Daily Archives: 2025 年 11 月 25 日

金子躯大、“三井住友太平洋”優勝で4000万円手中に!“金子チャージ”その陰でコツコツと出場資金稼ぎ

すっかり話題の男に(JGTO提供)

名前も知られていない金子躯大(かねこ・こうた、23)が高額賞金の続く秋の陣1戦目

「三井住友VISA太平洋」で2日目から首位に立ち、連日60台をマークして通算17アンダー。2位に6打差をつけて快勝。5月のツアー初優勝に続く2勝目を挙げました。賞金4000万円を獲得し、男子ツアーただ一人獲得賞金1億円を突破して賞金ランキングも1位に浮上です。秋の陣、話題の男にのし上がりました。

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金子、今季1勝目のツアー初勝利は老舗の「関西オープン」。2勝目はツアー最高級の優勝4000万円のビッグプライス。金子が得た2勝利は歴史に残る名勝負ばかり。太平洋2日目は、6番で最初のバーディーを奪うと8番では165ヤードの第2打を直接カップインさせるイーグル。どれも難関といわれる難しいホールを、得意のアイアンの冴えで攻略したもの。続く3日目はボギーなしの7バーディー「63」とこの大会のハイライトを作り上げ、さらに最終日もボギーなしの「68」で締めて“金子チャージ”を盛り上げました。賞金ランキングもただ一人、“1億円男”の誕生となって「金子躯大(かねこ・こうた)」の名が知られるようになりました。

「2位と6打差の快勝。このコースは2018年にパー72からパー70へコース大改修を行いましたが、改修後は大会新記録の通算17アンダーの2勝目。難関の右曲がりの6番(パー4)は1打目を右の林に打ち込みながら池と隣接する残り65ヤードをピン約2mにつけてパーセーブするなど、しぶといゴルフも抜群でした。

「行けるところまで行くつもり」(JGTO提供)

「1打1打を丁寧にやっている、行けるところまで行くつもり。いい感じでやれている」(金子)と自分に言い聞かせるように話していました。太平洋は2日目からのトップを守って通算17アンダーは2位に6打差をつけています。

《金子躯大》名古屋市出身。祖母とゴルフ練習場に行ったことからゴルフクラブを握った。ジュニアスクールに入って練習を重ね、ルネサンス豊田高2年の19年には「中部高校選手権春季大会」で優勝。高校3年の20年にプロテスト一発合格。21年はQTファイナルに進み中日クラウンズやACNツアーに出てコツコツと賞金を積み重ね「日本オープン」トップ10を経験したりした。24年は「ジャパンズプレーヤー選手権」で石川遼と争って2位。「ANAオープン」でも2位に入るなどゴルフの内容を上げ“初優勝”へあと一歩と迫っていました。