Daily Archives: 2026 年 9 月 7 日

米下部ツアー初Vで驚かせた杉浦悠太 裏には恋人キャディーのサポートが!

安定したショットを放つ杉浦悠太

「彼はエライことをやってのけた。凄すぎるー」と力強いハグで迎えたのは、ほかでもないグリーンサイドで固唾を飲んでいた僚友・石川遼でした。最終日トップで出ながら後続の猛追を受けた杉浦悠太(24)。残り3ホールを3連続バーディーでないと追いつけない土俵際となり、これを見事に踏ん張り抜いたミラクル男です。そのカゲには頼りになる恋人キャディーがいたのです。

☆★       ☆★       ☆★

米ツアーの最終予選会を経て今季は米下部のコーンフェリー・ツアーを主戦場にしてきた杉浦。同じ道を歩んでいるのに石川遼がいました。石川とは10歳の年の差がありますが、石川は3年前杉浦が行った劇的なプロ転向宣言に驚きをみせた一人でもありました。日大最終年だった23年11月の「ダンロップフェニックス」。2日目に単独首位に立つと、あれよあれよという間にそのまま逃げ切り優勝。このビッグゲーム史上7人目のアマチュアVを達成。しかもその日のうちにプロ転向を宣言。翌週の「カシオワールド」でプロデビューを果たしたのです。翌24年は開幕からの5戦連続トップ10入り。7月のメジャー「日本プロ」では、初日から1位をキープしてまた逃げ切り優勝。25年はACNチャンピオンシップを制し早々とツアー3勝を挙げて米国へ飛び立ちました。

 

ただ、米国では1年目の今年、これまで18試合に出てトップ10が一度もなく、最高順位が15位。8度の予選落ちを体験するなど、芝生の違いや環境の異なる異国コースでの苦戦を強いられていました。今回の大会、最終日単独首位でスタートでした。15番まで4つ伸ばしながらも、オ―スティン・ヒット(米)が「60」という驚異的なスコアを出して追い上げ、逆転で先にホールアウトしていました。そのオ―スティンを追った杉浦の大詰めでのチャージが普通ではありませんでした。残り3ホールと迫り、その3ホ-ルともバーディーで上がらないと首位は奪い返せない状況。その土壇場で16番は残り174ヤードを30㌢につけ、17番は6㍍を沈めました。そして最後の18番パー5では、何と145ヤードからピン20㌢に絡ませ“3連続バーディー締め”のミラクルをやってのけたのです。

 

異国の地で苦労を重ねた杉浦を、表になり裏になって支え、キャディーも務めた恋人・高木美佑(みゆ)さんの存在がありました。米国下部ツアーでともに戦ってきた石川遼も「彼女のサポートが彼にとっていかに大きいかを知っています。二人に最大級の“おめでとう”を贈ります。それにしても彼は信じられないことをやってのけました。輝かしい未来が待ってます」と、二人はグリーンサイドで強いハグを交わしていました。

 

「ダンロップフェニックス」といい「日本プロ」といい若い力で勝ち抜いた杉浦悠太のゴルフは、何かを秘めています。愛知県高浜市の出身。高校は福井工大付属福井へ。2年生で「日本ジュニア」を制し、ナショナルチームでも活躍しました。日大3年の22年「アジア太平洋アマ個人1位」で日本の団体優勝に貢献。同年の「日本オープン」ではアマで3位に食い込んでいます。同年最優秀新人賞を受賞。米ツアー予選会には1次から挑戦し最終まで進んで出場権をつかんだ一人でもあります。

 

来季は米ツアーへ昇格でしょう。今度は本場の舞台でまた何かをやらかしそうな男です。日本期待の星がまたひとり出現です。