“プロ1年目の冒険”馬場咲希(18)、プロ初年は米下部の「エプソン・ツアー」に専念。日米のレギュラーツアー昇格の日はいつ?!

日本とは異なる米国の芝生に馴染めるか?咲希。

女子ゴルフで昨秋の国内プロテストに一発合格した馬場咲希(ばば・さき、18=東京・代々木高3年)は今季は米・下部の「エプソン・ツアー」に専念することを決めました。馬場は昨秋の予選会では日米ともにレギュラーツアーへのフル参戦権はつかめませんでしたが、国内下部の「ステップアップ・ツアー」と米・下部の「エプソン・ツアー」の出場権は保持して、主戦場をどこにするかを模索中でした。“チーム・馬場”で相談した結果、今季は米国に渡り下部ツアーをメインフィールドにすることを決め、すでに3月8日、フロリダで開幕するエプソンの「フロリダ・ナチュラル・チャリティー・クラシック」にエントリーしたことを明かしました。日米のレギュラーツアーへの推薦出場も「チャンスかあれば上にも出たい」と両ツアーで戦う意向で、米下部で最終賞金ランキング上位10人には翌シーズンの米ツアー出場権が与えられます。プロ1年目、米国で第1歩を踏み出す咲希の動向に注目です。

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いつも明るい馬場咲希。プロ1年目の今年は米国下部ツアーが主戦場で、国内はちっと寂しい!

「プロ1年目の冒険、応援よろしくお願いします!」ー咲希の力強いプロ第一声です。米下部の「エプソン・ツアー」は3月8日にフロリダで開幕。10月3日からの「エプソン・ツアー選手権」まで20試合が組まれています。賞金総額は500万ドル(約7億2500万円)。ポイントによる上位争いが展開されます。馬場は開幕の「フロリダ・ナチュラル・チャリティー」(フロリダ・ウィンターヘブン)から3大会(いずれも3月、フロリダ)に出場登録を済ませています。開幕までは、同期で同い年の清本美波(昨秋最終プロテストトップ合格。愛知・誉高3年)らとタイ合宿。ティーショットとアプローチの強化に務める予定です。
プロとして初のフルシーズンに臨む24年、国内はQTを受けていないため新人として下部ツアーを本拠にする選択もありましたが、全米女子アマの覇者(22年)でもある馬場は、米国を選びました。

「米国に行くについて、アメリカでの生活をどうやっていくのか。試合のこと、お金のこと、スケジュールの調整や免許のこと、学校のこと・・いろんな問題があったのですが、父やサポートしてくれる周りのみなさん、“チーム”のおかげでやっと試合にも出ることができるんだと強く感じました。ありがとうございます」と、インスタグラムでも周囲への感謝を綴っています。

上背のある馬場のスイングは、本格派で美しい。米国でも“馬場スイング”は通じるか?!

アマチュア時代から数々の功績を残してきた馬場。昨年11月には国内のプロテストに合格。米国では米ツアー参戦をかけた最終予選会で62位。45位以内に与えれるレギュラーツアーメンバー入りを逃がしましたが、米下部ツアーの出場権はゲットでした。

契約先ブリヂストンスポーツのニューボール発表会でポーズをとる馬場咲希(東京)

新年1月25日には契約しているブリヂストンスポーツのニューボールの発表会に出席。「プロテスト合格直後はプロになった自覚がなくてその意識改革を一番に考えていました。ここへきてようやくプロとして過ごしていく準備ができてきた。好きなことを仕事にできたのが嬉しいです」と、コメント。ブリヂストンの用具は中学2年のときから愛用しているが、今回はウエアの契約もブリヂストンと新たに締結。契約メーカーが主催する国内「ブリヂストン・レディス」(5.16~19 千葉・袖ヶ浦)には帰国して出場したいと意欲をのぞかせました。そして「今シーズンも数年後も毎年強くなった馬場咲希を見せられるように、練習にもトレーニングにも励みます」と、プロとしての心構えもきっぱり。咲希が下部ツアーからレギュラーツアーへ、上がってくる日が待ち遠しい限りです。

(了)