石川遼が今年4月のマスターズで着用する″勝負服〝を披露しました。1月25日、東京グランドプリンスホテル赤坂で行われたヨネックスの新製品発表会で、同じくヨネックスの契約選手、女子の若林舞衣子とともに出席、石川はグリーンのパンツにグリーンと白を基調にしたシャツをまといファッションショーまで堂々とこなす千両役者ぶりでした。マスターズは4月8日から米ジョージア州オーガスタナショナルで開催され、遼クンは昨年に続く2年連続の出場で、予選落ちした昨年のリベンジを誓っていました。
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男性モデル3人、女性モデル2人、ジュニアモデル2人が次々と2010年春夏用ゴルフウエアをまとって登場、若林舞衣子が春めいたニューウエアを披露したのに続いて、″大とり〝石川遼はマスターズカラーのグリーンを基調にしたウエア、同色のバイザーにサングラスを頭にかけて さっそうと現れました。ステージ上で右、左と体を回しながら歩き、バイザーのつばに手をやってポーズをとるなど、そこいらのファッションモデル顔負けの堂々たるしぐさでニューウエアを披露しました。ゴルフに限らず、何をやっても絵になる遼クンはまさにエンターテイナーそのものといった感じです。
今年のヨネックスウエアは“少年から青年”へと成長する石川遼をイメージした「アスリートラインメンズ」、同じく「―レディス」をラインアップ。すべてのラインに「ブラックスリーズ」を展開させるなど、すべてにおいて石川遼を念頭においたよりシャープなニューファッションになっています。素材的にも、汗などの水分と接すると熱を吸収する、ガムなどの甘味料としてしられるキシリトールを生地に加工して-3℃の涼しさを感じる「ベリークール」を中心にヨネックスならではのテクノロジーで吸水、速乾、透湿、防風、撥水などの機能が満載されています。「石川遼らしいカラフルなウエアは、シーズンを通してのカラーストーリーとともに、素材感の変化を順次行います」(ヨネックス宣伝企画部)としています。
「グリーンがオーガスタの芝生に近い色づかいですね。気に入っています」と石川遼のコメント。「昨年(のマスターズ)は緊張がすごくて予選落ちでしたからね。今年は少しは成長してると思うので、地に足をつけたゴルフをして予選をクリアし、さらに上にいけるように頑張りたい」と、世界ランキング30位選手らしく、2年連続のマスターズへ自信たっぷりに話していました。
石川が今季使うドライバーも決まりました。「四角いフェース」が特徴のナノブイシリーズ第3弾、ナノブイネクステージType430ドライバーです。従来に比べてトウとヒール側のフェース高を高くし、縦方向のたわみを増大させた「四角いフェース」の新形状アイソメトリックフェースと、フェース中央部を周辺よりも厚くしたマッスルパワーフェースを組み合わせることによってインパクトエリアが拡大。オフセンターショットでも初速の軽減を抑え、方向性も格段に向上しています。クラウン部分に採用するカーボンを従来より約20%肉薄化、余剰重量をヘッド下部に配置。低重心を実現させた複合ヘッドです。フルチタンにはない好打感で、高弾道、低スピンを実現しています。ヘッドサイズは430ml。SDとは「ストレートドライブ」のことです。
さらに今回はグラファイトデザイン社製の「ツアーAD DIシャフト」を装着。インパクト時のヘッドのブレを抑えるモデルです。 Type430とツアーAD Dlシャフトとの組み合わせで満足できる飛距離とコントロール性を兼ね備えました。石川は2010年、飛んで曲がらないこのモデルを使用して戦うそうです。すでにロイヤルカップのあとタイに留まってミニキャンプを行った際にこのクラブの試打もたっぷりやって感じをつかんだようです。
先にお伝えした通り、石川は1月29日に渡米。ノーザントラストオープン、AT&Tぺブルビーチプロアマ、WGC・アクセンチュアマッチプレー選手権と3試合続けて挑戦していったん帰国。3月8日の高校卒業式に出席したあと、いよいよマスターズに向けて再度の渡米。トランジションズ選手権、アーノルド・パーマー招待と2試合に出てマスターズにのぞみます。オーガスタで映える”勝負服”が見物です。