誰でも参加できるトップアマ&プロへの登竜門! パブリックアマゴルフで競技ゴルフを楽しもう!

全日本パブリックアマ選手権での表彰式
全日本パブリックアマ選手権での表彰式

 日本のプロゴルフツアーは、女子が3月2日、ダイキンオーキッド(沖縄・琉球GC)で、男子が4月12日東建ホームメイト杯(三重・東建多度CC)でそれぞれ開幕します。ゴルフシーズンの幕開けが待ち遠しい日々ですが、アマチュアゴルフの動きも春とともに盛り上がってきました。競技ゴルフの老舗(しにせ)、公益社団法人・日本パブリックゴルフ協会が今季の日程等を発表しましたので、その詳細をお知らせしましょう。
 
     ◇◆       ◇◆
 

パブリックゴルフの人気は根強い。女子の試合には家族ぐるみの応援があったりでコースは賑わう。
パブリックゴルフの人気は根強い。女子の試合には家族ぐるみの応援があったりでコースは賑わう。

 日本パブリックゴルフ協会は、今年創立50周年を迎える古い歴史をもっています。昭和37年創立以来、ゴルフの普及振興、公平な統一ハンディキャップの普及振興、国民の健康保持増進、余暇活動の充実等による豊かな国民生活実現への寄与・・などを目的として活動してきました。平成22年には「公益社団法人」の認定も受けましたが、このパブリックゴルフを通っていった有名プロも少なくありません。中嶋常幸、丸山茂樹、星野英正、久保谷健一、桑原克典、田中泰二郎・・。女子でも森田理香子、綾田紘子、宅島美香、酒井美紀・・彼らは全日本大会の歴代優勝者に名を連ねた選手たちです。最近では、いまアマチュア界のトップグループに入ってきた若きヒーロー、伊藤誠道も2009年の全日本パブリックのチャンピオンです。
 
 競技ゴルフの登竜門ともいうべきパブリックアマ選手権。JGAなどの厳しい掟のあるアマチュア競技と違って「ハンディキャップ20程度以上が望ましい」というのが参加資格で、広く一般ゴルファーに門戸を開いているのが最大の特徴です。正規のハンディキャップを持っていなくても、だれでも気楽に参加できる大会。友人仲間ばかりでプレーを楽しんできたゴルファーが「一度競技ゴルフの緊張感を味わってみよう!」と、思い立てばすぐに応募できるごく身近にある競技ゴルフです。
 

昨年プロ入りした酒井美紀もアマチュア時代はパブリックゴルフの常連だった。(千葉・八千代で)
昨年プロ入りした酒井美紀もアマチュア時代はパブリックゴルフの常連だった。(千葉・八千代で)

 競技は全日本パブリック(パ選)を頂点に、ミッド(30歳以上)、シニア(男子55歳以上、女子50歳以上)、ミッドシニア(65歳以上)の4部門に分類され、ミッドシニア以外は男子、女子部門があります。自分の年齢に応じて適切な部門にエントリーできるので、そのあたりもプレーヤーから好評を得ているようです。東日本大震災の影響を受けた昨年(平成23年度)も、パブリック、ミッドアマ、シニアの3大メイン選手権競技で1万6千人の参加選手があり、根強いパブリックゴルフの人気を示しています。参加料は6000円。手ごろな費用で競技ゴルフの腕試しができるからです。
 

今年プロ3年目を迎える綾田紘子も2005年の全日本パブリック女子の優勝者。法政大時代、強かったがプロ入りして昨年はやや不振で今季の巻き返しを狙う。
今年プロ3年目を迎える綾田紘子も2005年の全日本パブリック女子の優勝者。法政大時代、強かったがプロ入りして昨年はやや不振で今季の巻き返しを狙う。

 日本パブリックゴルフ協会(PGS)に入会しているゴルフコースは、現在全国で89コースあります。全容は紹介できませんが、有名なところで随縁CC恵庭C(北海道)、榛名の森CC(群馬)、那須野ヶ原CC(栃木)、千葉よみうり(千葉)、紫あやめ36(千葉)、八千代GC(千葉)、山中湖畔・富士GC(山梨)、小淵沢CC(山梨)、富士見高原GC(長野)、森林公園G(愛知)、ダンロップGC(兵庫)、六甲国際PC(兵庫)、マスターズGC(兵庫)、武庫ノ台GC(兵庫)、コート・ベール徳島GC(徳島)、阿蘇リゾートグランヴィリオホテルG(熊本)、トム・ワトソンGC(宮崎)等々が含まれています。当然、競技は加入コースの中で開催されますが、今年、第46回大会の全日本が紫あやめ36(6月5(火)~6日(水)=千葉県)。第12回大会の全日本女子は八千代GC(5月30日(水)~31日(木)=千葉県)です。全日本大会進出までには地区予選⇒地区決勝大会があります。地区は北海道・青森、東日本、中部日本、西日本と全国4地区に分かれ、今年の地区予選は早いところで4月15日から始まり、各地区随時スケジュールされています。
 

昨季は賞金ランキング20位。今年はプロ5年目を迎えて“プロ2勝目”への期待が高い森田理香子(20)。パブリックゴルフでは2006年の全日本女子パブリックアマ優勝者だ。
昨季は賞金ランキング20位。今年はプロ5年目を迎えて“プロ2勝目”への期待が高い森田理香子(22)。パブリックゴルフでは2006年の全日本女子パブリックアマ優勝者だ。

 パブリックアマチュア選手権(全日本)は、トップアマへの登竜門であり、プロの道へも続く大会ですが、先にも述べたように誰でも参加できる開かれた桧舞台なのが魅力です。男女ともパ選の申し込み期間は3月1日~31日。予選期間は4月。参加料:6000円(予選~全日本通算)。参加年齢:制限なし。競技:予選は18ホールストロークプレー。地区決勝・全日本は36ホールストロークプレーです。全日本男子の上位者には、プロテストへの一次試験免除(1位~3位)、日本アマへの出場資格(1位~2位)が与えられます。ゴルフをかじっているもの、一度はトライしてみたい競技ゴルフといえるでしょう。申し込み開始は3月1日です!!
 
 パ選地区予選の会場・日程やミッドアマ、シニア等、さらに詳細は日本パブリックゴルフ協会のホームページで確認してください。