
宮本勝昌(52)、シニアツアー今季第3戦「すまいーだカップ」で2位に4打差シニア初優勝。23年、24年のシニア賞金王は、通算7勝目。今季も3度目の賞金王を狙い海外でのメジャー優勝をも目指しています。米シニアツアー参戦をかけてPGAツアーチャンピオンズの最終予選会に挑みましたが、出場権を得られる上位5人には届かず、4日間5アンダー25位タイに終わりました。それでも日本シニアツアーの賞金王になったことで今季の海外シニアメジャー「全米プロシニア」「全米シニアオープン」「全英シニアオープン」の出場権を持っています。国内、海外と忙しい宮本勝昌ですが、52歳、今年こそのビッグタイトルに燃えています。
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宮本の「すまいーだ」シニアは、2日目14位から出てボギーなし10バーディー「62」の猛チャージ。2打差のトップで迎えた最終日は、後続に4打差をつける圧勝でしたが、朝のスタートは〝悪夢〟の立ち上がりでした。宮本が持ち出したのはアイアン型ユーティリティ。これで放った第1打が大ダブり。球がフェアウェイの入り口付近の深いラフ。あと230ヤードも残った第2打は7番アイアンで刻み、3オン2パットのボギー発進となる大ブレーキ。「3Wだと大きいし、3Uだと届かない。雨が降ってランが出ないことも分かっていたので、結局3Uでいったけど力みが出て…(失敗)」。

2位のマークセンとは1打差に縮まって冷や汗のスタートでした。しかし、天候が悪い時はみんなも嫌なはずと思い、「まず自分が崩れないこと」と思い直したという。
2番以降は危なげなくパーを積み重ね、3番でマークセンが一つ落としてくれてホッと一息。勝負の分かれ目となった7番パー3。強い風も考え、宮本はグリーンの右サイドに安全にオンし、パーをキープ。同じ最終組で回っていたマークセンと堺谷和将はともに風に流され、それぞれボギーとダブルボギーを喫して勝負がつきました。
次戦はディフェンディングとして迎える「スターツシニア」(6.13~15)。芦澤信雄リーダーのもと、兄弟子の藤田寛之は「全米シニアオープン」単独2位をきっかけに米シニアフルシード権を行使しています。そのあとを狙う宮本勝昌。コースマネジメントも勉強を重ねており、今季の宮本はプロゴルフ界、注目株の一人です。
(了)