国ツアー(05年)、ヨーロッパツアー(18、19年)でも戦ってきた男だけに「私はヨーロッパの選手レベルの高さも知っていますが、日本の選手もいまではいい勝負ができると思っています。私自身もぜひ勝って、DPワールドツアーのシード権をまた取りたい」と、44歳にして衰えぬ意気込みをみせていました。

来日メンバーに入るかどうか、ロリー・マキロイ(英)

来日する欧州選手の発表はまだですが、22年の米ツアー、DPワールドツアーの米・欧ツアー年間ダブル王者で世界ランク1位のロリー・マキロイ(33、英)や、22年全英オープン覇者で、9月に新リーグ「LIVゴルフ」に“移籍”して物議をかもしたキャメロン・スミス(28、豪=世界ランク現在3位)らの世界トップクラスが来るようなら、石岡GCは爆発的人気で溢れるでしょう。来シーズン、男子ツアーの話題を集めそうな「ISPSー」です!

(了)