婚活か優勝か? 36歳・福嶋晃子の揺れる女心。国内女子プロツアー、今週開幕!

「今年は早めに1勝!婚活もガンバルわよ!」ガッツポーズをみせるアッコ
「今年は早めに1勝!婚活もガンバルわよ!」ガッツポーズをみせるアッコ

 国内女子プロツアーがようやく今週5日に開幕します。ダイキンオーキッドレディスで沖縄・琉球GCにてティーオフです。米ツアーで開幕2連勝という偉業をやってのけた宮里藍も参戦エントリー済みで、シンガポールからいったん帰国したので沖縄は大騒ぎです。今年もまた話題豊富な日本の女子プロですが、開幕を前にした2月末、福島晃子(36)の恒例の激励会が東京・白金台の所属・NECの泉華荘で行われました。昨年は4年ぶりに優勝が無かっただけに気合が入っていましたが、一方で「今年はお見合いもしてみたい」と、6月には37歳になる女心もちらりとみせていました。古閑美保今春の「婚活失敗」報道に続く、女子プロ界の興味ある話題です。
   
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激励会で今年にかける決意を披露する福嶋晃子(右)、左は妹・浩子プロ。(東京・白金台)
激励会で今年にかける決意を披露する福嶋晃子(右)、左は妹・浩子プロ。(東京・白金台)

 2月21日、服部道子プロの結婚披露宴に出席した晃子に大きな心の変化がおきました。激励会に先立って報道陣に囲まれたアッコは「素敵な結婚式でした。結婚はいいな、と思いましたね。まだまだゴルフがしたいと、最近はあきらめかけていたんですが・・。お見合いとかいう形式ばったものじゃなくて、お食事会でもしてご縁があればうれしいですね」- 堂々と婚活宣言が飛び出しました。
今年の占いでは″運勢がいい〝と出たそうで「節分(2月3日)以降にいい人と出会うらしいんですよ。そちらのほうも頑張らないと」と、真面目な顔で話していました。6月29日には誕生日を迎えるアッコは「今年、37になるし・・」と、婚活はどうやらリップサービスばかりではなさそうな口ぶり。″節分以降〝とは、プロゴルファーにとってはシーズンインになるわけで、どこかのトーナメントでの出会いがあるのでしょうか。揺れ動く女心の機微に触れたような発言でした。
 

所属のNECの幹部はじめスポンサーら関係者から激励される福嶋晃子一家(左から父親・久晃さん、妹・浩子プロ、母親・静江さん、晃子プロ)=白金台・泉華荘=
所属のNECの幹部はじめスポンサーら関係者から激励される福嶋晃子一家(左から父親・久晃さん、妹・浩子プロ、母親・静江さん、晃子プロ)=白金台・泉華荘=

 今年のアッコの一挙一動は見逃せませんが、肝心のゴルフの方は、まだ体調が完ぺきで開幕戦というわけにはいきません。昨年も開幕前に胆石摘出の胆嚢(たんのう)手術を行い、かなり出遅れ状態が続きましたが、今年も左ひざ痛が取れきれず走りこみなどは控えたシーズンオフでした。数年前に手術した左足首を無意識にかばっているうちに、昨年は左ひざ痛を起こして苦しみました。優勝を目前にしながら1打リードの最終18番で第1打をOBにして並ばれ、3人プレーオフで敗れた痛恨の試合(マスターズGCレディス)もありました。2位2回、3位も2回。2日間トップにいながら4位に落ちた試合(ワールドレディス)も忘れられません。
 「思い出したくない年」(晃子)といってはばかりませんが、昨年夏のころは「もう体がしんどくて、ゴルフをする状態じゃなかった。もし休んだら二度とトーナメントに戻ってこられないかもと思い、引退という気持ちも頭をよぎりました」と、苦しかった昨年を述懐しています。
 
 それでもなんとか最後まで頑張れたことが、今年再起をかけてリベンジをするバックボーンになったのです。年が明けた1月6日から、自宅のある横浜でトレーニングを開始。まだ左足が不安で走れないため「とにかく歩くことでオフを通しました。近所の公園に行くまでの山坂を最低1時間半、多いときで2時間歩き、筋トレと合わせたトレーニングでした」という。1月終盤からは午前中スポーツジムで自転車こぎなど機械を使用したり、プールで歩くことで足腰の筋肉を鍛えました。午後からは練習場でクラブを振るのが日課で、コース練習は2月20頃まで我慢していました。。
 

飛ばし屋・晃子のドライバーショット。
飛ばし屋・晃子のドライバーショット。

 今年からプロはアイアンの角溝が規制され、スピンのかかりにくい丸溝のウェッジを使わなくてはなりません。晃子もいままでと勝手が違ってくるウェッジ中心の練習が多かったようです。
「50~60ヤードになればキャリーでいっても止まりますが、バンカーとかグリーン回りの寄せは、いままで止まっていた球に″足〝が出ます。だから上げて止めるアプローチより、ランニングとか転がすアプローチが増えそうです」と、ショートゲームの練習には相当力を入れていました。
 
 宮里藍がオフには徹底的にショートアプローチを練習してグリーン周りの寄せをレベルアップ。開幕2連勝に大きな武器となったのと似通っています。今年のプロトーナメントは溝規定の規制で、男女ともウェッジショットの優劣が勝負のポイントになりそうです。
 晃子は国内通算23勝。あと7勝で手にすることができる永久シード権(30勝達成者)が目先にちらついています。昨年の未勝利は大きかったですが、今年はその分も含めて稼がなくてはなりません。
 
 「シーズンの早いうちにまず1勝が目標。昨年勝ってませんからね」と、晃子も力を込めています。宮里藍の開幕連勝も大きな刺激になったことでしょう。婚活か優勝か。37歳を迎える福嶋晃子の勝負の年がやってきました。昨年は欠場したダイキンオーキッドでの飛ばし屋・アッコを見守りましょう。